付け焼き刃の覚え書き

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「天翔の矢~ヴァルデマールの使者3」 マーセデス・ラッキー

2009-03-06 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 果たすべき義務がある。
 個人的な感情に浸っている余裕はない。すべてが落ちついたら、悲しめばいい。
 今は行動するのみだ。


 タリアは首都ヘイヴンへと帰還し、正式な<女王補佐>となったが、前後して、王女にして<使者>見習いでもあるエルスペスと敵対中の隣国カース国のアンカー王子との間に縁談がわき起こる。
 国内的には時期尚早と収めたものの、相手の真意とアンカー王子の人となりを見極めんものと、タリアはクリスと共に正式な使節として国境を越えるのだが……。

 <女王補佐タリア>を主役としたヴァルデマールの使者篇も3冊で完結。この先が創元版に続くわけですねえ。あれこれと読んでいく内に全貌が判明してくるという展開はこういう大河シリーズの楽しみでもあるけれど、特定の版元だけ追いかけていては見逃す作品が出てくるというのは、なかなかたいへんかも。特に最近は新書サイズを置く本屋が減っているからねえ……。
 実際、このシリーズもたまたま手にとって「どこかで聞いたことのある作者だなあ」と思ったら創元でおなじみのヴァルデマール年代記だったわけで、この3冊いずれも発売されたのを知って買いに行ったことはないもの。けっこう運頼みでそろえたシリーズでした。

【天翔の矢】【ヴァルデマールの使者】【マーセデス・ラッキー】【鳥子】【C.NOVELSファンタジア】
コメント
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