神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「エデンの東」を見た

2023年12月21日 21時47分24秒 | 映画/ドラマ/アニメ
 1955年のアメリカ映画だから私が5歳の時の映画
名作の一本で、私の中では「禁じられた遊び」と共に内容がわかっているようでわからない映画だ。

原作は世界的作家のジョン.スタインベック、監督はエリア.カザン 有名なテーマ曲はレオナード.ローゼンマン
主役は、ジェームス.ディン、1年の間に3作の名作に出演したが後の2作が陽の目を見る前に自動車事故で24歳で亡くなった。
日本でも若くして事故で亡くなった赤木圭一郎を日本のジェームス.ディンと言った。

スタインベックの長編の最終章を描いた映画だそうだ
聖書を自分の人生の中心において敬謙で正義をモットーに生きて来た父アダム
二人の息子、長男アーロンは父の教えを守って生きている真面目で正義感が強い父同様な青年、婚約まじかな恋人アブラがいる。
弟のキャルは、つかみどころのない目と反抗的な行動で不良を自認している高校生、まじめな父は反抗的なキャルを嫌い、自分に似たアーロンを愛している。
アブラもキャルのつかみどころがない性格を恐れている、しかしアーロンは、そんなキャルをかばう優しい兄だ。
二人の兄弟の母親は彼らが幼い時に死んだと言う、しかしあるときキャルは知人から母が生きていると聞き、隣町へ探しに行き、とうとう見つける。
母親は、その町で大きな酒場を経営するやり手の女実業家だった。
会いに来たキャルを用心棒に叩きださせる。

ドイツとの戦争にアメリカも参戦しようとしていた
父は農場を経営していて、レタスが東部の首都圏で不足するのを見越して、氷を大量に入れた貨物列車でレタスを輸送する方法を考え出して実行する。
しかし列車は途中で停まってしまい、氷が解けてレタスは全滅、父は数千ドルの大損害を被った。

キャルが父に反抗するのは、父親似の兄だけに父が愛情を注ぐ反面、何かと問題多いキャルを無視しているからだ。
そんなキャルの心を知った兄の恋人アブラは、自分も再婚した父親に反抗した経験からキャルに同じものを感じて、次第にキャルに惹かれていく。
そしてアーロンに愛されているが、結婚となるとアーロンの愚直なまでの正義感について行く自信がないとキャルに打ち明ける。

父に相手にしてもらいたい、兄同様に愛されたいと願うキャルは父の損失を取り戻して、父に褒めてもらおうと金儲けしようと思った。
キャルを認めてくれている数少ない実業家ウィルが、「アメリカが参戦すれば大豆の値が上がる」と以前キャルに話したのを思い出し、ウィルに相談する
彼は、資本金となる5000ドルをキャルが用意出来たら本気で応援すると言う

キャルは隣町に行って母に会い、5000ドルの出資を頼む
母はキャルと話してみてウィルがキャルに才能を見出していると知り、自分と同類だと見抜く
事業者としてのウィルを認めている母は、ウィルが協力するならと5000ドルを出してくれた。
ウィルは英軍や米軍に顔が利く人間で、大豆の販売先の心配はいらない
そして5000ドルで農家から農場を買って大豆の栽培と取引契約も結んでくれて、共同経営者になってくれた
ドイツとの戦争にアメリカが踏み切って、予想通り大豆の価格は3倍以上に跳ね上がり、キャルとウィルは大儲けする。
キャルは父の損失分だけを受け取って、事業はウィルに譲った。

母が離婚した理由は、父が美人の母を愛して結婚したが保守的で聖書通りの生き方を押し付ける夫に辟易したからだ、農業も彼女の肌に合わなかった。
もともと野心的な性格だった母は男に従順な女ではなかった
離婚を父に申し出て、引き留めた父を銃で撃ったのだった。
そして離婚してから、その才覚で役人たちも顧客の大きな酒場の経営者に昇りつめて儲けていた

父は母が生きていることは知っているが息子たちに死んだと嘘を言っていた、しかし居場所は遠い東部だと思っている
アーロンは父の話を信じて、母が死んだと思っている。 キャルだけが母の所在を知ったのだ。

キャルは父の損失を取り戻してプレゼントすれば、父からの感謝と愛を得ることができると考え、胸を躍らせてアブラに話した。
アブラも賛成して協力すると言ってくれた
父の誕生日に祝いをして、そこでプレゼントするという考えだ

