街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

また湯平

2008-02-12 15:02:50 | 街道関連
 千葉の御仁が友人の結婚式参列のため帰ってきた。千葉に戻る前日の暇つぶしに私を誘い出したのである。まあ、かく言う私もそれに乗ったのであるから同様である。御仁は目的地がなく唯何々方面としか言わず、何かと言えば温泉である。風邪をひいている私にはその言葉が苦になっていた。しかし、走るにつれ、時間と相談すると湯平になったのである。湯平は私のお気に入りの場所である。何度行っても飽きが来ない。又新しい出会いがあることを期待しつつ車窓を眺める。
 例によって豊後森に寄り、栗饅頭と金鍔を買った。美味しい和菓子である。最近甘いものをスィーツなどと気取った物言いをするようだが、和菓子をスィーツといってもらいたくないものだ。洋菓子ならいざ知らず和菓子は和菓子である。
 正面に九重の山並みが見える。真っ白で気持ちがよい。
 湯平に到着する。湯平には大分川の源流の一条が脚下を滝のようにして流れ下っている。この川を挟んで温泉が点在する。そしてそれを囲むかのようにして温泉宿が連なっているのである。温泉街には300有余年なる歴史を刻んできた石畳が急峻な温泉街を貫いている。この石畳と両脇から逼る温泉宿がすばらしい温泉街の情緒を醸し出しているのである。何度見ても何時見ても飽きが来ない。一目見て温泉だと判る。本当にいいところである。
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