パンケーキコンテナの「8月の発売予定製品」が発売になったよー、みんな買ってね。
というお知らせがTwitterのタイムラインに流れてきたので、ひと足早くJAM会場でゲットしておいたクモハ123-1をいそいそと組み立て始めました。
別に一番乗りを目指すとかじゃなくて、いつものとり着(とりあえず着手)の一環ですのであまり期待はされませぬよう。。
クモハ123は余剰になったクモニ143などを種車として改造された1M式電車です。今回題材にするクモハ123-1は、中央本線が塩嶺トンネル経由となって支線化された辰野~塩尻間(辰野支線)を走っていた車両で、私は残念ながら実車を見たことも乗ったこともないのですが、気にはなっていたので、今回の製品発売を機に作ってみることにしました。
実車は「ミニエコー」という愛称で呼ばれていて、短区間のシャトル運行列車にぴったりな名前を付けたものだなーなどと軽く考えていたら、実はこのほかにも「すわエコー」とか「あずみのエコー」などがあって、長野地区の「エコー電車」(短編成・高頻度化を図った「シティ電車」の長野版)のひとつだったということを最近知りました。短区間を行ったり来たりする、小粒でも一番エコー電車らしいエコー電車だったのではないでしょうか。
ではさっそく組んでいきましょう。説明書にしたがって組んでいきますが、カッターを握る前にまずやっておくことがあります。それは何年頃の姿を再現するか決めることです。それによってレーザーカットされていない部分(軽くスジだけつけられている)をカットするなどの下作業が必要となります。
この車両は次のような経歴を持っているので、①の登場時スタイルか、③のワンマン・冷房改造後の晩年スタイルのいずれかが一般的かと思います。もちろんレアもの好きならば②の新塗装・非冷房スタイル一択かも知れません。笑
①1986(S61)年:クモニ143-1よりの改造でクモハ123-1誕生。塗色はクリーム+緑
②1990(H2)年:ワンマン化改造・塗装変更(クリーム+ローズピンク+白斜めストライプ)
③1993(H5)年:冷房化
※2013(H25)年3月廃車
なお、冷房改造年を1995(H7)年とする記事もみかけますが、こちらのブログに掲載された製造・改造銘板の写真をみると平成7年のものはなく、平成5年に長野総合車両所で改造を行ったとする銘板がみられるので、恐らくこれが冷房改造時のものと考えられます。
で、前置きが長くなりましたが、いま製作中の213系5000番代(2011年に飯田線へ転用開始)と辰野あたりでワンチャン遭遇していたかも知れないという設定で、③の冷房化後の最晩年仕様で製作することにしました。
組立説明書によるとまず屋根裏の骨格を組み立てるよう指示があります。冷房化する場合は中間部のヨコ桁パーツの両サイドをカットせよとのことなので、浅く溝彫りされている線に沿ってカットします。この上にランボードが乗るようです。一部、説明書のパーツ番号が入違っているので注意が必要です。
タテ桁とヨコ桁を組み合わせて梯子状にします。木工用ボンドで組んだ後に瞬着で補強。
続いて補強アングルに相当する床板取付板を2枚貼り合わせ、六角形の穴にφ2ビス用のナットを落とし込んで接着します。なおビス・ナットは付属しないので手持ち品です。ペーパーどうしの貼り合わせは木工用ボンド、ナットの接着はセメダインスーパーXクリアを使いました。
側板は外、中、内の3枚構成なので、中・内の内貼りどうしを接着します。二段窓を表現するために慎重な位置合わせが必要なので、まずは広い部分に木工用ボンドをちょいちょいと付けてから圧着し位置を整えます。瞬着で一発決めは怖いので2段階でやります。
ボンドが乾いたら接合面のすき間に瞬着を浸み込ませてさらに圧着します。
貼り合わせが終わった内貼りには使用したパーツ番号を書いて管理します。この車両は前後対象のように見えて細部が異なるので注意が必要です。
どこが非対称か分かりますか?一番目立つのは戸袋窓と客室窓の間ですが、一部にタネ車の窓を使っているため、一見均等に見える吹き寄せの幅がけっこうエグいことになっているのです。それでもさすがレーザーカットの技アリで2枚の内貼りは気持ちいいほどピタリと合います。
続いて一番外側の外板を加工していきます。ペーパールーフなのでいわゆるヒラキ状となっていて、屋根の裏側には曲げやすいようにレーザーで溝彫りがされています。
