おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(10月5日)は、寺島実郎氏(多摩大学学長)の講演を聴いてきました。
私と同じ年齢の人ですが、頭脳は冴えわたっていて、論理がとても明確でした。
『寺島実郎の時代認識と提言』という資料集をいただいてきましたが、この資料集をしばし読みこなすつもりです。
さて、朝刊と夕刊とで新聞の記事が大きく変わる衆議院議員選挙を間近にして大人のための現代の寓話の紹介です。
『カエルの楽園』(百田尚樹、新潮文庫、520円+税)
国を追われて平和な国にやって来たソクラテスとロベルトという名のアマガエルが見聞するナパージュ国(ツチガエルの国)ので次々と起きる大事件に対する風潮を皮肉った本です。
平和を愛するナパージュ国には『三戒』をずっと守り続けています。
・カエルを信じろ
・カエルと争うな
・争うための力を持つな
広場では『謝りソング』が歌って、自分たちの犯してきた罪を謝ることに世界の平和を願い続けています。
東の岩山にはスチームボートという巨大なワシがいて、ナパージュ国を守ってくれているかのようです。
そのうちナパージュ国の領土が南の沼に棲息している凶暴なウシガエルによってどんどん侵略されていきます。
それに対する元老たちが説く論調と国民の受け止め方は?
もうここまででどんなことを風刺しているのかはお気づきでしょう。
話は変わって、次の数字がどういうことかご存じですか?
ドイツ:60回
フランス:27回
カナダ:19回
イタリア:16回
韓国:9回
アメリカ:6回
日本:0回
※2016年7月25日付け読売新聞による
・
・
・
・
・
国別の憲法改正回数です。
私は、「憲法改正を論議することは、日本が戦争に巻き込まれることになる危険な風潮だ」という論調は、いかがなものかと思います。
国家としてのベーシック・ミステイクスのように思えてなりません。
『カエルの楽園』を読んで、国のあり方や論調により関心を抱いてほしいと願っています。
櫻井よしこさんが解説を書いています。
<お目休めコーナー>10月の花(4)

(クリックして勇気づけを)