誕生日の日、飾り付けられた家に入った父は大喜びする
キャルが誕生祝の5000ドルを渡そうとした瞬間、アーロンが先に「僕からのプレゼントを渡すよ」と言う。
父がアーロンにプレゼントは何かと聞くと「僕とアブラは婚約した」と言う
父は驚き、そして喜び「どんなプレゼントよりも嬉しい贈り物だ、アーロンありがとう」と抱きしめた。

呆気にとられたキャルだったが、自分のプレゼントも兄に負けないものだと信じて、父にプレゼントの紙包みを開けるよう促す。
札束を見て「これは何だ?」父が怪訝な顔をした
「とうさんがレタスで損をした全額だよ、これが僕からのプレゼントだ」
すると父は不機嫌になって「すぐに返してこい、こんな金は受け取れない」
「これは僕が事業をして儲けたお金だ、不当なお金ではない」と言うが
「騙した人に返すんだ」
「戦争を見越して大豆の事業で儲けたんだ、正直な商売で言い値より高い価格で買った大豆を売ったんだ」と必死に訴えた。
「儂は軍隊の募集人をしているのだぞ、儂が軍隊に送った若者が戦争で大勢死んでいる、その戦争で儲けた金など受け取れん、戦死したものに申し訳が立たない」父の持論の正義がここでもキャルを拒絶した
キャルは「もうどんな愛も欲しいとは思わない、この金で僕は事業を始める、父さんには失望した、父さんなんか大嫌いだ、二度と帰ってくるものか」
キャルは、いたたまれず家から飛び出した
アブラも追いかけようとしたが「行く必要なんかない」とキャルの父アダムは引き留めようとした、アブラはキャルの父に言った「私はキャルを愛しています」

アブラが後を追い、木にもたれて茫然としているキャルを抱きしめ「行ってはダメ、お父さんと仲直りして」
アーロンも追いかけてきて、抱き合っている二人を見て「アブラ、奴から離れろ!」と叫び、
キャルに「おまえの素行の悪さは子供の時からだ、僕もとうさんもずっと我慢してきたんだ、おまえは出来損ないの奴だ、アブラに近づくな離れろ汚い奴め手を出すな、許さない」と罵った。

キャルは急にふてぶてしい表情になってアーロンに言った
「かあさんは生きている、隣町にいる、これから会いに行こう、兄貴が天使をイメージしていた、優しいかあさんに会いに行こう」
驚いて呆然としているアーロンを無理やり母の酒場に連れて行き、母にアーロンを会わせた
アーロンは今まで心の中で作っていた天使のような母親像とあまりにかけ離れた母の姿に驚き、絶望して町に逃げ帰った。

頭が混乱したアーロンは酒に酔い暴れて、やけになった勢いで「軍隊に志願する」と言って列車に飛び乗った。
アーロンは参戦反対で、絶対志願などしないと言っていたのだったが・・・

慌てて駅に来た父の前で、酔ったアダムは列車の窓に頭を打ち付けて、ガラスを割って笑った、破片が父の顔に降り注ぎ、父はショックで脳溢血で倒れた。

体の自由も聞かず、目だけが開いている父を看護師が面倒見ているが、どう見ても手抜きの女でしかないように見える。
「こんな扱いやすい患者は居ないは、それに割と早くこの仕事は終わりそうだし」
言いたい放題の看護婦をキャルは大声で怒鳴り飛ばして部屋から追い出す。

アブラは目だけ開いてベッドに横たわっているキャルの父に言う
「おとうさん、私の言うことがわかるんでしょ? 全部聞こえているんでしょ聞いてください、キャルは寂しいのです、お父さんから頼りにされたい、お父さんの役に立ちたいとずっと思ってきました、愛されたいと願ってきたのです、おとうさんはそれをことごとく拒否してきました、彼の寂しさ、悲しさを理解してやってくれませんか」
そこにキャルが入ってきてドアの傍に立つと、「すまなかった、言い過ぎた、僕が悪かった」と父に謝った。

するとアブラが何かを言っているキャルの父を見て、キャルにそばに来るよう言う。
キャルが耳を父に近づけると「あの看護師は気に食わん、別の看護師と替えてくれ」
初めて父から願いの言葉を聞いたキャルは目を輝かせた、さらに父が何かを言っている、キャルはまた耳を近づけた
アブラが「なんて言ったの?」と聞くと、キャルは嬉しそうに言った
「『代わりの者はいらない、おまえがずっと傍で面倒を見てくれ』と言ったんだ」
 

