29日朝9時。ヴェネツィアから西に約50km、ガリレオやコペルニクスで知られるパドヴァ大学のあるパドヴァへ向かった。
ベニスのホテルの玄関から船で出発。
狭い運河を通って、
家々の間を抜けて、
少し広い運河にかかるリアルト橋に似た橋をくぐり、
さらに広い運河を進み、
恐竜の骨のような鉄道が走る橋をくぐり、
駅(サンタ・ルチア駅?)の傍で降りてバスに乗り、
パドヴァに向った。
まず、エレミターニ教会を訪れた。
イタリアの教会の屋根は木製が多い。
パドヴァ派の画家マンティーニの作品。
白黒の部分は書き加えられた部分。第二次大戦の爆撃でこの教会は粉々になったが、直前に撮影されていた白黒写真をもとに、ジグソーパズルのように復元した。
原形が半分もない絵もあった。執念だ。
復活祭前の日曜日ということで、オリーブの枝をもらって帰る人が多かった。
隣のスクロヴェーニ礼拝堂へ。
ジョットのイエスとマリアの生涯を描いた38点の作品が並ぶ。
たいていのところはフラッシュさえ光らせなければ写真OKなのだが、ここは、見学者を一室に閉じ込めてビデオを見せ、温度を一定にしてから入場させるという厳密な保全管理をしていて、写真も撮れなかった。
壁一面に絵画がべったり並び、天井は鮮やかな青に点々と星が描かれている。
ジョットは、イタリア・ルネッサンスへ導いた画家で、現代の目でみると、技術も幼く、顔も変に見えるが、それまでの絵の凍り付いたような顔、動きがまったくない絵画から、動きのある、感情が感じられる顔になっている。大きな変化だったのだろう。
パドヴァの町に出て、カフェ・ペトロッキへ。昔は、24時間オープンしていて学生は無料だったという。
エルべ広場
近くの道では花の市が開かれていた。
この後、バスでフィレンツェへ向かい、16時半にホテル到着。