片岡弘著『634 むさし』2010年10月、新潮社発行、を読んだ。
題名から宮本武蔵の話かと思ったが、表紙には高さ634メートルの東京スカイツリーの絵が。
鉄道会社が、墨田区内の敷地内に世界最高となる放送電波用タワー(この本では新東京タワー)を建てることになる。超大規模イベントにするため、鉄道会社は、二大広告代理店(電通、博報堂?)と契約して競わせる。
1社のキーパーソンがハーフと思える抜群の容姿を持つ朝子、もう1社には江戸東京博物館のキュレーターの夕子が。ソルボンヌ留学経験を持つ朝子はパリで国際的提携を画策し、
下町の夕子は東京に置き去られた墨田区、江戸情緒との共生を唱え、二人の女性は、高さと地デジだけじゃ駄目だと、陰で協力し合い、女性の武器を存分に発揮する。
本作品は書下ろし。
片岡 弘
1939年京都生まれ。同志社大学卒。JWトンプソンを経て電通へ。企画・総合プロデューサーとして活躍。「電通のライオン」と異名をとり、「熟年」の名付け親でもあるらしい。
私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)
著者お得意のプロジェクトのプレゼンがいかにも本物らしく空虚でおおげさなので、リアルさが増す。女性たちは、とくに朝子は、すべての困難な事を完璧にやってのけ、キーとなる男という男はたちまちモノにされてしまう。
スカイツリー竣工前に読めば、多少の話しの種にはなるかも。
題名から宮本武蔵の話かと思ったが、表紙には高さ634メートルの東京スカイツリーの絵が。
鉄道会社が、墨田区内の敷地内に世界最高となる放送電波用タワー(この本では新東京タワー)を建てることになる。超大規模イベントにするため、鉄道会社は、二大広告代理店(電通、博報堂?)と契約して競わせる。
1社のキーパーソンがハーフと思える抜群の容姿を持つ朝子、もう1社には江戸東京博物館のキュレーターの夕子が。ソルボンヌ留学経験を持つ朝子はパリで国際的提携を画策し、
下町の夕子は東京に置き去られた墨田区、江戸情緒との共生を唱え、二人の女性は、高さと地デジだけじゃ駄目だと、陰で協力し合い、女性の武器を存分に発揮する。
本作品は書下ろし。
片岡 弘
1939年京都生まれ。同志社大学卒。JWトンプソンを経て電通へ。企画・総合プロデューサーとして活躍。「電通のライオン」と異名をとり、「熟年」の名付け親でもあるらしい。
私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)
著者お得意のプロジェクトのプレゼンがいかにも本物らしく空虚でおおげさなので、リアルさが増す。女性たちは、とくに朝子は、すべての困難な事を完璧にやってのけ、キーとなる男という男はたちまちモノにされてしまう。
スカイツリー竣工前に読めば、多少の話しの種にはなるかも。