日々好日

さて今日のニュースは

裁判員裁判開始2年の成果は?

2011-05-21 08:36:02 | Weblog
國が強引に国民を裁判員に仕立て上げ、被告を裁かせて今日で2年が経ちます。

シロウトに人を裁くと言う裁判に参加させる意義については充分に討議されない
ままでこの制度は走り出した感じがあります。

最高裁の3月までの集約によるとこの2年間で、裁判員裁判の裁判は1949件で
裁判員を経験した人は1万1889名に挙がった事が発表されました。

又起訴された裁判員裁判の被告は3377名で2060名に判決が言い渡された。

有罪判決が2055名で一部無罪2名を含み99・7%が有罪判決です。

有罪のうち5名が死刑。無期懲役43名。執行猶予付き判決325名。186名に
猶予期間中保護観察の判決が出されました。

無罪判決が出されたのは5件でした。

この裁判員裁判で検察側や被告・弁護士が控訴したのは668名で32・4%
の控訴率で、3名に一人が判決に不服で控訴して居る事になります。

この裁判員裁判で実に多くの問題点が指摘された。

まず裁判員の指名の問題、指名拒否した場合の問題。移転先に来た場合交通費の問題
守秘義務の問などなど・・・

人生死に関われ死刑判決と遺族の気持ち。婦女暴行等地域のプライバシーに関わる判決
職業裁判官に引き摺られた判決等々・・・

折角苦労して下した判決が控訴され二審で見事に逆転判決、一体是は何なのだと無力感。
人が人を裁く難しさが浮き彫りになってきた。

又今年も何人かの人が裁判員候補者名簿に登録され、事件毎に召喚状で呼び出され裁判所
に立たされる事でしょう。

国民の義務と強要し、科料等の罰金までつけるとは・・・

一体何時まで裁判に国民参加と言う苦行を強いる積もりだろうか?

其れを期待している国民が居るうちは何時までも続くのでしょう。

どうなる東電弁償金?

2011-05-21 07:26:43 | Weblog
東京電力が2011年3月期の連結決算を発表しました。

今回の福島原発事故により1兆204億円の損失が発生し純損益は総計
1兆2473億円の大幅赤字となったとか。

この大幅赤字は金融機関を除く企業としては過去最大と言われる程の
ものです。

ただあれだけの資産があるので債務超過と言う事態は避けられた。

今後事業に不可欠な不動産や有価証券。国内外の事業の売却や撤退が
迫られ、最終的には6000億円以上の資金確保が求められて居る。

当然投資や人件費抑制でリストラ等で5000億円以上の費用削減が
必須条件となってきます。

福島第一原発7~8号機増設計画中止。代表取締役は全額。常務は60%
の報酬を返上し人員削減敢行と言う厳しいものです。

今回の福島原発事故の最大の損失は第一原発1~4号機の放射性物質拡散
防止費用等で実に4262億円を占めて居ます。

この解体に要する費用等を計算すると6300億円になると言う。

是に東電は福島火力発電所の被災も加わり、被災と原発事故のダブルパンチで
赤字総額の内1兆円を軽く超えた事になった。

問題は今回の原発事故でいち早く東電は住民に対し弁償を確約したが、その後
農業漁業への直接的被害や風評被害の弁償。放射性物質汚染の疑いで強制的に
立ち退かされた住民への弁償問題が起きて、國との費用負担問題や、被害総額
の目安も立たず先送り状態です。

当然避難住民への弁償金支払いは先送りされ今回の決算書にも計上されて居ない。

國と弁償責任問題や費用負担問題で是から交渉に入る段階です。

東電は原発事故の終息を急がねばならぬが、同時に住民等の弁償も急いで貰わねば
なりません。

国策とした原発何処まで國が責任を取るか?

原発事故の後処理の拙さが、大事故に繋がった責任を何処まで東電側が認めるか?

國は賠償問題は東電の問題でタッチしないと言う態度が散見されるが、此程の大事故
に國が頬かぶりする訳にはいかないのではないか?

兎に角福島原発事故の早期終息は勿論の事ですが、今回の原発事故で多大な被害を
蒙った住民に対する弁償がまず最優先されるべきではないかと思われてなりません。