hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

人をだめにするソファーに20年

2021年11月12日 | 個人的記録

 

私の家には物心ついてから常に、居間には掘りごたつがあった。
こたつも一度入るとなかなか出る決断がつかないほど快適だが、長時間座った姿勢も疲れる。そこで、こたつのやぐらに足を掛ける綱をぶら下げた。畳に寝て、足をこたつの中に吊るした綱に掛けて、寝転んだままでこたつに入るという高度な工夫をし、快適な生活を過ごしてきた。
これは夏でも使え、一年中、いや三年寝太郎できる。家を建てたときも必ず掘りごたつを作り、数十年の快適ぐうたら生活を過ごしてきた。

 

 

しかし、マンション住まいになって、床暖房は快適なのだが、寝転んだ姿勢が長時間に及ぶとくたびれる。
そんな時、無印良品で、人の座り方にあわせて自由にかたちを変え、身体にフィットする一人ソファを、見つけてほれ込み、すぐに買った。20年以上前のことだが、1万円近くしたと思う。

当時の商品名は「ゴロー寝」だと思ったのだが、今、検索すると「体にフィットするソファ」という名前になっている。

 

内部には細かな粒子状の発泡スチロールだけが大量に入っていて、自由に形を変えることができて、身体がすっぽり包み込まれる座り心地、寝っ転がり心地だ。カバーの生地にも工夫があるようなのだが。

足を投げ出して座ったり、寝転んでTVを見るのに心地よく、現在でも、相方の冷たい目に負けずに一日の大半をここで過ごすほど使い続けている。あまりにも心地よいため、根が生えて、トイレ以外では立ち上がらなくなる。まさに「人をだめにするソファー」なのだ。


リビングで寝転がる人には絶対的にお勧めだ。ただし、購入して使用したら、あなたには(同居人を除く)快適な暮らしが続くのだが、それは私のように、だめな人になるという尊い犠牲の上になりたつ幸せなのだ。

 

各社から同等の商品が販売されていて、「360.life」で紹介、比較されている

現在使用中のものは、ニトリで買った同等の「ゴロー寝」で、「ビーズソファ」という名前だ。

 

 

欠点はただ一つ。数年で中の粒子がつぶれてきて、全体が小さくなってくる点だ。
これに対し、最初は梱包用の発泡スチロールを細かくちょん切って中に補充したが、面倒だし、ゴロゴロして座り心地が悪くなる。

その後、小さなスポンジのクッションをいくつか買って中に補充して使ってみた。自由な形に変形する融通さ具合が損なわれて今一つだ。

そこで、ワンランク小さく、安い「ゴロー寝」を買って、カバーを外して中に入れた。快適に使えるが、これもだんだん小さくなり、新しいものに買い替える必要がある。

結局、数年毎に買い替えて、現在のものは、おそらく数代目だろう。

 

 

違う話になるが、ノートパソコンを使うのにテーブルに座らないといけないことを何とかしたいと思った。
寝転んでパソコンのキーボードを叩くのは、海老ぞりになり苦しい。横向きに寝転がったままでパソコンのキーボードを叩くのも無理がある。
ならばと、100度ほどに開いたノートパソコンを横置きにして、使ってみたが、キーボードは何とか打てるが、首が完全に床に平行ではないからなのか、人間の感覚は簡単に縦から横に切り替わらないためなのか、画面が見にくい。
結局、電源の問題もありパソコンを使う時と食事の時に限り、イスに座ってテーブルに向かうということで妥協している。

 

 

こんなぐうたらな私自身に送る言葉。

お前が無駄に過ごした「今日」は
昨日死んだ誰かが
死ぬほど生きたかった
「明日」なんだ

(「カシコギ(棘魚)」という2002年にヒットした小説の中の台詞で、公共広告機構(AC)のCMで広まったらしい)

 

 

 

コメント (6)
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