
クラクラこと笹蔵十蔵は教育機構監査局の潜入教師。その驚異的な記憶力をベースに専門家としての技能を再現することで、各地の専門学校に臨時教師として潜入し、校内に不正が無いか調査するのが任務だ。
今回の任務は孤島にある陶工学校。
ところが行く先々で生徒として出会うショータとスナがまたしても生徒として同行。まだ16歳のはずのショータが特捜司法官ではないかと疑うクラクラだったが……。
異色の学園ミステリSF、仮面教師の5冊目。後日譚ともいえる短編「タンブラー」も収録。
今回は、無人島に設置された陶工の養成校での物語です。渡り鳥のようにあちらこちらの学校を、料理やらカクテルやら時計修理やらの専門家として渡り歩く教師と、これまたいつの間にか同じ学校に転校している生徒2人組という、道中物の変形パターンがなんだか愉しくなってきましたが、今回はちょっとクラクラが悩みすぎ。こういうのはたいてい一ひねりされちゃうものなのです。
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