一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・5「さんざん迷って竹富島に行く」

2015-08-21 23:24:32 | 旅行記・沖縄編
私は四たび、港へ行ってみる。かの傾斜地には、当然おカネはない。ただここで落としたにせよ、数枚も硬貨を落とすだろうか。どこかに置き忘れたのではあるまいか。しかしその心当たりもないのだ。
宿に戻って、朝食。養老孟司似の人は、今夜は同じ鳩間の別の宿に泊まるという。民宿A→まるだい→民宿A、という変則的な宿泊となる。他の2人はまるだいに連泊。ただ、永瀬六段似の少年のお母さんが、今日はまるだいに来る。彼の心境も複雑だろう。
私は再びスマホを繰る。と、ANAからメールがあり、16日の「宮古→那覇便」の空席は取れなかった、とのことだった。
普通料金の席が取れないとは誤算だ。私はJALのサイトを開き、さっきの特便割引を確認する。と、そこは「満席」になっていた。しかも、16日は全便満席である。
ヤバイ、何をぐずぐずしてたんだ。さっきキャンセルが出た時に、すぐ予約を取るべきだった!
私は、逃した魚の大きさに気づいたが、もう遅い。今日でも明日でも、宮古島には行ける。しかし宮古から那覇へ行けなければ、宮古へ行く意味がない。いや石垣からだって、那覇へ行ける保証はないのだ。私はANA、JTA、ソラシドエアの「16日・石垣→那覇」を調べたが、どれも満席だった。事態は思ったより切迫していた。
午前10時を過ぎ、チェックアウトである。おばあがいたので、挨拶。来年もここへ来られればうれしいが、どうなるか。しかし現在の精神状態じゃ、難しそうだ。もう、毎日が崖っぷちだ。
やいま港に行くが、10時45分の高速船なので、まだ乗客はいなかった。
待合室でボーッとする。しかし数年前まで、この待合室はなかった。乗客は港でたたずみ船の到着を待ったものだが、あの頃が懐かしくもある。
今日も天気はいいが、ケツがはっきりしていないので、今一つ気分は晴れない。
出航時間が近づき、ほうぼうから人が集まってきた。その中に娘さんもいた。高速船からの荷物を受け取るためである。
西表島・上原港から高速船が来た。私が昨日降りた船だ。娘さんに挨拶し、サザンクィーンに乗る。まるだいはおじいの代から、「別れ」はドライなのだ。
今回は船にエンジントラブルはなく、11時30分、無事石垣港に着いた。
とりあえず昼飯である。2日前の夜も入ったのでアレだが、また「ひらのや」に入る。やはりここのランチを食べないと話にならない。
配膳係の女の子は2日前もいたが、店のご夫婦の娘さんだろうか。長時間の勤務、お疲れ様である。
今回は「精進天丼セット」を頼む。たぬきそばに、天丼。タネは小ぶりな野菜を中心に6コ。セットだからご飯は少な目だが、これで750円はお値打ちである。
店を出たが、さすがに飲料を入手しなければならない。八重山に来たら、飲み物は必須である。
港近くにはディスカウントショップがあったが、行ったら閉店していた。それで、しぶしぶ…という感じで、新規開店していたファミリー・マートに入る。と、2リットルのさんぴん茶が、179円で売られていた!! いわゆるプライベートブランドというやつで、2リットル飲料がこの値段で買えれば十分である。これなら鳩間島へ行く前に、コンビニに入るのだった。
さてこれからだが、どうするか。やはり宮古島には行かないとマズイだろう。宮古島ユースホステルの美人ペアレントさん、吉野海岸のおじさん、新城海岸の海の家の澤穂希似の女性など、会いたい人がいっぱいいる。
しかし2時過ぎの便で行くには中途半端である。それに、まだ石垣島に来てから、鳩間島にしか行っていない。もう少し八重山を味わいたい。宮古島には夕方の便で行こうと思った。普通料金の13,900円は痛すぎるが、この時期ではしょうがない。
今さら、という感じだが、竹富島に行こうと思う。バス旅にも食指が動くが、最低でもあと1つはどこか離島へ行かないと、「かりゆし周遊券」のモトが取れないのだ。
黒島、という手もあるが、時間が中途半端なのと、肝心の仲本海岸が干潮になっている予感がしたので、断腸の思いでパスした。
竹富島へは30分ヘッドで高速船が出ているので便利だ。13時発の安栄観光・あんえい12号に乗った。私は船内から海を眺める余裕がなく、スマホで飛行機の便を調べる。
16日のJTA・13時05分発の宮古→那覇があったので、とりあえず予約しておく。普通席20,900円は激痛だが、背に腹は代えられない。
竹富島に着いた。港からはコンドイビーチへの乗合バスが出ていたが、訳あって、徒歩で行く。
ビジターセンター・竹富島ゆがふ館があった。無料なので、入る。竹富島の歴史などが分かりやすく展示されているが、何よりありがたいのは、冷房が効いていたことだ。
ゆがふ館を出て、集落に入る。ユースホステル高那旅館があったが、今日泊まるわけにはいかない。道の反対側に竹富郵便局があったので、入る。先客がいて、切手収集家らしく、ふるさと切手について、局員さんとフランクに話していた。個人的な好みでアレだが、私はこの手のキャラがあまり好きではない。
今日は8月14日なので、814円を貯金した。
なごみの塔に向かう。この途中にふわふわのかき氷を食べさせてくれる茶店があるが、通り過ぎてしまったようだ。まあ、帰りに寄るからよい。
なごみの塔に着いたが、案の定、観光客が列を作っている。自分がそのひとりなのでアレだが、どうしてここはいつも人がいるのだろう。私は行列に並ぶのが苦手なので、これも帰路に寄ろうと思う。
向こうから水牛車が来た。竹富島にはいくつも見どころがあるが、その代表の一つが、この水牛車であろう。牛に引かれてのんびり村内を回れば、琉球時間を堪能できる。
しかしまあ、これは1回乗れば十分である。そのまま歩を進め、西桟橋に出た。
ここは以前来た時、土産物屋が出ていた気がするが、今はガランとしている。潮も引いていて、桟橋へのアプローチは魅力的だが、いかんせん景色が今一つだ。
左に目を転じれば、彼方にコンドイビーチが見える。竹富島のもう一つの代表的観光地だ。
炎天下をぶらぶら歩き、コンドイビーチに着いた。が、見たことのない景色が拡がっていた。
(つづく)
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逡巡の沖縄旅行2015・4「体験は伝聞に勝る」

