一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第37期竜王戦第2局・1日目

2024-10-20 00:02:40 | 男性棋戦
19日、20日は、第37期竜王戦第2局である(主催:読売新聞社、日本将棋連盟)。第1局は藤井聡太竜王の勝ち。佐々木勇気八段はここが早くも正念場で、これ以上の負けは許されない。
対局場所は福井県あわら市。福井県といえば、恐竜、永平寺、おろし蕎麦あたりが有名か。ほかは水ようかんが有名で、1人前350円前後のそれが福井県のあっちこっちで売られている。
個人的に藤井竜王におすすめなのは「えちぜん鉄道」で、勝山永平寺線と三国芦原線を合わせて53キロあり、ローカル民鉄としては乗りごたえがある。勝山永平寺線の終点勝山で降り、駅前の食堂で蕎麦をたぐり、直通バスで恐竜博物館に行けば、上記の観光がほぼ叶う。
さて、対局である。佐々木八段の先手で、5手目に佐々木八段が矢倉を志向した。角換わりか相掛かりを予想していたから、けっこう意外である。
本譜に戻り、これに後手が追随するはずもなく、藤井竜王は右金をまっすぐ上がり、雁木模様に構えた。
ふつうに矢倉に組み合えば先手に先攻されて、後手が芳しくない結論が出ているのだろう。だから後手は矢倉に追随しない。だからプロの将棋界から「相矢倉」は死語になった。
対して佐々木八段は指す手が難しい。矢倉を目指したからには角を▲7九(から▲6八or▲4六)にやらねばならないが、昔はそれに端攻めの意味もあったからよかった。しかしいまの矢倉は中央志向だし、第一後手は居角が多いので、先手は玉を入城しにくい意味もある。郷田真隆九段は、「玉を入城するために角をどかす、その面倒臭さがいい」と述べていたが、藤井竜王相手にそんな牧歌的な手は指せないところである。
結局佐々木八段は右玉に構えた。お互い飛車を引き、気が付けば相居飛車の力戦形である。やはりそうなってしまうのか。
佐々木八段が6筋の歩を突きあげて、戦いが始まった。
藤井竜王は8筋から反撃する。このあたりは一手一手が難しく、いくらでも考えたいところだろう。
藤井竜王が角頭に歩を叩き、ここで封じ手。
この歩を金で取ると、8筋の継ぎ歩が厳しい。また6筋に角が上がる手は5筋に歩を打たれ、銀損を免れない。
よって封じ手は角を引く一手に見えるのだが、どうなのだろう。ABEMA AIの形勢バーは、「佐々木51:49藤井」。まったく互角のまま、2日目につづく。
コメント
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