
ここは「ふみちゃん食堂」という。70代前半で、京都市内の出身で、父親の都合でこちらに来たそうだ。もう35年ここでやっている。年金があるから何とかやっていけるとのことであった。午前10時から午後3時までは人の往来がないらしい。なぜか。それは旅館の関係でチェックイン,チェックアウトが関係しているとのことだった。さすがに土日祝日は多いとのことだが、ただ風呂に浸かりに来るだけで通り過ぎることのほうが多いのである。
確かにこの手前に由布院がある。殆どの人が流行に流されてなびくのであろうが、本当の温泉たるものを自分の目で確かめてもらいたいとつくづく思う。
情緒溢れる温泉街をそぞろ歩くのは日本人の心であり、故郷の様でもある。
また食事はその土地の良さを髣髴とさせる。洒落たものなどいらぬ。その様なものは都会で食えばよい。ここでしか味わえないものがある。(写真:ふみちゃん)