日々好日

さて今日のニュースは

日本は京都議定書次期締結には不参加表明

2011-12-08 09:40:53 | Weblog
南アフリカで開催されて居る気候変動枠組み条約第17回締約国会議COP17で日本は
先進国のみに規制を負わせる京都議定書の存続に参加する積もりが無い事を表明した。

京都議定書は2005年に、1990年に較べて先進国のみの温室効果ガス等の排出削減
目標を決めた議定書です。

これによると2012年までに1990に較べて日本はマイナス6%。米国マイナス7%。
EU8%等先進国のみに削減目標を掲げました。

この議定書に署名し締結した國は81ヶ国。署名だけは米国等3ケ国。他92ケ国は締結
のみで期限は2012年となって居ます。

期限が切れる2013年以降どうするかその後COP会議で議論されました。

問題は米国を始め中国・印度等温室効果ガス等の排出が世界でもトップクラスの國を除いて
幾ら先進国だけが頑張っても効果は薄いので世界全てが参加して排出削減目標を定めるべき
だと云うのが日本の主張です。

温室ガス削減目標を1%決めただけでもその國の産業が低迷し経済が悪化すると言われる程
重要事項なので各国が懸命に抵抗する理由があります。

世界一の排出国米国が議定書に署名しても削減目標を負わされる事に反対して結局議定書に
参加しませんでした。

今産業面で上り坂の中国・インドを始め新興国はこの様になったのは先進国が野放図に今まで
排出して来たからで、今頃新興国を規制するのはオカシイと云う論理です。

現実の問題として世界的に温暖化が進み将に地球は破滅への階段を転げ堕ちようとして居る
状況ですので、過去は過去で同じテーブルについて討議するのがスジと思えます。

が其処には国益や民族間の争い等が依然として存在し見え隠れして居ます。

いま日本は京都議定書不参加表明で途上国から非難の的になって居ます。

しかし此処で日本だけがワリを喰う必要はないと思います。
幾ら日本が頑張っても新興国にそれ以上の温室効果ガスを排出されては、ムダとは云わないが
全くの徒労となる可能性があります。

此処は皆が足並み揃えて、温室効果ガス削減が出来る新しい議定書作成に努力すべきではないか。


提言型政策仕分けは官僚の指南で踊る?

2011-12-08 08:47:47 | Weblog
全くのオドロキです。

政府の行政刷新会議が先月実施した「提言型政策仕分け」の社会保障分野で官僚が作成した
アンチョコの虎の巻きに沿って仕分け人の発言を促し、官僚に踊らされて居る事がスッパ抜
かれた事です。

国民は余り期待はしてなかったが矢張り少しでも改善できる事が提言出来ればと淡い期待は
持って居ました。

処が其れが見事に裏切られました。

これは内閣府の事務局側が問題提起の例文を複数挙げて、財務省官僚の意見に沿ったアンチョコ
を作成して、仕分け人はそれに従って発言して居たと云う事です。

堂々と発言する仕分け人は、アンチコに沿って財務省の意向のままに踊らされる発言をして居た
事になります。

勿論仕分け人の全てがそうだとは信じたくはないが、国民は茶番劇を見せられて居た事になり、
余計腹立たしい思いです。

社会保障費を1円でも値切りたい財務省が指南するアンチョコはどの様なものか推察出来ます。

仕分けについて常に「ぶっつけ本番」丁々発止の議論を政治家がリードしてある種の小気味良さを
アッピールしていましたが、事実は異なり実際は官僚を中心に議論の方向性がお膳立てされて居て
政治主導の茶番劇であったとは、ガッカリです。

矢張り我が国は官僚が絶対的権力を握り、国政は官僚によって動かされて居る事をハッキリ感じた。

これは社会保障費分野に限らず他の分野でも大体同じ様な事が行われて居たと言う。

此のアンチョコは、あくまで参考資料として強制されたものでは無いが、専門家の仕分け人と言え
ども全てを把握する事は不可能です。

当然方向づけられたアンチョコに頼らざるを得ないのは判る気がします。

一種の「やらせ」で国民を欺く事はもう辞めて頂きたいものです。