日々好日

さて今日のニュースは

三陸地方の漁業はこれからどうなる?

2011-05-09 08:38:13 | Weblog
今回の東日本大震災で壊滅的被害を受けた三陸地方の漁業はややもすれば陸地
の惨事に目を奪われて漁業被害にまで目が届かない状況の様です。

記録的大津波で我が家や家族を奪われ、生活の拠り所の漁船は大半が波に持って
行かれ、港は壊滅状態で最早漁さえ出来ない状況と言う。

海中には津波が運んで来た膨大な、がれきが海の底に累積して、漁さえ出来ない
状況と言われて居るとか。

命より大切な漁船は津波で内陸部にぶざまな船体を晒して居ます。

まずは漁民は住む所を確保しなくてはなりません。

当然陸のがれき処理や環境整備が優先になるでしょう。

此処で政府が打ち上げて居る高台にエコー住宅を構築し、漁民等は其処から通勤
してはどうかとの提案。

兎に角手がつけられない程に壊滅的被害を受けた三陸地方。成る程其れも一つの
選択肢だと思われます。

ましてや一部では今回の地震で数センチも地盤低下が起きて海水が引かない所
満潮時には街の中央部分まで潮が満ちて来る地域もあるとか。

しかし政府はまだしかとしたビジョンは示して居ません。

陸地の復旧がこの有様ですので、海の中のがれき撤去は何時になるか判りません。
勿論各漁業組合などは細々と港内のがれき撤去は進めて居る所もあるらしいが何せ
広大な地域の事、微々たるものです。

漁業はそれに福島原発事故による放射線汚染問題があります。

福島原発では汚染水を海中に放流したが人体に被害を及ぼす程のものではないと
盛んに言い訳して居ますが何処まで信じて良いのやら。

水産庁は福島原発から半径30キロ圏外では漁業者が操業や海中のがれき撤去作業
をやっても放射線汚染には差し支えないとの通達を出した。

ただ念のため操業の折は過度の肌の露出は避け、漁業者の船の上での作業は年間
2100時間と仮定して居るとか。

又海中での作業時間や陸上で漁網等扱う時間はそれぞれ400時間とするとか。

これから夏場に向かい熱いなか長袖姿等で作業が出来るか?

其れも半径30キロ圏外の漁場となると大変厳しいのではないか?

船の上に年間2100時間、岡で漁網等修理で400時間これで正常な漁業がやって
行けるのか?

これは原発周辺半径30キロの海域での被爆量は年間1・43ミリシーベルトだった
事を受けての処置だと思われます。

被爆量の限界は年間1ミリシーベルトが理想と言われていますので、この値からすると
適切な処置かとも思います。

ただ此が将来ガンや白血病を引き起こさない保障はありません。

漁業に従事した人が自らの身体をモルモット変わりに証明するしか手がないのでしょうか。

三陸地方の漁業従事者にこれから重い十字架を担う事になりそうです。

東北地方方面の漁業は、日本水産業界でも極めて重要な位置を占めて居て、水産業界を
左右するといっても過言ではない。

それだけに三陸地方の漁業の再開が待たれます・