The end



学生の頃に見たような気がしたがみていなかったのかなあ?
今まで持っていた映画のイメージは、最後に弟が兄を殺傷するような暗い映画だと思っていたが、アーロン以外はハッピーエンドだった。
アーロンが生きて戻るか、戦死するか?
戦死すれば、アーロンには申し分けないがキャルとアブラは結ばれて本当にハッピーエンド
アーロンが戻れば、また一波乱あるような・・・・・
そこまで考えなくてよいか。



昨日の夕食に「がんこ汁」

2023年12月21日 10時52分38秒 | 料理を作る・食べる
 今朝は週間ルーティンの新湊行きの日だったが、20kmほど走っていたら雪が激しくなり、風も出て来た
西の空はどんより暗い灰色で、雪が国道を真っ白にしてまだ積もっていく
予報通り今日から3日間大雪注意というのは正しいようだ
それで引き返して、今日のドライブはお終い。

北陸の冬グルメ三羽ガラスと言えば「あんこう」「本ずわいがに(松葉ガニ)(越前ガニ)」「寒ブリ」であろう
「あんこう」は美味しいアンコウの限界で15㎏くらいである
味は別とすれば春になると30㎏を超える大きなものも獲れる。
今日は、アンコウの話ではない
アンコウに似た名前で、やはり冬の魚汁に「がんこ」という魚がいる



姿は、アンコウに似ている、顔は名前の通り「がんこじいさん」みたい
頭が体の半分、頭はゴツゴツした小さな突起が幾つもあって痛い
大きいもので30cmくらいだからアンコウとは比べ物にならない
ところが調理すると



透き通った白身の魚で、オレンジ色の肝
このあたりでは大根やネギを入れてみそ汁にする。
今夜はカニの炊き込みご飯と、がんこ汁、それとカニと一緒に獲れた赤浅羽の煮物です。


赤浅羽の煮物 赤がれいともいう。
中央の皮が剥げているのは、新鮮な魚の特徴、まだ筋肉が生きているから
身が縮んで皮が割ける、だから通常は十文字の切り身を入れる。


カニの手伝いに行く理由の一つは、こうした獲りたての新鮮鮮魚を食べることができること。



商売を辞めて2年間、スーパーの魚で我慢していたけれど、毎日、魚市場直仕入れの新鮮な魚を口にしていた私にとって寂しかった。
今は船長に感謝しています。


カニ雑炊

2023年12月20日 10時56分23秒 | 料理を作る・食べる
 カニ漁がある朝はアラームをセットするが、意識するのか夜中に1時間ごとに目が覚めてしまう。
だが仕事が終わった昨日は23時に寝て、朝の7時までぐっすりと寝た。
やはり仕事となると緊張感がひとりでに起きてしまうようだ。
カニ漁も冬の間だけだから、4月からはまた無責任なグータラ生活を楽しめる。

さて今朝の朝食は昨夜の味噌汁が残っていたので、味を調節してからカニの身を入れて、最後に溶き卵を流して「カニ雑炊」出来上がり。
雌ガニの内子も入れて、おいしく温かなカニ雑炊を味わいました。

数日後には2回目の「カニ炊き込みご飯」を作ります、それと焼きガニもやってみようと思っています
早朝の寒空での仕事だが、それに倍する楽しみあり。



冬景色がやって来た

2023年12月18日 11時19分34秒 | yottin日記
 昨日、予定していた門松作りの教室は講師がインフルエンザになって急遽中止
ナイスタイミングというか、昨日はこの冬、一番の悪天候でアラレが降って道は真っ白、夕方には5cmほどの雪で道路も覆われた。 中止になってむしろ幸いだった
車はすでにスノータイヤにしてあるので心配ないが、昨夜はこの門松メンバーでの忘年会だったから、繁華街まで10数分、歩いて出かけた。

アラレが相変わらず降っているので、傘を持って行こうと思ったが、風で壊れたり、二次会に持っていくのも忘れるようで結局、耳覆い帽子とコートのフードだけで出かけた。
ところがアラレが顔に当たって痛い、これほど痛いとは思ってもいなかった。
なんとか我慢して予約した店にたどり着いた、でも歩いたおかげで体はポカポカ、車で来たほかのメンバーは「寒い」と震えていた。



冬は嫌いだといつも書くが、雪の始末と言う重労働と雪害で近所がとげとげしくなるのが嫌いなのだ。
昨日歩いていて、雪の白と景色の黒がなんともいえない冬の温かさを見せてくれた、こういうモノクロの景色を見ると冬もまんざらではないと思う。
間もなくクリスマス、今年はホワイトクリスマスになるのだろうか?





