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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

メジロリュウジンに乗る(蹴られる)

2010-11-22 20:52:43 | 馬が好き
午後から雨らしいので、午前中に乗って逃げ切ろうと、乗馬にいく。
きょうは迷わない。おとといから決めていたメジロリュウジンに乗る。

メジロリュウジンは、1992年生まれ18歳の芦毛のサラブレッド。父モガミ、母メジロチモン、母の父カーネルシンボリ。
芦毛の栄峻がいなくなっちゃったから、白馬の似合う王子様を目指すには、メジロリュウジンに乗るしかない。
ってわけぢゃなくて、乗ってみたかったんだ、メジロリュウジン。

いままで何度か乗ったことあるんだけど、よく考えたら、競技会や練習でもひとから乗り代わったりとかで、ちゃんと一から乗ったことがない。
そんなわけで、どんな馬だかイマイチわかんないんで、乗ってみたくて手綱をとった。
なんかドロドロだったんで、軽く洗ってから、馬装。
洗ったあと拭いてるときに、持ちゃげた前あしに蹴りくらいそうになる。
まあ前ガキが外向いただけだろと善意に解釈してやる。
手入れしてるとき、うるさいんだよな、この馬、それはわかってる。

さて、乗ってみると、おお、おお、常歩でよく揺れる。
前後に(って後に行くわけないんだけどね)背中の動きが大きいんで、乗ってるこちらの尻というか腰も大きく揺られる。
スーッと魔法の絨毯に乗って運ばれるような馬に比べると、馬の脚の運びというか踏みこみを意識して、こっちも背骨なのか股関節なのか分かんないんだけど揺られるに任せて動きについていく。
馬場に出て、常歩から、速歩へ。
速歩も揺れるなあ。反撞がきついってんぢゃないけど、よく揺れる。
決して硬い感じぢゃないんだよね、アブミはずしたりして揺れに任せてると、楽しかったりする。
なんか“馬に乗ってる”って感じするじゃん?馬のステップに合わせて自分の頭まで揺れると。
初心のころだったら動きについてけなくて、体勢崩れちゃったりしたかもしれないけど。
んぢゃ、輪乗りで、いつものように。
常歩で輪乗りしてると、なんかちょっとだけ、右回りのほうが、馬の体がうまく曲がらないで突っ張った感じ、それが馬のせいか人のせいかは分からないんだけどね。
軽速歩で輪乗り。ハミ受けの練習。脚使って前に出しといて、背中とヒジで我慢。
ガン!ガン!と馬が前というか上というかアタマ持ち上げるのがビンビン伝わってくるところを、ジッと持って、ときに負けないように引っ張る。
すると、馬のほうがフッと譲るので、こっちも弱めて、均衡を保つ。
また、ガツンという感じの手ごたえがくるので、そうぢゃなくてこっちおいでと、グイと引っ張る、また馬がクビ曲げるっつーかアタマ下げるっつーか、フッと手のうちに入るんで、引っ張りすぎないようにその状態をキープ。
引っ張ったあと、いうこときいたら、指一本分(長さぢゃなくて、太さね)だけ、ゆずる。
手前替えたりして、何回も何回も、繰り返し。脚に対する反応がいいし、とにかく前に出ようって気があるんで、ある意味ラク。
前に出しといて、グッとこらえると、そのうち言うこときく。でも、そのときに、メジロリュウジンが「GURURURU!」だか「GUGUGGG!」だか分かんないけど、声に出して唸るんだよね。怖いから、やめてくれ
ウケた状態で、歩度を伸ばしてみようとしたりするんだけど、いまいち、伸びてるっていうよりは速くなるだけだったりする。
んぢゃ、駈歩。やること一緒、前に出しといて、受けとめる。駈歩、楽しい、いい感じの馬の揺れだ、走ってる馬に乗ってるって感じがする。(←あたりまえじゃん)
また速歩にして、ときどき駈歩もして、ハミうけを探る。
「馬が譲ったら、そこで初めてこちらも弱める。馬の反応をぬきに、独りで引っ張ったり弱めたりしない」
「ずっと引っ張らない。だんだん譲る時間のほうを長くしてやるように」
「最初10の力で引っ張ってたとしたら、だんだん力をそこまで強くしないように、5だったり最後1だったりでも馬に伝わるように」
言われながら、輪乗りでグルグル。
メジロリュウジンの反応はわかりやすい。ガンガンって「俺は前向くんだい」って手ごたえがあったあと、グッとこらえてると「ほい、この位置で言うこときいてりゃいいのかい?」って姿勢になる。乗ってて楽しい。また前に出す、ガーッと行くんぢゃないよって受けとめてると、「んー、このペース?」って待ってくれる。

