昨日放送されたケンミンショーで、長崎県民が食べる「好きなちゃんぽんの店」はリンガーハットであることが分かった。
私が長崎を旅行する時、リンガーハットによく行くことを聞いて、「せっかく旅行してるんだから、ほかの店に入ればいいのに」と笑った知人がいたが、私の行動は「正解」だったことになる。
あぁ、マジでリンガーハットの株を買わないと…。
◇
27日から竜王戦七番勝負第2局である。その前日は前夜祭がなく、関係者の会食のみで終わったらしい。今期七番勝負は由緒ある「天龍寺」が対局場となるなど、主催者は大いに盛り上げたかったはずだが、粛々と行われることになってしまった。まったく、こんなお通夜みたいな番勝負(失礼)は前代未聞であろう。
第2局は「箱根ホテル小涌園」にて、渡辺明竜王の先手番で対局開始。私は仕事の合間にスマホをチラ見したが、またも角換わりの将棋になっていた。
現在のプロ棋界では、横歩取りと角換わりが全盛だ。天下を取りたいならこの2戦法の勉強は欠かせない。それはプロを目指す奨励会員、研修会員も同じである。
それにしても、この2人は本当にこの戦法が好きだ。何かを極めよう、の思いがあるかのようだ。が、勝敗に関しては丸山忠久九段の分が悪い。私なら他の戦法にスイッチするが、丸山九段は角換わり将棋を得意にしており、そこから逃げることは、おのが存在価値を否定することに通じる。
私もそう頻繁にスマホを見られなかったが、局面が先日のJT杯日本シリーズと似た形になっていたので驚いた。後手陣は△6二金~△8一飛型。以前は先手がこの形を用いていたイメージがあるが、今は後手がこう構えるのがトレンドのようだ。
以下数十手進んで、▲5一角の次の手が封じ手となった。
ここで棋譜を再生してみよう。
後手は△1四歩~△1五歩。手待ちに見えるが、後の先手の▲9八香~▲9九玉と換わって、これは先手がだいぶ得をしたのではないか。
丸山九段△6五歩。▲同歩△同桂には▲6六銀や▲8八銀もあったが、渡辺竜王は▲6五同銀。そう指すと思った。JT杯で佐藤天彦名人も指していた手で、どうもこれが最善手の気がする。
以下はJT杯と同じ手順を踏襲し、△6四金まで。ここで佐藤名人は▲6一角だったが、本局は後手がすでに△4四銀と出ている(本局は丸山九段の一手損角換わりから始まったが、丸山九段が多く指している感じがするのが不思議だ)。この微妙な変化も影響してか、渡辺竜王は▲5一角と王手したわけだった。

封じ手の局面は渡辺竜王の銀損で、角換わり版「銀損定跡」である。
プロの見立てはいろいろあるが、私は先手有望と見る。先手は快調に攻めているし、▲9九玉と深く囲っているのが大きい。対して後手は△6四金の働きが今一つで、銀得が生きていないと思う。
ということで2日目も、早く終わりそうな気がする。今日28日は午後6時から東京・新橋で大内延介九段の竜王戦解説会があるが、気の抜けたサイダーのごときになりそうである。
私が長崎を旅行する時、リンガーハットによく行くことを聞いて、「せっかく旅行してるんだから、ほかの店に入ればいいのに」と笑った知人がいたが、私の行動は「正解」だったことになる。
あぁ、マジでリンガーハットの株を買わないと…。
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27日から竜王戦七番勝負第2局である。その前日は前夜祭がなく、関係者の会食のみで終わったらしい。今期七番勝負は由緒ある「天龍寺」が対局場となるなど、主催者は大いに盛り上げたかったはずだが、粛々と行われることになってしまった。まったく、こんなお通夜みたいな番勝負(失礼)は前代未聞であろう。
第2局は「箱根ホテル小涌園」にて、渡辺明竜王の先手番で対局開始。私は仕事の合間にスマホをチラ見したが、またも角換わりの将棋になっていた。
現在のプロ棋界では、横歩取りと角換わりが全盛だ。天下を取りたいならこの2戦法の勉強は欠かせない。それはプロを目指す奨励会員、研修会員も同じである。
それにしても、この2人は本当にこの戦法が好きだ。何かを極めよう、の思いがあるかのようだ。が、勝敗に関しては丸山忠久九段の分が悪い。私なら他の戦法にスイッチするが、丸山九段は角換わり将棋を得意にしており、そこから逃げることは、おのが存在価値を否定することに通じる。
私もそう頻繁にスマホを見られなかったが、局面が先日のJT杯日本シリーズと似た形になっていたので驚いた。後手陣は△6二金~△8一飛型。以前は先手がこの形を用いていたイメージがあるが、今は後手がこう構えるのがトレンドのようだ。
以下数十手進んで、▲5一角の次の手が封じ手となった。
ここで棋譜を再生してみよう。
後手は△1四歩~△1五歩。手待ちに見えるが、後の先手の▲9八香~▲9九玉と換わって、これは先手がだいぶ得をしたのではないか。
丸山九段△6五歩。▲同歩△同桂には▲6六銀や▲8八銀もあったが、渡辺竜王は▲6五同銀。そう指すと思った。JT杯で佐藤天彦名人も指していた手で、どうもこれが最善手の気がする。
以下はJT杯と同じ手順を踏襲し、△6四金まで。ここで佐藤名人は▲6一角だったが、本局は後手がすでに△4四銀と出ている(本局は丸山九段の一手損角換わりから始まったが、丸山九段が多く指している感じがするのが不思議だ)。この微妙な変化も影響してか、渡辺竜王は▲5一角と王手したわけだった。

封じ手の局面は渡辺竜王の銀損で、角換わり版「銀損定跡」である。
プロの見立てはいろいろあるが、私は先手有望と見る。先手は快調に攻めているし、▲9九玉と深く囲っているのが大きい。対して後手は△6四金の働きが今一つで、銀得が生きていないと思う。
ということで2日目も、早く終わりそうな気がする。今日28日は午後6時から東京・新橋で大内延介九段の竜王戦解説会があるが、気の抜けたサイダーのごときになりそうである。