80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

京王2024Fの製作(2)

2024-01-10 03:20:21 | 私鉄電車
前の投稿で「床下機器はおおむね解明」みたいなことを書きましたが、見えない部分はしょうがないので作らないという前提での話でした。ところが、YouTubeでとんでもない動画を発見してしまい作らざるを得なくなった・・・というお話を今回はします。ホント恐ろしい時代になったもんだ。。笑


床下の様子です。これは中間に2両挟まるサハ用で、引き通し回路用のエナメル線を貼り込んであります。マステで仮留めして木工用ボンドを点づけ。台車の周りだけ溝を掘り込んで埋める形にしています。



両端のデハ用はパワトラ付属のウエイトを3枚貼り、その両脇にエナメル線を這わせてあります。こちらは新宿向きのデハ2024で主抵抗器や主制御器などはホビーモデルの101系用をそのまま流用しました。



中間のサハ2両の中央付近に固まって付いているハコモノは、1個だけ横向きにアレンジした以外はエコーモデルの「接触器箱セットB」をそのまま利用しました。2両のうち1両は、右端にコンプレッサー、左端にバッテリーが付きます。



問題はこのサハの反対側(空気側)で、ほぼ東西に走る京王線では日陰側になるため床下まで光線が行き届いた写真が少ないのがネックです。下は昭和44年刊の「私鉄ガイドブックシリーズ」のサハ2500/2550形の写真ですが、中央付近にわずかに機器が見えるだけでその他はどうなっているか分かりません。しかし、この「どこかで見たことがある」形の機器が思いもよらぬ展開につながったのです。



デハ2010形の中間に連結されたサハ2500/2550形には大別して①古い14m級車の改造、②2700系からの改造、③書類上は旧型の更新ながら全くの新造、の3種類があったとされますが、現在はすべて廃車されて確認のしようがありません。
・・・と思い込んでいたのですが違いました!銚子電鉄で活躍中のデハ2000形(元伊予鉄、その前は京王デハ2010形)の相棒のクハ2500形がまさしくサハ2550形の生き残りでした。伊予鉄転用に際して京王5000系に似せた運転台を取り付けたという話は記憶していましたが、ベースがサハ2550形だという情報が頭の中でうまくリンクしていなかったようです。


これは銚子まで行くべきか?と思いつつ写真や動画を検索していたら、銚子電鉄の社長みずからが整備中の2000形の床下や屋根上のようすをレポートするという何とも銚電らしいナナメ上をゆく動画を発見。ここで先ほどの「どこかで見たことのある機器」の謎が解けたのです。

(銚子電鉄オフィシャルYouTubeチャンネルより。以下同)


上の画像の中央の黄色い丸の中を拡大したものがこれです。「応荷重」と書いてあります。そうだ、応荷重装置だ!!



実際の状況がどうなっているかは下に動画リンクを貼っておきますのでそこから視聴してください。とにかく異様な絵ずらであります笑。しかし、写真では見えなかったブレーキ配管の様子がはっきり分かります。両端付近は伊予鉄移籍時に機器が追加されたものと思われますが、中央付近のパイピングやエアタンクなど変わっていないようにみえます。



横になってます。ううむ、なんともはやww



そして社長の真上にある配管のモジャモジャ・・・実はこれが模型製作上最大のネックと思われるブツであります。これは「京王れーるランド」の井の頭線クハ3700形に付いているもので、やや形が異なりますが同じ機能のものと思われます。機器というよりコックの集団です。「測重弁」「測重テスト」などと書かれているので応荷重装置のチェック用なのでしょうか。どこがどうつながっているのか理解不能です。。



社長はこのコック集団ごしに通り過ぎる電車を眺めています。わびさびの世界をも彷彿とさせる異次元の光景です。



ちなみにエンドウの京王5000系用床下機器ではこんなプレス打ち抜き?パーツで表現されています。無いよりマシという感じでしょうか。苦労のあとが感じられます。自作は、、、無理ですかね。。何か似たパーツでもあれば、と思う今日この頃です。



では、楽しい動画をご覧ください。

【電車】下から見るか?上から見るか? 銚子電鉄社長が体を張ってリポートしてみた🤣 スーツさんもきっと知らない!?【レア車両映像あり🌈】



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