かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ペルシャ文明展

2006年09月03日 | Culture・Arts


今日は、上野の東京都美術館で開催されているペルシャ文明展に行ってきた。
興味の強弱にもよるとは思うが、7000年に渡るペルシャのお宝(一端だが)を、この日本で俯瞰できるのだから、すばらしい。

ペルシャというと、アケメネス朝ペルシャ時代の黄金の芸術品を思い浮かべるのだが、その期間は、ほんの一部でしかない。紀元前5千年からの発掘物が展示されているが、イラク(メソポタミヤ)と表裏一体の関係でありながら、アケメネス朝ペルシャが大帝国を築くまで、別々の道を歩んでいたことは興味深い。その後、マケドニアのアレクサンドロス大王がアケメネス朝ペルシャを滅ぼし、文化は、ギリシャの影響を大きく受けた。イラクとイランは、今は同じイスラム教国であるが、全く違う道を歩んでいるのは、その民族の違いと歴史の違いによるのだろう。

すばらしい展示物が目白押しなのだが、私は、紀元前2000年の頃作られたとされるこぶ牛形土器が気に入った。リンクしたH/Pにメインの展示物は載っているので、興味のある方は、ご覧ください。斬新なデザインだと思う。

今回初めて知ったのは、コインの発祥もペルシャだということ。当時のコインもたくさん展示されている。

シルクロード関連では、日本に伝わったガラス(正倉院御物)と瓜二つのガラスが展示されている。はるか昔に、シルクロードを通して、ペルシャと日本とつながっていたことの確かな証拠だ。当時、このガラス器は、ペルシャの大ヒット商品だったらしい。

カタログも見やすく作ってあり(写真とわかりやすい解説が並んで表示されている)、これからのカタログのの方向感を示しているような気がする。百科事典は我々愛好家には必要ではない。

これから愛知、北海道、福岡、大阪を一年かけて回るようだ。政治的には、????のイランだが(考え方が根本的に違うので、議論が全く噛み合っていない。アナンさんも歯が立たない。)、この文明の歴史はすごい。

写真は、東京都美術館の様子だが、真ん中の白い人は、東京都公認のパフォーマー(大道倹l)。最初、KFCのおじさんかと思いましたが、結構人気を博してました。

コメント
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