おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日のブログでは、小さなことの積み重ねが人と人との信頼を確保し、願った成果が得られることについて書きます。
私は今に至れば、単著、共著、翻訳などを含めて60冊以上の本を出すことができていますが、一朝一夕でこうなったとか、アドラー心理学のブームにあやかったではないことを実例を挙げておきます。
このことは、私がたくさんの本を出しているからとか、出版社に人脈ががあるからという理由で、いきなり出版企画書を私に送りつけてきたり、淡い期待を抱いて仲介を頼みたい人への警鐘であります。
昨日(3月13日)のことです。
私に雑誌と単行本が出版社から送られてきました。
雑誌は、学事出版株式会社 から送られてきた『月刊生徒指導』(4月号)でした。
「なぜいま、アドラー心理学が教育現場で求められているのか」として私が日本におけるアドラー心理学の歴史について語った部分が冒頭に出てきます。
学事出版株式会社 とのご縁は、1996年に高橋史朗先生(当時明星大学教授)の主宰する月例勉強会で私が講師を務めたときに
学事出版株式会社 の副社長の花岡萬之さんと面識を得たのがキッカケでした。
それから『月刊 高校教育』は『月刊 Principal』への連載の機会をいただき、それぞれをベースに『子ども・生徒・学生をうま~く動かす心理学』(1999年)、『勇気づけのリーダーシップ心理学』(2010年)と単行本化(共に現在は絶版)しました。
『人生にいかす カウンセリング』(諸富祥彦編、有斐閣、1,900円+税)は2011年初版の本で、私は分担執筆をしています。
諸富先生とのご縁は1990年代の、諸富先生が千葉大学の助教授の時代に遡ります。
先生が「悩める教師の会」を主宰されている時期に、会場に困っていらっしゃったので、ヒューマン・ギルドの研修室をお貸ししていました。
その時期から数えると、諸富先生編著の本のうちの6冊ほどを分担執筆させていただいています。
最近の『実践 職場で使えるカウンセリング』(誠信書房、2,300円+税)もその一環です。
その他にも、金子書房の『児童心理』、ある宗教法人の雑誌、PHP研究所の雑誌や通信教育のテキストなど、執筆やインタビューの依頼があれば、98%くらいお引き受けします。
お引き受けしかねる場合でも、信頼できる出版社ならば他の人を紹介し、共著か監修のかたちにします。
こう書くと「機会がなかなかなくて、文章の才能にも恵まれないならどうしたらいいのですか?」との反論があります。
その場合まず、私が勧める1冊の本があります。
『原稿用紙10枚を書く力』 (齋藤 孝、だいわ文庫、660円+税)です。
この本で文章の書き方を練習し、ブログ(フェイスブックではダメ)に「カテゴリー」を決めて、やがて本として出したい素材をコツコツと書き溜めるのです。
そうしてから出版とご縁のある方に力になっていただくのです。
私のご提案は、簡単です。
「夢を見続けるのもいい。それだけでなく夢を虹の階段で現状とつなごう!」
一足飛びは無理です。
積み重ねこそ大切だし、信頼に基づく人脈があってこそ、本の出版だけでなく、かなりのことが叶うのです。
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