キャサリン・ライアン・ハワード(Ryan Howard, Catherine)
1982年、アイルランド・コーク生れ。フランスやオランダで旅行関係の仕事をしたり、アメリカのディズニー・ワールドのホテルで働いたりしつつ、小説やノンフィクションを自費出版する。
2016年、初のミステリ作品にしてデビュー作でもある『遭難信号』は、英国推理作家協会新人賞(ジョン・クリーシー・ダガー賞)を受賞し、アイリッシュ・ブック・アワードの最優秀クライム・フィクション部門で最終候補となった。
2018年『The Liar's Girl』は、MWA最優秀長篇賞の最終候補に選ばれる。
2020年、『ナッシング・マン』は、CWA賞イアン・フレミング・スティール・ダガーの最終候補となった。
2021年『56日間』は、ついに「アイリッシュ・ブック・アワードの最優秀クライム・フィクション部門賞」を受賞し、「ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶベストスリラー10」と「ワシントン・ポスト紙が選ぶベスト・スリラー&ミステリー10」に選ばれた。
キャサリン・ライアン・ハワードは、アイデアを、Excelシートを用いてストーリーを作り、プロットの要所を埋めていく。そのExcelシートは時間と共に密度が増していき、また、カラフルになっていく。そんなExcelシートとテキストを行ったり来たりしながら、作品を完成させる。(村上貴史による)
高山祥子(たかやま・しょうこ)
1960年、東京生れ。成城大学文芸学部卒業。バロン『世界一高価な切手の物語』、ドーソン『アメリカのシャーロック・ホームズ』、チャールズ『あの図書館の彼女たち』、ソログッド『マーロー殺人クラブ』、キャサリン・ハワード『遭難信号』『ナッシング・マン』『56日間』など訳書多数。