2015-08-20 21:20:45 | 旅行記・沖縄編
どうにもバカバカしいが、港へ行ってみる。スマホを懐中電灯代わりにして、さっき寝転がっていたところを探す。私は脚を組んだりしていたので、落としたとしたらここしかない。…が、小銭はなかった。まあ、そうであろう。
あっ…さっき港から引き揚げる時、傍らに人がいた気がするが、あの人が拾っていった…? イヤ考えすぎだろう。
宿に戻り、暗い部屋で再び横になる。ここ「民宿まるだい」は客室が基本2部屋だが、廊下の襖と雨戸は取り払われおり、そのままの状態で眠る。開放感満点なのだ。ということは、私たちの寝姿?が庭から丸見えとなる。
もっとも以前は、門の内側にある「ヒンプン(屏風状の積み石)」さえなく、道路からも丸見えだった。もっとも島民は数十人だし、島の宿泊客も少なかったから、それで問題はなかったのである。
ちなみにそのヒンプンが出来たのは、2005年に日本テレビ系で放送された「瑠璃の島」で鳩間島が舞台になった際、ロケ地のひとつとなったまるだいに、テレビスタッフがレプリカを設置したことによる。よってこのヒンプンは、プラスチック製なのだ。
脱線ついでに記せば、この客室の裏に秘密の小部屋があり、多客の際はそこも客室となる。ドラマでは成海璃子がこの部屋を利用した、ちょっとしたプラチナルームだ。私も一度泊まったことがあるが、あれは密かな自慢だ。
とにかくこのヒンプン、今では周りに草木が生え、すっかり風景に溶け込んでいる。
話を戻すが、先の「丸見えシステム」だと、表の通行人は覗かなくても、例えば女性部屋と男性部屋で分かれた場合、女性は男性の存在が気になるかもしれない。
しかし心配するには及ばない。少なくとも男性は、それほど女性部屋を意識していない。女性はふつうに眠ればいいのだ。
それに考えてみてほしい。この広い日本で、夜寝る時に開けっぴろげで眠れる宿がどれだけあるか。数軒しかないと思う。まるだいでこの体験をすれば、旅の面白話として一生「使える」のだ。これだけを取っても、まるだいに泊まる価値アリと思うが、どうか。
夜は11時を回ったが、どうにも気になる。私はもう一度港へ行き、例の場所で小銭を探したが、見つからなかった。
520円…520円…無くした…。それが頭の中で呪文のようにぐるぐる回り、私は熟睡できなかった。