ここでも仕様にしたがってひと手間必要になります。ワンマン化に伴なって運転席窓の前に確認用小窓が赤丸印の場所に設置されているのですが、製品の外側面には何もありません。
内側にやはり浅い溝彫りがしてあるので、これをガイドに窓を抜くことになります。しかし隅Rがかなり小さく、手持ちのツールはパワーグリップの1.5mm丸刀(R0.75相当??)が最小だったのでこれを使いましたが、むしろRを含めて窓抜き状態(もちろん切り落とさない状態)をデフォルトにして、初期タイプを作りたい場合はパテでスジを埋める方がスマートじゃないかな~と思った次第。(マイクロ彫刻刃なぞ持ち合わせていない只のひがみです、はい・・・)
さらにクーラーランボードの部分を溝彫りに沿ってコの字型にカット。溝をガイドに2、3回に分けてフリーハンドで慎重に切りました。なまじ定規を当てて変な方向に切り込んでしまうより確実です。
冷房化する場合はホビーモデルのAU712が使えるとのことで、その取付穴の位置も溝彫りされているので穴を開けておきます。すでにベンチレーター取付穴が開いていますが、たぶんクーラーの下になって見えないということなのでしょう。そう信じたい。。
内貼りを“ヒラキ”に貼り合わせます。ここも木工用ボンドで位置合わせ→瞬着流し込み・・・の合わせ技でなんとか乗り切りました。
パンタとクーラーのランボード部分には指定された厚紙パーツを貼っておきます。
組み立てた時にこんな感じで出っ張ってくるわけです。しかし今さらですが、切り抜く前に肩Rの曲げぐせをつけておけば良かったかなーとプチ後悔。もちろん紙厚が薄いうえに裏側にスジ彫りされているため容易に曲がるのですが、どうしてもカットしたランボード側は跳ね上がってしまいます。骨格に丁寧に貼り付けていけばうまくいくのだろうか???
すべて貼り合わせた状態の車内側です。
同じく車外側からみたところです。乗務員ドアはこの上から貼り合わせることになるのかな? 手すりがめちゃくちゃ細くて真っすぐ貼るのが大変でした。何度真鍮線に置き換えちゃおうと思ったことか。。さすがレーザーカット恐るべしであります。しかしこの後もめちゃ細い“変態カット”wが随所に出てくるらしいので、なんとか負けずに食い下がっていきたいと思います。
というお知らせがTwitterのタイムラインに流れてきたので、ひと足早くJAM会場でゲットしておいたクモハ123-1をいそいそと組み立て始めました。
別に一番乗りを目指すとかじゃなくて、いつものとり着(とりあえず着手)の一環ですのであまり期待はされませぬよう。。
クモハ123は余剰になったクモニ143などを種車として改造された1M式電車です。今回題材にするクモハ123-1は、中央本線が塩嶺トンネル経由となって支線化された辰野~塩尻間(辰野支線)を走っていた車両で、私は残念ながら実車を見たことも乗ったこともないのですが、気にはなっていたので、今回の製品発売を機に作ってみることにしました。
実車は「ミニエコー」という愛称で呼ばれていて、短区間のシャトル運行列車にぴったりな名前を付けたものだなーなどと軽く考えていたら、実はこのほかにも「すわエコー」とか「あずみのエコー」などがあって、長野地区の「エコー電車」(短編成・高頻度化を図った「シティ電車」の長野版)のひとつだったということを最近知りました。短区間を行ったり来たりする、小粒でも一番エコー電車らしいエコー電車だったのではないでしょうか。
ではさっそく組んでいきましょう。説明書にしたがって組んでいきますが、カッターを握る前にまずやっておくことがあります。それは何年頃の姿を再現するか決めることです。それによってレーザーカットされていない部分(軽くスジだけつけられている)をカットするなどの下作業が必要となります。
この車両は次のような経歴を持っているので、①の登場時スタイルか、③のワンマン・冷房改造後の晩年スタイルのいずれかが一般的かと思います。もちろんレアもの好きならば②の新塗装・非冷房スタイル一択かも知れません。笑
①1986(S61)年:クモニ143-1よりの改造でクモハ123-1誕生。塗色はクリーム+緑
②1990(H2)年:ワンマン化改造・塗装変更(クリーム+ローズピンク+白斜めストライプ)
③1993(H5)年:冷房化
※2013(H25)年3月廃車
なお、冷房改造年を1995(H7)年とする記事もみかけますが、こちらのブログに掲載された製造・改造銘板の写真をみると平成7年のものはなく、平成5年に長野総合車両所で改造を行ったとする銘板がみられるので、恐らくこれが冷房改造時のものと考えられます。
