小沢氏消費税増税で対決姿勢露わにする

野田政権は消費税増税は既成の事実として次々と作業工程を明らかに
してきました。

一応２０１３年衆議院任期満了後、総選挙で国民に信を問いその後に
消費税増税との事で話しは進んで居る様です。

処が民主党の最大多数の小沢支持派は是っ向から反対の立場を
とります。

小沢支持派の大部分は１年議員とか小沢氏の支援で当選した議員が
殆どです。

もし次の衆議院選挙が消費税増税を掲げての選挙であれば確実に
落選と言われ、是は何が何でも避けなければなりません。

小沢氏自身も自分を支持する人が落選すれば自分の力が削がれる
事になるので当然消費税増税には簡単に賛成出来ません。

今回小沢氏は消費税増税は国民との約束違反だと鮮明に野田首相に
対決姿勢を露わにしました。

若手議員は消費税法案阻止に必要な８０票を目標に署名運動を展開
し始めました。

民主党政権の足を引っ張る行為ですが、自分が議員としての政治生命
がかかって居れば体裁の良い事ばかり云って居られないのでしょう。

消費税増税を賭けての選挙を行えば予想では民主党は５０議席がやっと
と云う惨敗ではなかろうかと云われて居ます。

それでも社会保障や税制一元化を掲げて行かねばならない責任政党としては
敢えて火中の栗を拾わざるを得ないのでしょう。

私達も国家財政の立て直しの意義は充分に判って居るが明日の生活を考えると
そう格好良い事ばかり云って居られません。

いずれ国民が選択する事ですが、破滅を先延ばしにして今日の生活を守るか
それとも未来の子孫のため此処で踏ん張って見るか難しい処です。

小沢氏の言い分も判るが、責任政党を引っ張る人には到底見えずこのままでは
離党し新党結成もヤムを得ないのではないのでしょうか？

欧州債務危機年金運用で３・７兆円赤字出す

年金受給者にとって年金の運用は最大の関心事です。

年金運用は厚労省所管の「年金積立金管理運用独立法人」が行って居ます。

この程今年の７～９月期の年金運用結果について発表がおこなわれました。
　　　　　　　
年金運用資金は１０８兆８５３７億円です。

期間収納率はマイナス３・３２％で３兆７３２６億円の赤字でした。

この最大の原因が欧州財政危機に端を発した世界経済事情の悪化が挙げられるのでは・・・

過去にも世界的株安やリーマンショク等で６兆円近くの赤字を出した事があるが今回は
それに次ぐ最悪の事態と云えます。

運用内容は国内債券に運用資金の６８・２％の　７４３億２３００万円で、６１８４億円黒字。
　　　　　国内株　に同じく　　１１・４％の　１２４億３５７０万円で、1兆２６９８億円赤字。
　　　　　外国債券に同じく　　　８・３７％の　９１億１０００万円で、４０６１億円の赤字。
　　　　　外国株　に同じく　　　９。２５％の１００億６８００万円で、２兆７３５０億円の赤字。
　　　　　短期資金に残りの　　　　　　　　　　２９億１６８０万円で運用した。

この期間収納率は国内債券が１・０６％の黒字です。
　　　　　　　　国内株　が９・７５％の赤字です。
　　　　　　　　外国債券が４・２７％の赤字です。
　　　　　　　　外国株が２１・３６％の赤字です。

今回の３兆７０００億円の運用損が出ても直ちに年金支給に支障が出る事はないが、是が何時までも
続く様であれば年金運用に赤ランプが点灯する事もあり得る事です。

世界的に膨大な資金を有する年金資金は受給者の願いで少しでも高い収益を求めて世界中を動き回ります。

いまや世界経済を動かす力さえ持ってきた年金運用資金です。

それだけに世界経済の動向に敏感に反応していきます。

世界経済の回復を願わずには居れません。