翌14日(金)。夜が白みはじめ、何となく目が覚めた。
昨晩はあれから、大変だった。私はおカネのことが気になり、夜中の3時ごろ目が覚めた。
身を起こして廊下でボンヤリしていると、隣の部屋の明かりが点いた。何と、濱田岳似と永瀬拓矢六段似のふたりが、朝釣りに行くという。確かに2人は、前日も釣竿を持ってあっちこっちに行っていた。
でもまだ夜が明けてないぞ…。今が満潮だからというが、それだけのために未明に起きたくはない感じである。しかも「永瀬六段」は中3である。鳩間島まで一人旅をし、夜中に釣りに出掛ける。こんな渋い中学生がいるだろうか。
…という私はやはりおカネのことが気になって、暗い夜道を三たび港に探しに行った。でも、おカネはやはりなかった。
――現実に戻り、私はスマホで、宮古→那覇便を調べてみる。すると、JTAの16日(日)14時10分発に、「クラスJ」の特便割引1が、1席空きが出ていた。
「クラスJ」とはJRのグリーン席みたいなもので、ワンランク上のシートで極上のフライトが楽しめる。料金は普通席特便1に1,000円が上乗せされた12,400円だったが、普通料金が20,900円だから、激安といってよい。
だが…。14時10分発、というのがいかにも中途半端だ。宮古島では夕方まで滞在したい。それにクラスJは、私には分不相応でもある。さらにうっかりしていたが、私は16日のJTA夕方の特便割引と、ANAの普通便の空席待ちをしていたのだ。
ここでJTAの特便を予約購入して、後から夕方便の席が取れたらどうするのか。
結局私は、絶好の「クラスJ」を保留した。
(つづく)
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逡巡の沖縄旅行2015・3「贅沢な旅」

