先日、「蕨将棋教室」のブログを見たら、研修会のKod君が既定の成績を取りA2に昇級、そのまま奨励会員となり、植山悦行七段が弟子にした、ということが書かれてあった。植山七段は初の弟子ではないだろうか。
日本将棋連盟の成績表を見ると、A2昇級に至るまで連戦連勝だった(途中、唯一土を付けたのがS君である)。そのKod君は同教室の生徒で、私も何局か指したことがある。彼は居飛車党で、対振り飛車には急戦を得意とする。ただレパートリーが▲3五歩と仕掛ける山田流しかなく、私と対した時は、いつも私が優勢になっていた。
しかしそこからKod君は妙な手をひねり出し、気が付くと逆転されたことが何度もあった。勝敗も私のほうが悪く、この辺りを植山七段は、「大沢さんはKod君を苦手にしているんだよな」と評した。私は苦手にしていたわけではないのだが、客観的に見るとそうなる。
Kod君は横歩取りの定跡にも精通しており、そっち系の将棋も激闘になったものだ。
その後私は蕨教室をご無沙汰したので、Kod君とは長いこと対局していない。つまりこの間に、彼は私の棋力を飛び越したことになる。
将棋を趣味にしていて何が情けないといえば、年少者に棋力を抜かされることであろう。ことに子供は伸びが早く、私たちレベルの棋力は、ただの通過点である。彼らはきっと、乾いたスポンジに水が吸収されるがごとく、あらゆる知識をぐんぐん身に付けるのであろう。
奨励会員はその辺のアマ高段より大駒1枚強いので、もう私は彼に勝てない。これは誇張ではなく、現在奨励会初段のM君(大野八一雄七段門下)が6級だったころ、平手で何局か教えてもらったが、1回も勝てなかった。奨励会員の実力は、そのくらいスゴイのだ。
今後はせいぜい、応援する側に回ろう。Kod君、とにかくおめでとう。これから頑張ってくれたまえ。
日本将棋連盟の成績表を見ると、A2昇級に至るまで連戦連勝だった(途中、唯一土を付けたのがS君である)。そのKod君は同教室の生徒で、私も何局か指したことがある。彼は居飛車党で、対振り飛車には急戦を得意とする。ただレパートリーが▲3五歩と仕掛ける山田流しかなく、私と対した時は、いつも私が優勢になっていた。
しかしそこからKod君は妙な手をひねり出し、気が付くと逆転されたことが何度もあった。勝敗も私のほうが悪く、この辺りを植山七段は、「大沢さんはKod君を苦手にしているんだよな」と評した。私は苦手にしていたわけではないのだが、客観的に見るとそうなる。
Kod君は横歩取りの定跡にも精通しており、そっち系の将棋も激闘になったものだ。
その後私は蕨教室をご無沙汰したので、Kod君とは長いこと対局していない。つまりこの間に、彼は私の棋力を飛び越したことになる。
将棋を趣味にしていて何が情けないといえば、年少者に棋力を抜かされることであろう。ことに子供は伸びが早く、私たちレベルの棋力は、ただの通過点である。彼らはきっと、乾いたスポンジに水が吸収されるがごとく、あらゆる知識をぐんぐん身に付けるのであろう。
奨励会員はその辺のアマ高段より大駒1枚強いので、もう私は彼に勝てない。これは誇張ではなく、現在奨励会初段のM君(大野八一雄七段門下)が6級だったころ、平手で何局か教えてもらったが、1回も勝てなかった。奨励会員の実力は、そのくらいスゴイのだ。
今後はせいぜい、応援する側に回ろう。Kod君、とにかくおめでとう。これから頑張ってくれたまえ。