付け焼き刃の覚え書き

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「騎條エリと緋色の迷宮」 秋月大河

2010-03-18 | ホラー・伝奇・妖怪小説
「人が人を殺すのはさびしいからだ。誰かに愛情も期待も寄せなければ、絶望も孤独もなくなり、互いを憎み合うこともない」
 渚の言葉。

 真冬の東京で続発する猟奇殺人事件に心ならずも巻き込まれてしまった、高校2年生にして作家の瀬名皐月は犯人によって脳に正体不明の腫瘍を埋め込まれてしまう。
 病院にも警察にも見放された瀬名の前に現れた少女、騎條エリは傲岸不遜な態度でこう言い放った。
 「おまえが生きたいと望むなら、このわたしが手を貸してやる」と。

 真冬の東京を舞台に、探偵と作家というホームズとワトソンっぽい2人がホラーっぽい猟奇事件の犯人を追いつめる話。語り手となるのは高校2年生の瀬名。犯人を追いつめるのは古びた喫茶店『英国亭』の2階が事務所だという騎條エリ。となると自称メイドの葵はハドスン夫人という位置づけかな。まあ、ラノベっぽく美少女だらけで、3×3アイズ付き。
 しかし表紙にもなっているこの衣装は、一見して裸ワイシャツに見えますね……。

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