おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
2月25日のブログ「新刊情報」でもお知らせの私の新著のタイトルが決まりました。
このことが話題の第1点。
もう1つは、月刊誌の『指導と評価』(社団法人日本図書文化協会)4月号に私の原稿「心の雨の日をどう過ごすか?」が掲載されました。
これが第2の話題です。
さて、話題の第1点の私の新著のタイトルですが、
勇気づけのリーダーシップ心理学
と決まりました。
学事出版から4月10日発行の『Principal』増刊号として、さらには4月末に単行本として発行されます。
カミさんと息子の協力を得て、3月8日に原稿をチェックし終わり、一昨日(3月10日)には「はしがき」、昨日には「あとがき」を書き終えました。

この本は、もともとは、2005年4月号から2007年3月号まで2年間、月刊『Principal』に24回にわたって書いた『リーダーのための心理学』に加筆し、修正を加えたもので、学校関係者だけでなく、一般の方でも読んで活用できるように書きました。
その辺の事情を「はしがき」にこんなふうに書きました。
学校のためだけに役立つ理論ではありません。あくまでも、ルーツが『Principal』であるため、主に校長を意識して書きましたが、学校関係者だけでなく、分野を問わず、リーダーシップを学びたい人のために有益なヒントをたくさん盛り込んでいます。
次に、この本では、管理者だけでなく、人と関わり、人に影響力を発揮する人に役立つ理論と実践法をコンパクトにまとめています。そのことは、著者の「リーダーシップとは、目標達成に向けて影響力を行使すること」という、リーダーシップの定義で明らかです。
私のリーダーシップに寄せる思いは、次のとおりです。
独裁的なリーダーシップよりも民主的なリーダーシップを、競争を煽るリーダーシップよりも協力に向かうリーダーシップを、恐怖に基づくリーダーシップよりも信頼をベースとするリーダーシップを。
全4章のうち第3章の「勇気づけのリーダーシップ」は、他の本とも少し重なった部分がありますが、他の3つの章はオリジナルです。

特に、第3章の「モチベーションの心理学」の部分では、モチベーションのステップを次のように書いています。
ビジョンを描く
↓
目標を設定する
↓
勇気づける
↓
断行する
↓
結果をチェックする
↓
教訓を生かす
「あとがき」にも書きましたが、この本のおおまなか流れは、下記のとおりです。
この『勇気づけのリーダーシップ心理学』の大きな流れは、リーダーシップを理解し、モチベーションの仕組みを作り、勇気づけのリーダーシップで組織を運営し、そのためのノウハウを身につけることでした。
5月1日・2日(土日)開催の「アドラー心理学リーダー共育塾」までにはヒューマン・ギルドに入庫しています。
是非、お求めください。

次は、第2の話題の月刊誌の『指導と評価』4月号に私の原稿「心の雨の日をどう過ごすか?」が掲載された件です。

(2ページの左側半分のみ)
もともとは、図書文化社の村主典英社長に『心の雨の日の過ごし方』(PHP研究所、1,300円+税)を贈呈したところ、「書評で紹介するのもいいですが、ご自分で『指導と教育』誌に本のエッセンスをお書きになりませんか」と勧められ、『心の雨の日の過ごし方』の執筆の背景などを私自身が書いたものです。
なお、この文章の最後の部分は、次のように結んでいます。
私たちが何年生きるのかはもちろん、私たちの顔の美しさ、人生における困難な瞬間、世界の後ろ向きの空気を自分で変えることができませんが、総じて自分の心構えは、自分で変えて、しかるべき対応ができるのです。
教育関係者こそが、世界の後ろ向きの空気の中で、人々の心構えを変え、勇気を与えられる存在であることを肝に銘じようではありませんか。
村主さん、ご厚意ありがとうございました。