引き続き改造記録編です。
ほんのヨコシマな軽い気持ちで始めた169系化改造ですが(これを横軽という場合がある)、車体はともかく、床下周りは165系と微妙に違っていて、そう簡単には転用できないようです。モハのコンプレッサー(C-1000×2台→C-2000×1台)はじめ、或いは165系の最終期車とは近いのかも知れませんが、少なくとも、比較的初期の冷房改造車をプロトタイプとしている、KATOの165系とは違いが多々みられます。もちろん169系ならではの装備のために、変更になっている部分もあるようです。
ということで、差が最も大きく難物ともいえる、クハ165をクハ169系化してみます。
まずは車体を分解します。青いシートがずらり。。。
今回、169系化に当たっての正確な図面は引いていませんが、側面写真を基にした「移設対照図」らしきものは作りました。それにしたがって作業していきます。その指示によると、まずは床下中央にあるほとんどの機器を一度撤去せよ!と書いてあります。いや、書いたのは自分ですが、これには結構シビレるものがありますね。とにかく糸鋸の水平に注意しながらザクザク切り取っていきます。
上の写真で木片をウマにして作業しているのがわかるかと思いますが、これが間違いでした。作業中になにかパキパキ変な音がするなぁと思い、周りを見ると、青い破片が点々と・・・。そうです。座席の取っ手に力がかかって割れてしまったのです。車内で目立たないとはいえこれはショック。同じものかわかりませんが、確かオハ35系発生品がどこかにあったはずなので、使えるものならそれに交換しようと思います。
切り取り終わった状態がこちら。片寄せ搭載の水タンクはおろか、周辺の機器も含め、気持ちいいほどさっぱりしてしまいました。大丈夫か??
もちろん、切り取った機器はほとんど再利用します。切断面が斜めになってしまったものは、このようにプラ板を貼って高さを調整します。床下面は車体下端から0.3mm~0.8mm程度引っ込んでいるため、この程度のざっくりしたリカバーで大丈夫。
床板に開いた穴のうち、支障ないものはそのままにして新たな機器を接着してしまいますが、水タンク跡はさすがに大きいので、プラ板で埋めてから機器を接着しています。右側の機器(MGCL)のように薄いものは、傾かないように、裏側に補強板を立てて接着してあります。
タネ車にない機器が少しだけあるので、これらはプラ板から新製します。これは「水減」と書かれた弁当箱のような機器。「水揚」と書かれたものはよく見かけますが、これもその仲間でしょうか。ちなみに写真はきれいに撮れたモハ168のもので、車体中央付近の水タンクの近くに設置されていますが、クハ169の場合、水タンクからはずいぶん離れた位置にあります。クハ169で新設した機器は今のところこれ1個だけで、本来はFRP製の丸っこいタンクも、経費節減のため、タネ車の大ぶりの鋼製水タンクを流用してしまいました。
改造前後のようすをまとめるとこうなります。ちょっと画像が鮮明でない点はご容赦ください。
黒線が存置、黄色線が同一側での移設、青線が反対側への移設、赤線が撤去、緑線が新設です。
黒線の機器の中には、厳密には少し移動させたいものもあるのですが、手間がかかるので、最大3mm以内程度であれば、目をつむることにしました。右側側面の前方にあるハンドブレーキ・ホイールとBS(ブススイッチ)は、恐らく元々のクハ165でももっと後ろにあるのが正解かと思います。床下のモールドを見ると、ハンドブレーキ・ホイールが見事に横梁をぶった切っていますから・・・。(^^;
(余談ですが、今回撮った写真を見るかぎり、奇麗にモールドされてはいるものの、横梁の位置自体、怪しいようです。)
なお、右側面の写真で「配管必要」と書いてある部分には、実車では、ブレーキ制御装置と一体となった複雑な配管が這いまわっています。下の写真がソレで、見るからにゲンナリしてきます。蒸機のモデラーにはお叱りを受けそうですが、ここは配管1本コック2個!くらいで勘弁願おうかと思っています。(^^;
ということで、とにもかくにも大物のクハ165→169は施工可能であることがわかりました。あと2両がんばります。
ちなみにモハ168は一番改造箇所が少なく、C-1000コンプ2基を取り払い、車体中央にC-2000を装着すればだいたいは終わりです。
クモハ169は微妙にいやらしく、機器の並び順はほぼ同じながら、公式側(左側面)はやや前方へ、非公式側(右側面)はやや後方へずらす形になります。これらも、とりあえず1両ずつ改造した段階でご報告したいと思います。
ところで、移籍してきたタネ車の165系基本セットのうち1セットは「アルプス」用に転用してしまったので、12両フル編成にするには1セット不足していたのですが、このたび府中の某模型店さんに「増結用基本セット(3-506)」が眠っていることを発見。無事ゲットして往年の横軽越えをフル編成で再現できることになりました。ロクサン含めて14両、いったいどこで走らすんだ!?という話はありますが・・・。
しかし、ロクサン無しだと12両中動力車が2両というのもバランス悪いですよね。「信州」と付属編成に分割できない。66.7‰を再現するならいざ知らず、そうでなければ169系は3Mにして、ロクサンのうち1両をトレーラーにする方が合理的ではないかと。こう書くと、また何かやらかすのではないか?と思われそうですが、さすがにそういう改造はしませんよ。(^^;;(たぶん)
