今日は一体どういう日なのだろう
朝、店に来たら、自分のデスクの上に、お土産が置いてあって、事務員の字で
「旧姓** **枝さんから社長にと置いて行かれました」というメモ
ちょうど事務員が出勤してきたので事情を聞いたら、昨日の法要のおときを我が店で行って
その帰りにフロントに立ち寄ったのだという
このお客様が来たときには私も店内にいたのだが、帰りには例の飲み会に出かけていなかったのだった
「小柄で、ちょっときれいな人でしたよ」と事務員は言った
なんと言うことだ! 会いたかった、すごく会いたかった人なんだ
前にこのブログで一度、思い出として書いたことがあるが、どのジャンルにあるかさえ忘れてしまった
彼女は19歳の時、雨の新潟市一番堀を相合傘でデートした思い出がある
そしてその日が、会った最後の日だった
辛い過去があって、今は青森の下北半島に住んでいるとわかったのは3年前だった
その間、45年間彼女は行方知れずだったのだ
生真面目で、学生時代は民青メンバーだったこともあり、一途で正義感が強い子だった
デートと言っても、異郷の地で同郷同士ということで一緒に喫茶店で話しをするくらいのつきあいを
2度しただけだったのだが、高校時代の3年間は異なる高校だったけどグループ交際でつきあっていた
そんな懐かしい人が、遙々青森からやってきて、私の店の中にいたというのに、なんと愚かな!!
会いたかった、今日会えなかったと言うことは、おそらく一生会えない気がする
本当に残念! 痛恨!!!
午後、妹が友達と我が店に食事に訪れた
2時間ほどレストランで話し込んでいたが、レジに支払いに来て友達の女性を紹介してくれた
昔、この近くで小さな商売をしていた家の娘だった、その店の名前を聞いた途端に
「真紀ちゃんの妹さん?!」思わず言ってしまった
「姉です、私たち三姉妹です、今日みんな各地から集まって実家の父母の法要を行ったんです」
これまた法要だった、今日は本当に奇遇が続く
この人は三姉妹の真ん中で、私の妹の同級生なんだそうだ
「姉さんを知ってます?」と言うから「幼稚園と小学校1年のとき同じクラスだったんだよ、可愛い子だったよ」
と言ったら「そうですね、姉は子供の時、可愛かったですよね」「そうそう、本当に可愛かった」
でも彼女は転校していって、60年間会っていない
そうしたら、この彼女、スマホを出して写真を見せてくれた、「これが姉で、こっちが妹ですよ」
いきなり会ってもわからないだろう、昔の面影はなく年相応の姿がそこにあった
「姉は今、駅で待っているんです、これから私と帰ります」と言ってから
「写真を一枚撮って良いですか」「はい、良いですよ」きっと、姉さんに見せるのだろう
きっとわからないと言うだろうな、7歳と67歳を比べるんだから
奇遇なことに長女と私、二女と妹、三女と弟、みんな同級生だった、これにも驚いたなあ
夕べは同級生仲間と呑んだし、今日は48年ぶり、60年ぶりの2人とニアミスだったし
なにか不思議な因縁を感じた日だった
真紀ちゃんの妹は、「この次の法要はこのお店でやらせていただきますから」
そう言って帰って行った
**枝さんからいただいた青森の「リンゴ饅頭」を3時のおやつに食べた
リンゴの甘酸っぱい味がした