2015-08-19 01:09:02 | 旅行記・沖縄編
(17日のつづき)
食後は海に泳ぎに行く。これが鳩間島のもうひとつの楽しみである。氷ペットボトルがないので、ポケットに720円を入れた。
まず中森灯台に寄る。先客がいたが、数年前には考えられなかった。
灯台脇の展望台に登り海を眺めていると、下から新たな客が来た。入れ替わるように降り、海岸に向かう。私のイチオシは「立原(たちばる)の浜」で、周囲4キロ・円形の鳩間島の「6時」をやいま港とすると、「11時」の位置にそれはある。
小銭は用意したが、よく考えたらここから先、飲料の自動販売機はなかったのだ。というか、島の上半分は人工建造物がほぼない。
辺りは緑の濃い草木が生い茂り、琉球国の原風景と思わせる。喉が渇いたが、海に入るまでの我慢だ。
立原の浜に着いた。さっき娘さんが「今日は大干潮」と言っていたが確かにそうで、かなり岩場が見えている。
沖には先客が10人近くいて、これも数年前では考えられなかったことだ。現在は石垣島からの上陸ツアーもあるから、その類かもしれない。プライベートビーチではなくなったが、私にはバディがいないので、このくらい人がいたほうがよい。
水中マスクにシュノーケル、Tシャツに海パン、クロックスが私の正装だ。クロックスが地味な好手で、以前はビーチサンダルを使っていたが、黒島・仲本海岸でサカナに爪を食いちぎられたことがある。トング(鼻緒)が外れたこともあり、すべての不安を解消するのにクロックスが最適なのである。なお外見に拘らなければ、これに軍手をはめれば完璧である。
潮が引いているので、沖までが長い。沖に着いてもあっちこっちにサンゴが生えているので、砂場を見つけるのが大変だ。
海につかれば冷たい気もしたが、慣れれば海中のほうが温かくなる。だんだん水位が深くなり、サンゴの山が切れると、パァーッと視界が開けた。これがおじいの言っていた「水族館」で、断崖となったサンゴ礁の壁に沿って、カラフルな魚が泳いでいる。
初見ほどの感激はないけれど、この景色を見るために私は羽田→那覇→石垣→鳩間とはるばるやってきたのである。
とはいえ、単独の水中散歩は気を付けたほうがよい。現在は足の付かないところにいるけれど、数メートル先に足場があるのを確認している。もっと奥に行けばさらに絶景はあるのだろうが、絶対に無理はしない。何かあって溺れたら、誰も助けてくれないのだ。用心し過ぎるに越したことはない。
沖の彼方に中型船が停泊している。そこ一帯にシュノーケリングの団体がいるのだろう。だが私には、この景色で十分である。
浜に上がって少し休み、また海に入る。先客は徐々に減ってきた。潮は徐々に満ち、泳ぎやすくなってきた。ただ、水中マスクの装着がうまくいかず、海水がゴーグルに浸水してくる。そのたびに泳ぎが中断され、ストレスが溜まった。
波にたゆたい、サンゴと魚を愛でる。それだけのことだが、体力は使うようだ。遊泳者はほかに1人いるだけだ。水中メガネの調子は戻らず、海をかくのに疲れを感じるようになったので、上がることにした。時に午後4時30分。3時間以上も立原の海を満喫したのだから、よしとすべきだろう。
宿に戻ってシャワーを浴びる。その後にランドリーで洗濯をした(100円)。夏場は衣服がムレるので、可能ならこまめに洗濯をしたほうがよい。
夕食まで時間があるが、のんびりはできない。私はこの後宮古島へ行くつもりだが、その後の那覇も含めて、飛行機を決めなければならない。
ANAの宮古便は14時05分発の1本しかない。これは席が空いていて株主優待券も使えるが、時間がいかにも中途半端だ。
JTA(RAC・琉球エアコミューター)は1日2本で、14時40分発と18時40分発。昼便は特便割引があるが、夕方便はその類がない。有効に観光するなら夕方便だが、私はJAL(JTA)の株主ではないので普通料金で乗ることになるが、13,900円はちょっと出せない額である。
問題はその後で、宮古→那覇便の空きがないのだ。いやJTAにあるにはあるが、普通料金20,900円は出せない。
那覇から石垣まで10,300円で来られたのに、帰りは那覇まで34,800円!? まずい。いかにもまずい。宮古島での宿泊日数を含め、まだまだ検討の余地がある。しかし猶予はない。
7時より夕食。私は昼と同じ席だが、向かいには同室の中年が座った。養老孟司を一回り若くしたような彼は大会社の重役の雰囲気もあり、実際その可能性は高そうだ。まあ、確認はしないが。
夕食は、何とかいう肉厚な魚や石垣牛などが出され、美味かった。
食後も今後の行程を検討したが、埒が明かない。すでに辺りは暗くなっている。中年氏はどこかへ飲みに行ったが、満席で引き返してきた。それと入れ替わるように、私はひとりで、港に出向く。
船べりの傾斜路で仰向けになると、満天の星が輝いている。これも離島ならではの光景で、昼の海ともども、こんな贅沢な旅はない。
どこかで沖縄民謡が聴こえてくる。私はポケットからスマホを取り出し、お気に入りの音楽をかける。「天空の城ラピュタ・英語バージョン」「安里屋ゆんた」「檄!帝国華劇団」「太陽にほえろ!」等等等…。
ボリュームを目一杯上げても民家への騒音にはならないと思うが、かすかに音は聴こえると思う。つまり私選曲の音楽を聴かせているわけで、それだけにセンスのいい曲でなければならない。まあ、及第点だと思う。
視界の左に流れているのは、天の川だろうか。天体にもう少し興味があれば、もっと面白く眺められるのだが、もったいない。
と、間近でも声が聞えてきた。夜空を見に来た宿泊客であろう。しかし私がいる傾斜路が一等地である。何しろ程よい角度で横になれるのがいい。
私はスマホのボリュームを下げ、彼らにも音楽を聴かせた。やはり多少のBGMがあったほうがよい。
そのまま小1時間ほどいたが、宿の就寝時間が10時なので、そろそろ帰ることにした。
宿に戻ると我が部屋は真っ暗で、すでに中年氏は床に着いていた。これでは私も眠るしかないが…アレッ? パンツのポケットに、100円玉1枚しかない。夕方の洗濯の時、海パンからパンツへ、「500円玉1枚、100円玉1枚、10円玉2枚」を移しかえたのに、なぜこれだけしかないのだろう。
…どこかで落としたのか? あっ…港か!?
(つづく)
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第27期女流王位戦予選・勝敗予想