第31回全国中学駅伝 岡山京山中学史上2校目アベック優勝 

2023年12月17日 15時48分04秒 | マラソン/駅伝
3k-2k-2k-2k-3kの5区間で48校が競う女子は、岡山京山中学が初優勝、岡山県としても初優勝だった。
アンカーの黒田六花選手は全中1500mのチャンピオンだ、父親も法政大学で箱根を走り、長男は青山学院で正月の箱根出場に挑んでいるとか
他の兄弟も皆、中距離のトップレベルだと言うことだ。
北信越勢は、そんな強豪に49秒差で食らいついて富山県の大沢野中学校が2位に入った、3位以下に大差をつけての2位だった
これまで富山県は4位が最高だった、大沢野は高山へ通じる41号線沿い、富山市の南に接する町である、
長野県も駒ケ根赤穂中学が6位入賞、新潟県は五泉北中学が、3区40位から4区、5区で頑張って32位でフィニッシュ。

男子は3km✖6区間、京山中学が優勝、見事史上2校目のアベック優勝を果たしたが、勝負はゴール直前まで死闘の一騎打ちとなり、わずか1秒差で山口の国府中学に競り勝った。
石川県の能登半島の真ん中にある中能登中学が3位に入った
長野県の赤穂中学は男女アベック出場、男子は12位だった
富山県は新潟県に近い東部の入善町の入善中学校が代表で25位、新潟県は上越市の中郷中学が37位で終わった。
新潟県はのんびりな県民性のとおり、なかなか上位に入ることができない
個々の選手にはオリンピックに出場するような全日本クラスの良い人材を輩出しているのだが。

今日走った選手の中から将来、高校駅伝、都道府県対抗駅伝、大学駅伝、実業団と活躍する選手が出てくるのだろう。




北信越大相撲事情

2023年12月17日 08時44分18秒 | 大相撲
 また嫌いな季節が巡ってきました。
昨日は朝から雨が降り続きましたが、昼近くから2時間ほど急に日が差してきして温かくなったので、部屋干しの洗濯物を急いでサンルームに移した。
短時間で薄物は乾いてラッキーだった。
夜から天気は急変して、風が吹き始めると寝るころには激しくアラレが窓に打ち付けて来た。
朝起きてみると、道路も屋根も真っ白になっていた、けれどうっすらとしていて、水っぽいのでテレビで言う60~70cmというのは山間部の事
ただ気温は昨日より10度以上も下がって4~5度くらいと冷え込む。
 

 北信越とは福井、石川、富山、新潟、長野の5県を指す
高校野球も春と秋は北信越大会といって、この5県で争う。
今年の米の出来は北信越が特に酷くて、前年比100を切ったのはコメどころが多く、秋田、新潟、富山、福井、長野、あとは愛知など僅かな県
それはさておき、テーマの大相撲、北陸と言っても福井は遠すぎて情報が少ないのでOffとして4県を対象に考える。
なんといっても石川県が優秀で今は少し下火だが、幕内にはベテラン遠藤、そして初場所初入幕確実な大器、大の里、十両には幕内経験者の輝、来場所初十両の欧勝海、4枚目に深井(11月場所)、三段目に落ちたが幕内の土俵を沸かせた炎鵬も石川県出身だ。
元横綱では筋骨たくましい投げ相撲の輪島がいた。

富山県は大関再起を狙う朝乃山だけで、後は三段目以下
長野県も元大関の御嶽海だけで、こちらも三段目以下だけ
新潟県はもっと悪くて、三代目豊山が引退して幕下38枚目の元十両朝乃若がトップ、以下黒姫山、丸勝、謙信の4人が幕下だ。
三段目の王輝は十両経験者。(以上11月場所の地位)