で、前置きが長くなりましたが、いま製作中の213系5000番代(2011年に飯田線へ転用開始)と辰野あたりでワンチャン遭遇していたかも知れないという設定で、③の冷房化後の最晩年仕様で製作することにしました。
組立説明書によるとまず屋根裏の骨格を組み立てるよう指示があります。冷房化する場合は中間部のヨコ桁パーツの両サイドをカットせよとのことなので、浅く溝彫りされている線に沿ってカットします。この上にランボードが乗るようです。一部、説明書のパーツ番号が入違っているので注意が必要です。
タテ桁とヨコ桁を組み合わせて梯子状にします。木工用ボンドで組んだ後に瞬着で補強。
続いて補強アングルに相当する床板取付板を2枚貼り合わせ、六角形の穴にφ2ビス用のナットを落とし込んで接着します。なおビス・ナットは付属しないので手持ち品です。ペーパーどうしの貼り合わせは木工用ボンド、ナットの接着はセメダインスーパーXクリアを使いました。
側板は外、中、内の3枚構成なので、中・内の内貼りどうしを接着します。二段窓を表現するために慎重な位置合わせが必要なので、まずは広い部分に木工用ボンドをちょいちょいと付けてから圧着し位置を整えます。瞬着で一発決めは怖いので2段階でやります。
ボンドが乾いたら接合面のすき間に瞬着を浸み込ませてさらに圧着します。
貼り合わせが終わった内貼りには使用したパーツ番号を書いて管理します。この車両は前後対象のように見えて細部が異なるので注意が必要です。
どこが非対称か分かりますか?一番目立つのは戸袋窓と客室窓の間ですが、一部にタネ車の窓を使っているため、一見均等に見える吹き寄せの幅がけっこうエグいことになっているのです。それでもさすがレーザーカットの技アリで2枚の内貼りは気持ちいいほどピタリと合います。
続いて一番外側の外板を加工していきます。ペーパールーフなのでいわゆるヒラキ状となっていて、屋根の裏側には曲げやすいようにレーザーで溝彫りがされています。
ここでも仕様にしたがってひと手間必要になります。ワンマン化に伴なって運転席窓の前に確認用小窓が赤丸印の場所に設置されているのですが、製品の外側面には何もありません。
内側にやはり浅い溝彫りがしてあるので、これをガイドに窓を抜くことになります。しかし隅Rがかなり小さく、手持ちのツールはパワーグリップの1.5mm丸刀(R0.75相当??)が最小だったのでこれを使いましたが、むしろRを含めて窓抜き状態(もちろん切り落とさない状態)をデフォルトにして、初期タイプを作りたい場合はパテでスジを埋める方がスマートじゃないかな~と思った次第。(マイクロ彫刻刃なぞ持ち合わせていない只のひがみです、はい・・・)
さらにクーラーランボードの部分を溝彫りに沿ってコの字型にカット。溝をガイドに2、3回に分けてフリーハンドで慎重に切りました。なまじ定規を当てて変な方向に切り込んでしまうより確実です。
冷房化する場合はホビーモデルのAU712が使えるとのことで、その取付穴の位置も溝彫りされているので穴を開けておきます。すでにベンチレーター取付穴が開いていますが、たぶんクーラーの下になって見えないということなのでしょう。そう信じたい。。
内貼りを“ヒラキ”に貼り合わせます。ここも木工用ボンドで位置合わせ→瞬着流し込み・・・の合わせ技でなんとか乗り切りました。
パンタとクーラーのランボード部分には指定された厚紙パーツを貼っておきます。
組み立てた時にこんな感じで出っ張ってくるわけです。しかし今さらですが、切り抜く前に肩Rの曲げぐせをつけておけば良かったかなーとプチ後悔。もちろん紙厚が薄いうえに裏側にスジ彫りされているため容易に曲がるのですが、どうしてもカットしたランボード側は跳ね上がってしまいます。骨格に丁寧に貼り付けていけばうまくいくのだろうか???
すべて貼り合わせた状態の車内側です。
同じく車外側からみたところです。乗務員ドアはこの上から貼り合わせることになるのかな? 手すりがめちゃくちゃ細くて真っすぐ貼るのが大変でした。何度真鍮線に置き換えちゃおうと思ったことか。。さすがレーザーカット恐るべしであります。しかしこの後もめちゃ細い“変態カット”wが随所に出てくるらしいので、なんとか負けずに食い下がっていきたいと思います。
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