「世の中でいちばんむずかしいことは、信頼できるデータを掴むまで判断を保留することだ!」
ガウ島の行政官ドレイクの言葉。これはたいていの場合は真理。ただしモンスターパニックものでは、信頼できるデータが集まるまでに何人食われるか?という展開になるんだけどね。
ガウ島は南極との中継地になっている南海の孤島。訪れる者もほとんどない中継基地に、研究資料と乗客を南極から合衆国へ運ぶ輸送機が立ち寄るという知らせが届いた。乗員3人と乗客7人、それに採取したサンプルとペンギン5羽が立ち寄って一泊していくという。
久々の来客に沸き立つ基地だったが、何か機内でのトラブルを思わせる通信を最後に連絡が途絶え、不時着した機体には乗っていたはずの乗員乗客の姿はなく、ただ操縦士が拳銃で自分の頭を撃ち抜いていただけだった。そして4羽のペンギン。
機内で何が起こったのか。他の者はどこへ行ったのか?
だが真相を究明する間もなく、不可解な事件が島に相次いだ。操縦士の遺体が消え、犬が消え、そして基地の隊員が消えていく。何かが闇の中にいるのだ!?
はい、SFから恋愛小説までなんでもこなしたというラインスターの怪物小説です。キャンベルJr.の『影が行く』というか、カーペンターの『遊星からの物体X』を思わせる冒頭から二転三転のクライマックスまで、あっという間の240頁。
孤島での事件なので無線で外部に連絡しても集団ヒステリーかなにかと思われて相手にされないところが悲しいですね。これもお約束ではありますが。
【地の果てから来た怪物】【マレイ・ラインスター】【創元推理文庫SF】【南極】【孤立した基地】【消えていく隊員】【怪物】
ガウ島の行政官ドレイクの言葉。これはたいていの場合は真理。ただしモンスターパニックものでは、信頼できるデータが集まるまでに何人食われるか?という展開になるんだけどね。
ガウ島は南極との中継地になっている南海の孤島。訪れる者もほとんどない中継基地に、研究資料と乗客を南極から合衆国へ運ぶ輸送機が立ち寄るという知らせが届いた。乗員3人と乗客7人、それに採取したサンプルとペンギン5羽が立ち寄って一泊していくという。
久々の来客に沸き立つ基地だったが、何か機内でのトラブルを思わせる通信を最後に連絡が途絶え、不時着した機体には乗っていたはずの乗員乗客の姿はなく、ただ操縦士が拳銃で自分の頭を撃ち抜いていただけだった。そして4羽のペンギン。
機内で何が起こったのか。他の者はどこへ行ったのか?
だが真相を究明する間もなく、不可解な事件が島に相次いだ。操縦士の遺体が消え、犬が消え、そして基地の隊員が消えていく。何かが闇の中にいるのだ!?
はい、SFから恋愛小説までなんでもこなしたというラインスターの怪物小説です。キャンベルJr.の『影が行く』というか、カーペンターの『遊星からの物体X』を思わせる冒頭から二転三転のクライマックスまで、あっという間の240頁。
孤島での事件なので無線で外部に連絡しても集団ヒステリーかなにかと思われて相手にされないところが悲しいですね。これもお約束ではありますが。
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