最近ビックリしたのが、15日対局予定の第46期女流王将戦第2局で、挑戦者の福間香奈女流五冠が、体調不良を理由に不戦敗になったことだ。
棋士に不戦敗はよくあることでそれ自体に驚きはないが、コトはタイトル戦で、それでも容赦なく不戦敗になったことに驚いた。
思えば先月28日は、第4期白玲戦第4局が、西山朋佳白玲のコロナ罹患により、延期になった。
コロナは「延期」という免罪符があるのに、単なる体調不良は、そのまま不戦敗になる。福間女流五冠としてはなんともやるせないが、これも規則だから仕方ないのか。
ただ、労せずして勝星をもらった西山白玲も気持ちは複雑なはずで、次の女流王将戦第3局に勝てば、「第2局の不戦勝が大きかった」と言われるだろうし、負ければ「実質2連敗」と言われる。白玲戦第4局延期の負い目もあるだろうし、相手は妊婦である。西山白玲も戦いにくい状況になってしまった。
そこへもってきて、あす19日の白玲戦第5局も、福間女流五冠の体調不良により、不戦敗となった。
それはそうで、15日の時点で体調不良だったなら、19日もそれを引きずっていてもおかしくない。
ただ前述のとおり、福間女流五冠は妊娠中で、それが原因での体調不良とも取れる。実際に福間女流五冠は、先月11日の朝日オープン戦・片上大輔七段戦を、妊娠による体調不良を理由に不戦敗になっているのだ。
女流棋士に妊娠は切っても切り離せないが、実はこれまで、妊娠中のタイトルホルダーは、中井広恵女流六段しかいない(たぶん)。
ただ中井女流六段が妊娠したときはタイトル戦も少なかったし、そのころは連盟の配慮?もあまりなかった?ので、中井女流六段もけっこうギリギリまで対局していたようである。
しかし福間女流五冠の2024年は、日程が凄まじい。上記2タイトル戦に加え、23日からは第14期女流王座戦五番勝負が始まる。この挑戦者が西山女流三冠で、つまりトリプルタイトル戦になるのだ。
このように西山女流三冠のスケジュールも凄まじく、これでは西山女流三冠が体調不良を押してでも、棋士編入試験第2局を指さずにおれなかった理由が分かる。
さて福間女流五冠は11月17日からの休場が決定しているわけだが(女流王座戦第2局以降は休場明けに指す)、その前に福間女流五冠は、11月5日から始まる第32期倉敷藤花戦三番勝負を指さねばならない。
倉敷藤花戦も、例年なら第2局、第3局は倉敷市で「勤労感謝の日」前後に行われるのだが、今期は日程を前倒しし、すべて関西将棋会館での対局となっている。主催者も、精一杯の配慮を見せているのだ。
それは分かるのだが、妊婦さんは国民全体で守っていかなければならない。いっそのこと、このまま休場を前倒したらどうだろうか。いやこの感じだと、休場当日まで福間女流五冠の不戦敗が続くとも限らないからだ。
そうなればすべてのタイトル戦の予定がゴチャゴチャになるが、福間女流五冠は、だましだまし対局を行える状況ではないと思う。
対局は、どうにでもなる。コトは人命にかかわるものである。日本将棋連盟の決断を待つ。
棋士に不戦敗はよくあることでそれ自体に驚きはないが、コトはタイトル戦で、それでも容赦なく不戦敗になったことに驚いた。
思えば先月28日は、第4期白玲戦第4局が、西山朋佳白玲のコロナ罹患により、延期になった。
コロナは「延期」という免罪符があるのに、単なる体調不良は、そのまま不戦敗になる。福間女流五冠としてはなんともやるせないが、これも規則だから仕方ないのか。
ただ、労せずして勝星をもらった西山白玲も気持ちは複雑なはずで、次の女流王将戦第3局に勝てば、「第2局の不戦勝が大きかった」と言われるだろうし、負ければ「実質2連敗」と言われる。白玲戦第4局延期の負い目もあるだろうし、相手は妊婦である。西山白玲も戦いにくい状況になってしまった。
そこへもってきて、あす19日の白玲戦第5局も、福間女流五冠の体調不良により、不戦敗となった。
それはそうで、15日の時点で体調不良だったなら、19日もそれを引きずっていてもおかしくない。
ただ前述のとおり、福間女流五冠は妊娠中で、それが原因での体調不良とも取れる。実際に福間女流五冠は、先月11日の朝日オープン戦・片上大輔七段戦を、妊娠による体調不良を理由に不戦敗になっているのだ。
女流棋士に妊娠は切っても切り離せないが、実はこれまで、妊娠中のタイトルホルダーは、中井広恵女流六段しかいない(たぶん)。
ただ中井女流六段が妊娠したときはタイトル戦も少なかったし、そのころは連盟の配慮?もあまりなかった?ので、中井女流六段もけっこうギリギリまで対局していたようである。
しかし福間女流五冠の2024年は、日程が凄まじい。上記2タイトル戦に加え、23日からは第14期女流王座戦五番勝負が始まる。この挑戦者が西山女流三冠で、つまりトリプルタイトル戦になるのだ。
このように西山女流三冠のスケジュールも凄まじく、これでは西山女流三冠が体調不良を押してでも、棋士編入試験第2局を指さずにおれなかった理由が分かる。
さて福間女流五冠は11月17日からの休場が決定しているわけだが(女流王座戦第2局以降は休場明けに指す)、その前に福間女流五冠は、11月5日から始まる第32期倉敷藤花戦三番勝負を指さねばならない。
倉敷藤花戦も、例年なら第2局、第3局は倉敷市で「勤労感謝の日」前後に行われるのだが、今期は日程を前倒しし、すべて関西将棋会館での対局となっている。主催者も、精一杯の配慮を見せているのだ。
それは分かるのだが、妊婦さんは国民全体で守っていかなければならない。いっそのこと、このまま休場を前倒したらどうだろうか。いやこの感じだと、休場当日まで福間女流五冠の不戦敗が続くとも限らないからだ。
そうなればすべてのタイトル戦の予定がゴチャゴチャになるが、福間女流五冠は、だましだまし対局を行える状況ではないと思う。
対局は、どうにでもなる。コトは人命にかかわるものである。日本将棋連盟の決断を待つ。