ソウル市内には、世界遺産が二つあるが、その内の一つが宗廟。朝鮮王朝歴代の王と王妃が祭られている。
1394年創建で、この永寧殿は1421年に建てられた物。普段は、国王、王妃の位牌を納めてある部屋の扉も閉じられており、ただの、横に長ーい儒教色の強い伝統的な建物にすぎない。文禄の役で、大半が壊されたが、再建されたものという。豊臣秀吉の軍がこんなに破壊行為をしていたなんて、歴史で習わなかったなぁ(韓国各地で、その話が出た)。
毎年5月第一週には、盛大な祭礼が催される。この祭礼自体が国の重要文化財だ。この伝統的な祭礼とセットで、世界遺産に指定されたといってもいいかもしれない。
日本で、歴代の殿様を祭ったものとしては、米沢の上杉家の廟や、港区増上寺の徳川家の廟を思い出すが、こちらの規模の方が全然大きい。儒教のご先祖様を敬う思想が強い現れか。