街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

秋月街道を歩く (その二)

2006-11-06 09:50:44 | 秋月街道
 車内を見渡すと、我々よりも歳上の方々のようである。その方々で座席は既に埋め尽くされている。しかも女性が多い。元気な証拠である。戦後、ストッキングと女性は長持ちするとやや揶揄されたようではあるが、目の当たりにすると、さもありなんと思ってしまった。
 次の駅からも、又次の駅からも続々と乗り込んでくる。本来の人間の移動手段としての歩くという行動を、楽しみや健康維持、そして趣味へとする活動行為にと幅が広くなった。
 JR九州ウオーキングラリーと銘打った消費者参加型の企画ではあるけれど、それも年々増加の傾向にあるようでもある。自然満喫だけに留まらずいまや歴史探訪も企画内である。ルート次第で自然と歴史の二者を満喫できる。我々は後者であるが、企画は自前である。
 ラリーと言う言葉にはどうも競争と言う意味が内包されているようで、自由気ままさが欠けているように思えてしまい好きではない。
 などと考えつつ、尽きない話を旧友と交わしている。
 気動車のディーゼルエンジン音が耳に、身体にと心地よく伝わってくる。エンジン音が高鳴ってくる。勾配にさしかかって来た。蒸気機関車時代のこの地はスイッチバックだったのだが、車両が高性能になったためスイッチバックは無くなってしまった。鉄道ファンならご存知の場所である日田英彦山線呼野駅である。
 ここからは、金辺隧道を一気呵成に通り抜け、採銅所へと至るのである。(写真:快走する)

 
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