日々好日

さて今日のニュースは

老朽化する我が國の高速道路をどうするか?

2013-04-26 08:54:04 | Weblog
高度経済発展当時急増された我が國の高速道路も長いのでは50年を経過する様に
なって来ました。

高速道路のコンクリート片が剥がれ落下したとか、橋梁が錆びて腐食が見つかった
とか言ったニュースが度々報道される事が多くなりました。

其処で東日本・中日本・西日本の3高速道路会社が、橋の架け替え・トンネル大規模
改修等の老朽化対策で今後100年間に5兆4000億円から10兆6000億円が
必要と試算した事を公表しました。

100年間とは言え、我が国の防衛費1年分から2倍の巨額な補修費が必要とは少し
オドロキです。

最大の場合は3道路会社の料金収入の7年分に当たると聞いて、なお吃驚です。

此に首都高速・阪神高速・本州四国連絡高速を含めると更に巨額な財源が必要との事。

今回3道路会社の2011年度の収支は次の通りです。

東日本高速道路会社 料金収入3505億円。管理費1775億円。差額1730億円。
中日本高速道路会社 料金収入3380億円。管理費1387億円。差額1993億円。
西日本高速道路会社 料金収入3848億円。管理費1711億円。差額2137億円。

意外と東京等の中日本高速の収益は小さい事。其れに較べて、西日本は管理費は高いが
その分利益が多い事が判りますね。
東日本は管理費が利益を上回って居る事も見えてきますね。

政府としてはこの3高速道路会社の利益を借金返済に充てて50年には無料化の予定
でしたが、此だけの補修費が必要となれば2050年の無料化は先に延ばされる公算が
大きくなって来ました。

現在諸外国での高速道路は無料が常識化して居るが、我が国の高い高速道路通行料は
まだまだ続きそうですね。

因みに試算された3会社の補修費補修費内訳は次の通りです。

橋1万7千箇所が架け替え・改修が必要で4兆4千億円。
のり面・盛り土等土木構造物に7千億円。
トンネル改修費が3千億円。総計5兆4千億円です。

3高速会社の総延長は8700キロになりその4割が開通後30年経過だそうです。

憲法改正96条問題動き出すのか?

2013-04-26 07:19:35 | Weblog
平成19年第一次安倍政権当時「憲法改正国民投票法」が難産の末成立しました。

しかし成立後両院の扱いは憲法改正問題はタブー視され、無視されて開店休業状態でした。
一応憲法改正を審議する憲法審査会は、両院とも平成22年立ち上げては居るが委員選任
もなく全く動いては居ません。

そもそもこの憲法改正国民投票法なる法律は、憲法96条で規定された憲法改正手続き条項
を国民投票にかける方法を定める法律です。

憲法96条には憲法改正は3分の2以上の国会議員の賛成で決議され、此を国民に提案して
国民投票にかけ過半数の賛成を得て憲法改正を行うとなって居ます。

処が我が国には国民投票と言う法律はありません。

其処で憲法改正に限る国民投票法と言う法律を作った訳です。

其処には憲法改正の手続きや流れが定めてあります。

憲法改正の発議は衆院で100名以上、参院で50名以上の賛成者で国会に憲法改正法案を
提出する事が出来る事。

両院はそれぞれ憲法改正の手続き等審議する憲法審査会を立ち上げ委員を期限までに選任する。

国会議員3分の2の賛成が有れば此を国民に提案し国民投票にかける。

大体その様な趣旨の法案と思われます。

問題は投票者の年齢で18歳以上とするが、国政選挙の投票権が20歳となって居るのでこの
参政権を18歳以上に改正し速やかに対応すると定めた点です。

18歳で成人と認める事は社会的には適合して居て何れはそうすべきと思われますが、現在其れ
を断行するには相当の軋轢が出て来ると思われます。

また現在問題になって居る成年被後見人も投票権を有し、在外邦人にも投票権を認めて居る事、
謂わば公民権停止の人も投票出来る様になって居る点。
最低投票制を設けて無い点。

等々大変問題の多い憲法改正国民投票法です。

今回はこの憲法改正国民投票法の問題でなく、憲法改正手続きの憲法96条をまず改正しようと
言うのが問題になって居ます。

まず両院の3分の2の賛成で憲法改正案決議出来るを、過半数の賛成と緩和を狙って居る事。

この推進派は自民党で日本維新の会・みんなの党が後押しする。

反対は言わずと知れた共産党であり社民党です。

現在民主党は、反対派が多数を占めては居るが、賛成派も結構居て分かれて居ると言う状態です。

此に対して自民党と連立を組む公明党は憲法改正には消極的でむしろ反対の立場をとる。

自民党内でも消極派が居るが安倍首相は参院選でも堂々と改憲を掲げて戦うと強腰です。

現在は憲法改正の手続き法の攻防ですがその先には、憲法9条改正、不戦の誓いの反古化を
狙って居ると云う憶測が生まれて来ます。

日本の憲法が現在の日本にあって居るとは到底思えませんが、さればと言って一挙に改正も
また躊躇されると言うのが大半の国民の本音では・・・・