ところが、今新潟県が大相撲で湧いている
それは新潟県の西端、能生町にある海洋高校(旧能生水産高校)相撲部が原因
能生中学、海洋高校と相撲留学生が合宿生活を送っている
高校相撲では海洋高校は全国クラスの強豪である
そしてこの一年で相撲部出身者が目覚ましい活躍をして最も勢いがあるのだ
その一番頭が新入幕確実の大の里(石川県)、十両には高橋(福島)が上位に、続いて幕下から初場所新十両確実の欧勝海(石川)、さらに幕下一桁には嘉陽(沖縄)が初場所で十両を決めようと虎視眈々だ。
すべて県外出身だが、新潟県の学校で6年間相撲を学んだので、地元の人たちとは家族同然だ、みんな応援している。
この4人がすごいのは、ほとんど毎場所勝ち越しでスピード出世していることだ
幕内上位はみんな足踏みをしているから、この4人が追い抜く可能性は高い。

最近、データーを見ていたら大の里と女優の浜辺美波が同じ23歳で、同じ町(石川県津幡町)出身であることに気づいた、浜辺は確認したわけではないが・・
同級生?
そうそう来年の正月は浜辺美波と山田涼介主演の映画「サイレントラブ」が公開されるので見に行く予定。 「らんまん」以来、ファンになりましたよ。




素敵なひと

2023年12月16日 17時41分06秒 | 映画/ドラマ/アニメ
 毎日おしゃれだったり はた目から見ても輝いていたり
自分をひけらかすでもなく ごくごく自然に季節の中で慎み深く暮らしている
そんな人がいる

 いつも二人でいるのが嬉しそうなカップル 目を見つめては微笑んでいるカップル
全ての時間が幸せに満ち溢れている

 一人でいても温かい雰囲気がある 知性的で微笑みを絶やさない人
誰のわる口も、陰口も言わず 不満も言わず 妬みもなく 無駄なことを話さない

 
そんな人には 人生の場面場面で映画のように ピッタリの音楽が心の中で流れているのだろう
悲しい時でも 苦しい場面でも いつも音楽が救ってくれる
素敵な人には そんな風に心の音楽が流れているのだろう。



言葉の面白さ

2023年12月16日 07時19分47秒 | 趣味
古典や漢詩は学んだこともなく、あまり興味も無かったが、文字列としては面白いと思っていた。
先日、年賀状に自分の気持ちを表す言葉はないかと探していたら、杜牧の詩に
「霜葉(そうよう)紅於二月花」という一節があった。
それなりに知る人には有名な一節らしい
なるほど、この七文字で三年間の思いを描くことが出来そうだ
そう思ったら、漢詩を今さら学んでも身にならないと思うが、都合の良い言葉を拾い出して楽しむことはできそうな気がした。

専門的な学びとは縁遠い暮らしをしてきたから、たいがいは、こんなきっかけ作りから熱中できることを発見する手法が身に着いた、これは邪道だが仕方あるまい。
どんなに焦っても、もがいても、反省しても人生は一度きり、過去をほじくり出すことに何の意味もない
残された、これからをいかに生きるか楽しむか、それだけだ。

仕事を辞めたら、ずいぶん生き方も心境も変わってきて、俗にいう「好々爺」というのに近づいてきた気がする。
現役時代は怒るのが仕事のような情けないありさまであったが、この二年、腹を立てた日は日ごとに少なくなって、いつ怒声を上げたのか忘れてしまった。
そんな気持ちを文章にしてみると。

「世間の声がいかなるものであれ、何を言われようが、それに周囲に雷が落ちてきても、大風が渦を巻いて唸ろうと
私の中は、春秋の静かでほんのり温かい微風が心地よく漂っている。

あなたの怒りが見えていても、私は少しだけ微笑んで黙っている
それが半月、一か月続いても、私はいつもの私のままで同じように生きている
ある日、きまり悪そうに声をかけてきたら、知らん顔して「おかえり」というだけ
また平和な日々が始まる」

 

最近の音楽事情

2023年12月15日 11時08分06秒 | 音楽
 近年の暮らしでもっとも不足しているのは読書量と音楽鑑賞だろう
読書の減少は視力の変化が原因と思われる、本当は毎日何かしらの本を読んでいるが、時間が短くて10分から長くても30分といったところだ。