2015-08-18 00:17:13 | 勝敗予想
第27期女流王位戦予選の組み合わせが発表された。今日はそのリーグ入り予想をする。

1枠
1回戦
○山根ことみ女流初段―●山口絵美菜女流3級
○山田久美女流四段―●中村桃子女流初段
○真田彩子女流二段―●北尾まどか女流二段
2回戦
○山根ことみ女流初段―●山田久美女流四段
●真田彩子女流二段―○室谷由紀女流初段
決勝
○山根ことみ女流初段―●室谷由紀女流初段
※山根女流初段、リーグ入り。
かなり難しい。山根女流初段を推すが、ほかに2、3人候補がいる。

2枠
1回戦
●相川春香女流初段―○竹俣紅女流1級
○大庭美樹女流初段―●石高澄恵女流二段
○島井咲緒里女流二段―●久津知子女流初段
2回戦
○竹俣紅女流1級―●大庭美樹女流初段
○島井咲緒里女流二段―●中倉宏美女流二段
決勝
●竹俣紅女流1級―○島井咲緒里女流二段
※島井女流二段、リーグ入り。
島井女流二段のリーグ入りとしたが、竹俣女流1級に期待している。そこそこ勝ちそうな気はするのだが、どうか。

3枠
1回戦
●高群佐知子女流三段―○和田あき女流初段
●藤田綾女流初段―○熊倉紫野女流初段
○伊奈川愛菓女流初段―●塚田恵梨花女流2級
●安食総子女流初段―○千葉涼子女流四段
2回戦
○和田あき女流初段―●熊倉紫野女流初段
○伊奈川愛菓女流初段―●千葉涼子女流四段
決勝
○和田あき女流初段―●伊奈川愛菓女流初段
※和田女流初段、リーグ入り。
和田女流初段に肩入れしたわけではないが、予想したらこうなった。

4枠
1回戦
○渡部愛女流初段―●飯野愛女流1級
○蛸島彰子女流五段―●竹部さゆり女流三段
○中村真梨花女流三段―●野田澤彩乃女流1級
○伊藤沙恵女流初段―●貞升南女流初段
2回戦
○渡部愛女流初段―●蛸島彰子女流五段
●中村真梨花女流三段―○伊藤沙恵女流初段
決勝
●渡部愛女流初段―○伊藤沙恵女流初段
※伊藤女流初段、リーグ入り。
渡部女流初段に期待するが、元奨励会初段の伊藤女流初段を外すわけにはいかない。