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ほんのヨコシマな軽い気持ちで始めた169系化改造ですが(これを横軽という場合がある)、車体はともかく、床下周りは165系と微妙に違っていて、そう簡単には転用できないようです。モハのコンプレッサー(C-1000×2台→C-2000×1台)はじめ、或いは165系の最終期車とは近いのかも知れませんが、少なくとも、比較的初期の冷房改造車をプロトタイプとしている、KATOの165系とは違いが多々みられます。もちろん169系ならではの装備のために、変更になっている部分もあるようです。
ということで、差が最も大きく難物ともいえる、クハ165をクハ169系化してみます。
まずは車体を分解します。青いシートがずらり。。。
今回、169系化に当たっての正確な図面は引いていませんが、側面写真を基にした「移設対照図」らしきものは作りました。それにしたがって作業していきます。その指示によると、まずは床下中央にあるほとんどの機器を一度撤去せよ!と書いてあります。いや、書いたのは自分ですが、これには結構シビレるものがありますね。とにかく糸鋸の水平に注意しながらザクザク切り取っていきます。
上の写真で木片をウマにして作業しているのがわかるかと思いますが、これが間違いでした。作業中になにかパキパキ変な音がするなぁと思い、周りを見ると、青い破片が点々と・・・。そうです。座席の取っ手に力がかかって割れてしまったのです。車内で目立たないとはいえこれはショック。同じものかわかりませんが、確かオハ35系発生品がどこかにあったはずなので、使えるものならそれに交換しようと思います。
切り取り終わった状態がこちら。片寄せ搭載の水タンクはおろか、周辺の機器も含め、気持ちいいほどさっぱりしてしまいました。大丈夫か??
もちろん、切り取った機器はほとんど再利用します。切断面が斜めになってしまったものは、このようにプラ板を貼って高さを調整します。床下面は車体下端から0.3mm~0.8mm程度引っ込んでいるため、この程度のざっくりしたリカバーで大丈夫。
床板に開いた穴のうち、支障ないものはそのままにして新たな機器を接着してしまいますが、水タンク跡はさすがに大きいので、プラ板で埋めてから機器を接着しています。右側の機器(MGCL)のように薄いものは、傾かないように、裏側に補強板を立てて接着してあります。
タネ車にない機器が少しだけあるので、これらはプラ板から新製します。これは「水減」と書かれた弁当箱のような機器。「水揚」と書かれたものはよく見かけますが、これもその仲間でしょうか。ちなみに写真はきれいに撮れたモハ168のもので、車体中央付近の水タンクの近くに設置されていますが、クハ169の場合、水タンクからはずいぶん離れた位置にあります。クハ169で新設した機器は今のところこれ1個だけで、本来はFRP製の丸っこいタンクも、経費節減のため、タネ車の大ぶりの鋼製水タンクを流用してしまいました。
改造前後のようすをまとめるとこうなります。ちょっと画像が鮮明でない点はご容赦ください。
黒線が存置、黄色線が同一側での移設、青線が反対側への移設、赤線が撤去、緑線が新設です。
黒線の機器の中には、厳密には少し移動させたいものもあるのですが、手間がかかるので、最大3mm以内程度であれば、目をつむることにしました。右側側面の前方にあるハンドブレーキ・ホイールとBS(ブススイッチ)は、恐らく元々のクハ165でももっと後ろにあるのが正解かと思います。床下のモールドを見ると、ハンドブレーキ・ホイールが見事に横梁をぶった切っていますから・・・。(^^;
(余談ですが、今回撮った写真を見るかぎり、奇麗にモールドされてはいるものの、横梁の位置自体、怪しいようです。)
なお、右側面の写真で「配管必要」と書いてある部分には、実車では、ブレーキ制御装置と一体となった複雑な配管が這いまわっています。下の写真がソレで、見るからにゲンナリしてきます。蒸機のモデラーにはお叱りを受けそうですが、ここは配管1本コック2個!くらいで勘弁願おうかと思っています。(^^;
ということで、とにもかくにも大物のクハ165→169は施工可能であることがわかりました。あと2両がんばります。
ちなみにモハ168は一番改造箇所が少なく、C-1000コンプ2基を取り払い、車体中央にC-2000を装着すればだいたいは終わりです。
クモハ169は微妙にいやらしく、機器の並び順はほぼ同じながら、公式側(左側面)はやや前方へ、非公式側(右側面)はやや後方へずらす形になります。これらも、とりあえず1両ずつ改造した段階でご報告したいと思います。
ところで、移籍してきたタネ車の165系基本セットのうち1セットは「アルプス」用に転用してしまったので、12両フル編成にするには1セット不足していたのですが、このたび府中の某模型店さんに「増結用基本セット(3-506)」が眠っていることを発見。無事ゲットして往年の横軽越えをフル編成で再現できることになりました。ロクサン含めて14両、いったいどこで走らすんだ!?という話はありますが・・・。
しかし、ロクサン無しだと12両中動力車が2両というのもバランス悪いですよね。「信州」と付属編成に分割できない。66.7‰を再現するならいざ知らず、そうでなければ169系は3Mにして、ロクサンのうち1両をトレーラーにする方が合理的ではないかと。こう書くと、また何かやらかすのではないか?と思われそうですが、さすがにそういう改造はしませんよ。(^^;;(たぶん)
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