付け焼き刃の覚え書き

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「諸葛孔明対卑弥呼」 町井登志夫

2010-03-07 | 時代・歴史・武侠小説
「しょせん人間同士のすることと言ったらこういうことです。子供を産みすぎて増えちゃったら殺すしかないじゃないですか」
 戦で人が死ぬことなど、なんでもないと巫女の言葉。

 大陸の覇を三国が競っている時代、既に大勢は曹操にあり、西南の劉備、南の孫権を以てしても、これを覆すのは困難かと思われた。しかし、劉備のもとには八門遁甲すなわち魔道を操る天才軍師・諸葛孔明がいた。
 ただ1人、孔明のみを怖れる曹操はたとえ蛮族の力を借りてでも彼を倒さんと東方海中の島国へと使者を使わした。
 千人巫女を従える邪馬台国の女王卑弥呼を招くために……。

 世界史年表で、この組み合わせをみつけた時点でなかば勝利したようなものだけれど、この孔明像はなかなか新鮮。キャラクターはなんとなくイシュトバーンを彷彿とさせるのだけれど、戦いはどちらかというとマーク・トゥエイン的なものでありました。

【諸葛孔明対卑弥呼】【町井登志夫】【末弥純】【鬼道】【匈奴】【三国志】
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