一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第49期将棋大賞決定。検討不足に嘆息する

2022-04-02 22:58:24 | 将棋雑記
1日に第49回将棋大賞が発表された。私は2日前に各賞を予想したが、どうなっただろうか。赤字は一応、予想の正解。

最優秀棋士賞…藤井聡太竜王(2回目)
優秀棋士賞…渡辺明名人(8回目)
敢闘賞…菅井竜也八段(初)
新人賞…伊藤匠五段
最多対局賞…藤井聡太竜王 64対局(2回目)
最多勝利賞…藤井聡太竜王 52勝(4回目)
勝率一位賞…伊藤匠五段 0.818(45勝10敗)(初)
連勝賞…渡辺和史五段 20連勝(2021.10.07~2022.03.18)(初)
最優秀女流棋士賞…里見香奈女流四冠(12回目)
優秀女流棋士賞…西山朋佳女流二冠(初)
女流最多対局賞…伊藤沙恵女流名人 53対局(4回目)
東京将棋記者会賞…桐山清澄九段
升田幸三賞…千田翔太七段(角換わり△3三金型早繰り銀)
升田幸三特別賞…田中寅彦九段
名局賞…第34期竜王戦第4局 豊島将之竜王VS藤井聡太三冠
女流名局賞…第48期女流名人戦第2局 里見香奈女流名人VS伊藤沙恵女流三段

優秀棋士賞の類はすべて当たったが、それ以外はすべて外した。
そして記録部門は連勝賞で、渡辺和史五段がまさかの20連勝を達成しており、逆転での受賞となった。NHK杯予選で3連勝していたとはまさに寝耳に水で、これをプロ野球に例えると、1976年のセ・リーグで、谷沢健一(中日)が張本勲(巨人)に6糸3忽差の大逆転で首位打者を獲得した状況に似ている。
それにしても藤井竜王、前年度は17連勝を達成していたのに、なまじ継続中だったため持ち越しとなり、今年度に19連勝まで伸ばしながら、それでも受賞を逃したとは、アンラッキーとしか言いようがない。
もっとも五冠王かつ記録王の藤井竜王のこと、連勝賞のひとつくらい逃しても、どうってことはないだろう。
失敗したのは東京将棋記者会賞で、おとといアップしたあと、桐山九段がいたことに気付いた。桐山九段がここに入れば、田中九段は升田幸三特別賞に収まる。田中九段は居飛車穴熊を流行らせ、飛車先不突き矢倉の創始者でもある。まさに升田幸三特別賞にうってつけだ。
捉えどころのない東京将棋記者会賞だが、升田幸三特別賞と、この2つは当てなければならなかった。
名局賞は第34期竜王戦第4局。これも熱戦で、言われてみれば当初から名局の誉が高かった。おとといは私も疲労困憊だったとはいえ、このあたりはもっと比較検討すべきだった。
升田幸三賞は、千田七段の「△3三金型早繰り銀」。角換わりの▲7七金は竜王戦第1局でも現れたが、これに早繰り銀をミックスさせる手は知らなかった。いやどこかで見たのかもしれないが、知識として蓄える熱意がなかった。
女流名局賞は女流名人戦第2局。これも選ばれてみればナルホドの選局で、この将棋を比較検討しなかったのは不覚だった。
今年も「将棋世界」で名局賞の募集をやっていたと思うが、私は3月号、4月号とまだ見ておらず、今年度の熱局を整理できていなかった。
来年は心身ともに健康な状態で、十分な時間を取って検討したい。
コメント
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