音楽鑑賞はレコード、CDを聞く時間が極端に減った、車もカーオーディオの故障でCDが聞けなくなってラジオばかり聞いている、おかげでラジオ番組はBSN(新潟)KBS(富山)SBC(長野)を比較できるくらい詳しくなった。
そのかわり聞きたくなるとYoutubeで聞くことが増えた、長い時は2時間近く聞いている。
それと吹奏楽団のコンサートを聞きに行く回数が増えた、もちろん田舎だから地方のアマチュア楽団や小ユニットの演奏だ。
ロックライブは見に行くことがなくなった、最初から椅子席が無くて立って熱狂する歳ではなくなったからだ。
今は家で映画音楽やジャズボーカルを静かに聴いているのが良くなった

先日の夜、知り合いの事務所の前を通ったらまだ明かりがついていたので寄って見たら、事務仕事をしていた。
彼は以前は市民オーケストラの団長をしてトランペット吹きでもあったが、最近退団して、今は隣町のジャズバンドに入ってトランペットを吹いているそうだ、女性歌手のボーカルもあるというから興味津々。
今度演奏会があったらチケットを欲しいと頼んできた
プロは当然ながら素晴らしい演奏だが、アマチュアバンドでも、アマチュアの耳しか持たない私には十分楽しむことができる。

昔はビートルズだストーンズだと一理屈こねたりして楽しんでいたが、今は理屈抜きで曲を楽しむだけになった。
道具に凝ることも音響環境を考えることもない
そこにある身の丈に合った道具を使って聞くだけだ、当然音質など良いはずもなく、それはライブで楽しめばよいと思っている。

聞くのも良いが、やはり歌うのが楽しい
年金暮らしになって、仲間と飲みに出ても二次会に行く回数も極端に減って1年に3~4回になったから、(現役の時は3次会は当たり前で月4~5回は行ったものだが)カラオケを歌うことも無くなった。
これからは歌いたいときにカラオケボックスで歌うことを覚えたいと思うが、これがなかなか出不精で(カラオケに関しては)思い切りが必要だ。

人生に音楽は切り離せない、カニを外している時も頭の中でリズムを聞いている。
録画したテレビドラマはオープニングに流れるタイトル曲は全て聞くか、早送りで飛ばすかどちらかだ。
最近のドラマで聞きほれてしまうタイトル曲は「コタツのない部屋」の石川さゆりさんの「ダメ男数え唄」、思わず腰を振ってしまう。
このドラマの為に作った曲なのだそうだ。
もう一つは「うちの弁護士は手がかかる」のテーマ曲、ローリングストーンズの新曲「アングリー」、リズムも良く、ミックジャガーの齢を感じさせないセクシーな腰ふりには参ってしまう。
                         以上







映画「首」を見てきました

2023年12月14日 22時55分16秒 | 映画/ドラマ/アニメ
 監督は北野武さん、R15指定なので「これはグロ映画だな」と思ったが、その通りだった。
タイトル通り、映画のいたるところで首が血潮と共に飛ぶ
風雲タケシ城の北野監督らしい汗と泥まみれ映画、戦闘シーンはリアルで遠慮のない映像、セリフもこれでもかというほどに汚く激しい。
上から下まで、大将から百姓まで裏切りと騙し合い
それゆえに戦争のリアル感、戦国人の心のすさまじさが見事に描かれている。
だが所々でタケシ一流のギャグが笑いを誘う。

様々な戦国の読み物や映画が作られたが、尾張言葉丸出しの織田信長を見て、たぶん本物もこうであっただろうという現実味を感じた。
そこに北野武の秀吉が浅草弁で話すから、そのちぐはぐ感が戦国時代にサラリーマンが現れるような気分のニアミス、それもまた面白い

感動も美的な景色もなく、ビジュアルは一級品からほど遠いドロドロの映画
利休が出ても日本古来の詫び錆び、女性の絢爛豪華な衣装も出ないし、唯一能だけが伝統的日本、これは世界の絶賛を目指した映画ではないなと思った

北野監督独自の本能寺の変解釈でスピーディに進んでいく
織田信長、荒木村重、明智光秀を主役として前面に押し出し、そろり新左衛門、秀吉、家康、千利休、百姓茂助をサブ的主役に配している
北野式、光秀の謀反の原因解釈は見てのお楽しみだが、複雑な男の嫉妬が絡み合い伏線になっている。

女性や青少年向きの映画ではない、グロっぽいのが好きな人には面白い。
とにかく主役全員と準主役が数名死ぬ映画である。