んぢゃ、障害。速歩でクロスへ。ヒジを体につけて待つ感じで向かってく、まあ普通に飛ぶ。飛んだあと駆けるんで、ジワーっと抑えて、速歩にしてから回転する。
回転したとこから、軽速歩やめて、それでハミをうけるようにする。馬がいうことをきいて、グッと力がたまってるような感じが鞍と手綱から伝わってくる。回転したら、何もしないようにして、障害に向かう、飛ぶ。
何度か繰り返し。障害に向かったら軽速歩、リズムを保つようにして、何もしない感じ。

クロスから垂直に変わる。障害の前で、脚を意識してギュッと合図してたんだが、こんど脚使わずに来いと。向かう、スーッと何もしない、ありゃ?飛越拒否! 馬が横向いて止まっちゃった、人間の体が浮いて、落ちそうになるけど、そこはこらえる。
もう一回やりなおし、まっすぐ向いて、あんまプレッシャーかけない、今度は飛んだ、ポンポン
垂直で、何度か繰り返し。飛んだあと、人間の上体が前に投げ出されそうになる。
「前傾しすぎ」って言われるんだけど、いつも「もうちょっと随伴して」って言われるレベルと、何も変えてるつもりはない
飛ぶとき・飛んだあと、馬の下半身が思ったより上がってきてるか、馬のクビが想像以上に下がってるか、どっちかだと思う。普通に乗ってるつもりなのに、着地したあと、たしかに前に私の体が投げ出される
うまくできたとこで、おわりー。いやー、メジロリュウジン、いい馬だ。なんつーか、わかりやすいよな。前進気勢があるのが頼もしいし。

終わったあと、洗ってると、あいかわらずウルサイ。

適当にいなしながら、背中というか鞍のあとというか拭いてるときに、それはきた。
ドン ガタッ、隣の洗い場との境の枠に飛ばされる。痛っぇ!
なにが起きたのか、一瞬わかんなくて呆然としたけど、そりゃ決まってる、リュウジン君の左回し蹴りが炸裂したんだ。いわゆるモモカン?思いっきり私の右脚にくらった。
いってぇー!と思ったときには、リュウジン君は、シレッとしてる。
もう遅い、今から怒っても、馬には何のこっちゃわからないだろうから、ビシバシ反撃するのは、やめとく
痛みをこらえて、馬の顔とか拭いてると、なんか気持ち悪い。軽い吐き気のようなものがしてきた。
あー、フラフラする、たぶん今カガミ見たら、青い顔してんだろうな、俺、と思いながら耐える。スーっと頭というか顔というかから、血の気が引いてくのが自分でもわかる。
大量出血とかしてんなら、しょうがないけど、これしきでやられちゃダメだと思いなおす。ショックは精神的なものだぞ、耐えろ!って自分に言う。
でも、これ以上、馬のからだをタオルで拭いてんのはツライんで、そんな寒くはなかったんだけど、文明の利器に頼ろうってことでジェットヒーター出してきて、リュウジン君にあてて乾かす。
あー、やられた。すごい悔しい。だいたい、あんなジャブみたいなキックで、よけられないどころか、ロープダウンまで奪われるとは、俺もやきがまわったか(←なにカッコつけてんだってぇの)
でも、私が怒ったりしないのは、基本的に、馬のやること、しょーがねーなーって思っちゃってるとこによるよね。私はホントに悪い馬(ってことは悪意のあるってことね)にやられたことないんで、たいがいのこと赦しちゃってる部分はある。
私はふだん、あまり声を荒げて馬のこと怒る場面ないんだけど、それは心優しいからぢゃなくて、怖さを知らないからだよね。なんぼ踏まれても噛まれたっつても、骨折ったとか指ちぎれたとかいう目にあったことないから(あってたまるかっつーの)、所詮馬がじゃれてるようにしか感じてなくて、それで怒んないんだよね。
ただ、そういうことは、馬の教育上よろしくなくて、私が見過ごしたがために、誰かが次の機会にケガするかもしれないから、ほんとはもうちょっと厳しくしたほうがいいのかもしれない。
んで、リュウジン君のからだも乾いたようなので、ブラシをかけてると、肢が不穏に浮く瞬間を見つけたんで、こんどはペチンと先に叩く 怒りゃ、あきらめんだ、ヘンなことすんの。

↑ぜんぶ終わって、リンゴもらえる段になると、とたんにイイコにしている。


↑ニューフェイスのエイワヴァージニア。Kingmambo産駒だってさ、へぇー(←驚きに特に深い意味はない。)
コメント
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