かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズ大学

2006年09月29日 | The Beatles

本当に、ビートルズの本が次々でるので、読みきれない。どうなっているのだろう。

ビートルズ大学という本は、先月出たのだが、宮永さんという同世代の(早大/法卒)人が書いた本だ。ややマニアックだが、自分の言葉で、独自の理論を展開され?楽しく読んだ。独自の実査や、インタビューにより、限られた分野において、深く掘り下げた議論をされている。この調子で、全部掘り下げたら、全100巻ぐらいの本になってしまうだろう。

宮永理論によると、宮永教授や、私の世代は、ビートルズファンの第二世代に当たる。ビートルズアンソロジー以降にファンになった人が第五世代というから、我々も古株になったものだ。

全部についてのコメントは、できないが、2点のみちょっとコメント。

【1】レット・イット・ビー・ネイキッドのジョージの写真の変更についての理論展開は、今一、ぴりっとしない。ジョージへの追悼というが。 

この問題については、ビートルズ博物図館の岡本そなう氏の理論展開が(嘘か本当か知らないが)、かなり細かいところまで、論理的で、もっともらしい。

岡本理論をおさらいすると(多分前も書いたと思う)
①このジャケット・デザインが検討されているころは、まだジョージは生きていた。
②実質企画者であるポールに、当時一番不愉快な思いをしていた自分の写真だけ笑顔なのはおかしいから、普通の演奏している姿の写真に変更するよう依頼した。
③ポールは、当然、3人の合意で、このプロジェクトを進めようとしていたので、快諾。写真も選定した。
④実際、写真を入れてみると、ジョージだけが、逆方向を向くことになったので、安易に裏焼きにした。
⑤裏焼きにしたところ、ギターストラップの位置が、右肩になってしまったので(本来左肩にあるはず)、ぐちゃぐちゃに修正して、襟だか、服の一部なんだかわからないようにした。
⑥ただ、修正前の写真が出回った後だったので、修正前のデザインのものも、多数存在する。

【2】もっとも面白いコラムは、アメリカ陥落(1964年)当時にリリースされた便乗盤あれこれというコーナー。こんなのありかというとんでもないレコードがたくさん出ていたことを知ったが、これらの、まったく価値のないレコードを買い集めた宮永氏の情熱(またはセンス)は、アッパレ。

一冊を読み終わると、宮永氏のビートルズへの情熱と、ユーモアのセンスに、ただ、脱帽してしまうのである。

今日来たGET BACKさんからのメールによると、渋谷のGET BACK さんで、来月、講義をするみたい(8月に引き続き2回目とのこと)。
H/Pを見ると、いろんなところで、講義しているみたい.....


コメント
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