道州制

道州制についての話を聞く機会があった。言葉は、聞いたことはあったけど、ちゃんと考えたことはなかった。今日の話を聞いて、いろいろ考えておいた方がいいなと思った。
10年後ぐらいの実施をイメージして、スタディされているらしい。

まず知ったのは、歴史で習った廃藩置県（1871年）の時は、幕藩体制をそのまま引き継いだため、3府302県もあったが、その後統合が進み、明治21年（1888年）に香川県が設置されたのを最後に、ずっとそのままの体制が維持されていることだ(東京府が東京都になったりはしたが）。120年も、その区分が維持されたのはすごいことだ。現在の国→都道府県→市町村という体制が、絶対的なものではないにもかかわらず。

そんな中、現在の国（とっても大きい）→都道府県（小さすぎる）のGAPが大きすぎることによる弊害が出てきているため、現在の道州制が検討されているのだそうだ。確かに、神奈川県を取り巻く状況を見ると、空港、港、道路、諸制度など、地域ぐるみで考えないとどうしようもないことばかりだ。トラックの廃ガス規制など、わかりやすい例だろう。

都道府県が、道や州になってしまうのだから、大変革で、まだ実感がわかないが、具体的なイメージが出てきたら、もっと啓蒙活動（今は、使用禁止用語）が必要だ。

神奈川県は、南関東州になるようだが、そのメンバーは、神奈川+千葉＋山梨が核で、それに埼玉を加えるかどうかということらしい。東京は、別格にする案が有力なようだが、東京抜きの南関東州がワークするのか、よくわからない。

道州制がスタートしたら、国が行っている諸機能がかなり、道州に落ちる。今政府が行っている諸機能が、各道州により、行われるようになるのだから、すごい変革だ。

TAX PAYER としては、TAX EATER が、より効率的に、高いレベルのサービス、統治ができるのであれば、大歓迎だが、現時点では、またよくわからないというのが実態。

卑近なところでは、○○県人会、○○銀行、○○新聞、○○放送など、長い歴史の中で、都道府県単位が当たり前になっている組織がどうなっていくかなども興味深い。