80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

日立電鉄モハ13形の製作(1)

2015-09-16 01:18:23 | 私鉄電車
こんばんは。

常北太田と鮎川を結んでいた日立電鉄線が廃止されて10年の歳月が流れました。種々雑多な移籍改造車の宝庫で、晩年は営団地下鉄2000形にパンタを載せた車両が活躍したのは記憶に新しいところです。

このたび訳あって、日立電鉄の旧型車群のなかでも13m級のミニサイズで、食パンスタイルの切妻車体が異彩を放っていたモハ13形を作ることにしました。

モハ13形は13~16の4両在籍し、そのルーツは旧相模鉄道が導入したわが国初の電気式気動車キハ1000形とのことです。メカニズムも画期的ならばスタイルも斬新で、前面窓を大きく傾斜させたスタイルは横から見るとまさに台形でした。日立電鉄に移籍後はエンジンや変速機を外されて電車化され、しばらくはそのままのスタイルで運行されましたが、昭和40年に切妻車体に改造されたとのことです。
キハ1000形については、こちら(DRFC-OB デジタル青信号)に詳しい資料と写真が掲載されていますのでご参照ください。

切妻化後のモハ13形は、昭和55年頃に日立電鉄を訪問した時の写真を探したところあいにく撮影していなかったので、Wikipedia(相模鉄道の気動車)のものを引用させていただきます。

(モハ13形モハ16号車:Wikipedia「相模鉄道の気動車」より)


こちらが窓抜きまで終わった車体で、いさみやの車体用方眼紙(t0.4)を使っています。モハ13形はもっぱら日中のワンマン用でしたが、切妻化に際し13、15の奇数車は鮎川側(非パンタ側)、14、16の偶数車は常北太田側(パンタ側)に貫通扉が設けられ連結運行が可能になっていました。この車両はモハ15として作る予定なので、写真の左側がパンタ側になります。晩年は妻窓がすべてHゴム化され、ヘッドライトがシールドビーム2灯(いわゆるブタ鼻)に、テールライトも埋め込み改造されていましたが、今回はその改造前の姿で製作しようと思います。



なお、模型図面を起こすにあたり、上記記事のキハ1000形の図面を参考にさせていただきましたが、どうもドア幅だけがしっくりきません。図面では窓と同じ900mmとなっていますが、モハ13形の写真や某社の模型図面などを見るとそれほどスリムに見えないのです。目の錯覚かと思ったのですが、真横に近い写真に定規を当てたりして各部との比率を計算した結果、戸袋側へ2mmほど拡幅することにしました。


小型車なので動力まわりが心配ですが、MPギヤの片方だけを使った1台車2軸駆動でいけないか検討中です。



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コメント
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