「選ぶ権利も責任を負う義務も－－良いと思うか悪いと思うかも、すべて本人にしかわからないもの。外野が何を言っても同じ。言わなくても同じ」だから周囲は見守るだけなのだと多岐環。
どうやら乙女ゲームの世界に巻き込まれてしまったらしい環は、なんとかゲーム期間である１年を無事に乗り切ろうと四苦八苦するが、ヒロインの聖がなぜか環に執着するため、なかなか単なるモブキャラのポジションに戻れない。
そうこうしているうちに……。
主人公がゲーム設定で他のキャラの過去やらアイテムの隠し技とか知りすぎていて、それゆえにかなり挙動不審です。黒幕というか、ゲームマスターだかプレイヤーっぽい謎の存在も登場。聖や黄土兄弟らに引っかき回される環の学園ライフに、さらに会長や副会長らも関わるようになってきます。なんというか、おい、ヒロイン、なにしてる!?という感じです。
いろいろエピソードは語られ、いくつか事件は起きますが、なんとなく伏線回っぽい起承転結の「承」の回。あとどれくらいで「転」までいくかな。
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『この学園における女子生徒の社会的活動は、その下部構造（下半身的欲求）によって規定・抑圧されているんだわ！』