5枠
1回戦
●井道千尋女流初段―○長沢千和子女流四段
●渡辺弥生女流初段―○斎田晴子女流五段
●高浜愛子女流3級―○山口恵梨子女流初段
●上川香織女流初段―○上田初美女流三段
2回戦
○長沢千和子女流四段―●斎田晴子女流五段
●山口恵梨子女流初段―○上田初美女流三段
決勝
●長沢千和子女流四段―○上田初美女流三段
※上田女流三段、リーグ入り。
誰が決勝に勝ち上がっても、上田女流三段がリーグ入りするだろう。

6枠
1回戦
○北村桂香女流初段―●長谷川優貴女流二段
○香川愛生女流王将―●村田智穂女流二段
○中澤沙耶女流1級―●鹿野圭生女流二段
●船戸陽子女流二段―○室田伊緒女流二段
2回戦
●北村桂香女流初段―○香川愛生女流王将
○中澤沙耶女流1級―●室田伊緒女流二段
決勝
○香川愛生女流王将―●中澤沙耶女流1級
※香川女流王将、リーグ入り。
ここは香川女流王将をリーグ入りとしないとしょうがない。中澤女流1級も実力があるが…。

女流王位戦は、リーグ入りすればさらに5局指せる。公式戦対局の少ない女流棋士には夢の場所だ。参加の皆様、悔いのない将棋を指してください。
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逡巡の沖縄旅行2015・2「鳩間島の常連たち」

2015-08-17 22:02:36 | 旅行記・沖縄編
グフッ――!!
液体が胃を逆流して口中に拡がり、それで目が覚めた。口中にネギがあるのが分かる。それを噛み砕いた。スマホを見たら午前2時半だった。
昨夜はあれからドリンクをしこたま飲み、「緑のたぬき」を食べて寝た。そのオレンジジュースとうどんの汁が、せり上がってきたのだ。肉体的に、参っていたらしい。
ネットカフェに屋根はないので、扇風機の風がガンガン入ってくる。沖縄とは思えない寒さだ。私はブランケットを掛け直すと、また横になった。

13日(木)朝。ここから本格的な観光のはじまりである。
午前8時半過ぎにチェックアウトし、石垣港離島ターミナルに向かう。かつて待合室は、岸壁にある簡素なベンチだけだったのだが、2007年に立派な建物が新造され、石垣市のランドマークとなった。
今日は鳩間島に渡りたいが、その前に「民宿まるだい」に電話をする。ここへの宿泊が主眼だ。
最初はおばちゃんが出たが、途中で娘さんに代わった。
「相部屋になりますけど」
「はあ、何度か泊まったことがあるので、大丈夫です」
「はい、お名前と電話番号を」
「東京の大沢と申します」
「…、将棋の大沢さん?」
私は棋士ではないのだが、とにかく私が私であることが分かったようだ。
八重山観光フェリーのカウンターで、「かりゆし周遊券」を買う。3日間で竹富島、西表島、小浜島、黒島、小浜島、鳩間島航路が乗り放題で、5,800円(他の設定もあり)というスグレモノだ。しかも数年前から安栄観光便との共用が可能になり、一層使い勝手がよくなった。いまや離島巡りに必須の1枚である。
5・6番乗り場へ出ると、左手に具志堅用高の全身銅像があった。2013年暮れに設置されたもので、ボクシングの世界的チャンピオンを讃えているのは言うまでもない。
私は現地で初めて見るが、具志堅用高はトランクス姿でバンザイポーズをしていて、さっきから記念撮影者が後を絶たない。横のベンチに座っていた地元のおじいに、「やっぱりこの像は人気あるんでしょうね」と聞くと、「うん、そうだね」の返事だった。
人が途切れたころ、私は彼をそっと写真に収めた。
09時30分の高速船・サザンキングに乗る。鳩間島へは1日3便が発着し、日帰りさえ可能になったが、昔は週に3回、貨客船が行き来するだけだった。まさに幻の島で、便利になった分、鳩間島の神秘性は薄れてしまった。
高速船は快調に走っているように見えたが、エンジントラブルがあったようだ。操縦士が出てきて、
「エンジントラブルがあって、(船を)乗り換えましょうねー」
と言った。
これってけっこうなトラブルだと思うのだが、沖縄弁で言われると、大した事態でないと錯覚してしまう。
やがて高速船が海上で止まってしまった。こんなところで、マジか…。
ほどなくして助け船が到着し、私たちはそちらへ乗り換える。サザンクロス5号だった。鉄道トラブルで乗り換えを余儀なくされたことは何度かあるが、高速船は初めてである。しかし大きな混乱はなく、乗客も楽しんでいるように見えた。
西表島・上原港に寄る。この便はここを経由するのだ。タイム10分で鳩間島に着いた。現在11時ちょうど。定刻を約15分遅れたが、ここまで遅れを回復したのは立派だ。
2年ぶりの鳩間島は、どこか洗練された感じだった。私は斜面を上り、「まるだい」に入った。
ここまるだいは、鳩間島での定宿で、初めて訪れたのは2000年ごろだったと記憶する。先に述べた貨客船でふらりと訪れた私は、まずは宿を決めようと、当時3つだけあった民宿を訪ねた。しかし2軒に断られ、私は窮地に追い込まれた。残りの1軒で断られたら、宿なしだ。しかも次に来る船は2日後である。見たところ商店すらなく、私は野宿をするしかない。
その時快く泊めてくれたのが、ここまるだいだったのである。その恩を今も感じて、訪ねているのだ。ちなみに宿泊所は現在、10軒以上ある。

