セリカスタン三人娘が来日した。
日本政府に大統領からの親書を渡すという公務もあるが、その主な目的は龍也と会うことだ。
天山家の両親に挨拶し、念願の龍也の部屋も見ることができたリューカ姫らはご満悦で、広島に墓参りしたりアキバデビューしたりと大騒ぎの日々だったが、ちょうどその頃、北の国から細菌兵器を携えたテロリストが密かに入国していたのだ……。
「国民の大多数が、もしもの時のことを考えないで、日々の暮らしを続けていける国というのは、これはこれで素晴らしい国なのだ」
日本という国がグダグダな楽園であり続けるために、自分たちはここにいて詰め腹を切るのだと安田参事官。
前例踏襲で硬直的な組織であっても、最善を尽くすためにそれを踏み越えて頑張ろうとする人たちはいるのです。
鷹見一幸の「小さな国の救世主」も全5巻読み終わりました。中央アジアで内戦に巻き込まれた日本人高校生の冒険譚で、普通であることの強さ、軟弱が許される幸せ、「かわいいは正義」が語られて面白い話でした。刊行時に買っておけばという後悔と、待つことなく一気読みできたので「儲けた」という気持ちと相半ば。
でも、4巻でも中共の特殊部隊は(左遷だろうけれど)そのまま帰国しているし、今回も本当の仕掛け人は海の向こうで主人公たちには手が届かず。死者が出る時は当然出る話でもあり、このあたりの最低限のリアルさが良いというか、壮快感がもちょっと欲しいというか、これまたもやもやです。
最後の参事官の扱いもすっきりしませんが、これも誰かがきまりを破って独断で動いた時は、それが善意と責任感に基づいた行動であり良い結果を出したとしても、責任は取るべきなのですから仕方がないという主張が見て取れます。そこで結果オーライで不問に付して、あまつさえ英雄扱いとかにしちゃった結果が満州事変みたいなものなので、それは避けないとイケナイのです。
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