右手の部屋にいた先客が、私に挨拶をする。彼らは家族だろうか。
宿の娘さん(といってもけっこうな年齢)に挨拶をして、チェックイン。私の部屋は、さっきの家族?の左の部屋だった。部屋はこの2つだけなので、今回は女子の宿泊はない、ということだ。
私は遺影のご主人に挨拶。そして廊下の先にある冷蔵庫を開ける。ここに水が入ったペットボトルが凍らせてあり、客はそれを持って、島内を巡るのだ。
…が、そのペットボトルがなかった…!! この2年の間に、氷システムが変わってしまったらしい。しかしこの氷ペットボトルをアテにして、石垣で飲料を買わなかった私は大誤算である。鳩間島に自動販売機はあるが割高で、いくら島に愛着はあっても、買う気はしない。
まあよい、とりあえず島内を散歩する。「鳩間簡易郵便局」に向かい、813円の貯金。さらに鳩間小・中学校に挨拶する。
宿に戻ると、同室の男性がいた。しばらくすると、昼になった。この宿は3食付なのだ。食堂のテーブルに着くと、向かいに座った少年が、「どちらから来ました?」
「東京です。あなたは?」
「大阪です」
相部屋ではよくある会話だが、デジャヴだ。
右に若者が座った。その向かいはさっきの中年の男性だ。?? 今日の客はこれだけか。
右の濱田岳似の男性は、名古屋から来たという。ということは、2人は他人か。…あれ? 濱田似の男性には、以前も会ったことがないか? …あれ!? そういえば、向かいの永瀬拓矢六段似の少年にも、会ったことがないか?
聞くと彼らも、私を見た記憶があるという。
整理すると、何と私たち3人は、2年前のこの時期に、まるだいで顔を合わせていた。けっこうな偶然だが、まるだいが好きなら、会うべくして会ったともいえる。それにしても、少年が中学3年生というのにはひっくり返った。
昼食はソーキそば。具がたくさん入っていて、美味い。
ところで宿の娘さんが言うには、先日ここに泊まったご家族が、「大沢さんは来ました?」と聞いたという。
このご家族の顔は忘れてしまったが、奥さんが青森県・酸ヶ湯温泉での艶笑話を面白おかしく話してくれたのが印象に残っている。
「その話があったから、電話で大沢さんて、すぐ分かったのよ」
と娘さん。
またあのご家族にお会いしたいが、私の体力と精神力が持ちそうにない。
(19日につづく)
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