”本”シリーズが続いているが、もう少し続けよう。
立花隆さんが、タイトル(題名が長いので改めて入力せず→ちなみに本ブログのタイトルの最大文字数が30であることを初めて知った)の本を昨年出した。立花さんはその後膀胱ガンが発見され、闘病しつつ、文件t秋にその闘病記を連載するという立花さんらしい活動を続けている。
この本は彼の蔵書が収められているネコビル探訪記と、2001年から2006年にかけての読書日記からなっているが、ここまで読書三昧になれるのだろうかというくらいすごい読書量だ。読書のために、会社を辞めたという経歴の持ち主だ。そのジャンルの多彩さも、他の追随を許さない。
彼には、IO比の持論があって(インプットとアウトプットの比率)、1冊の本を書くためには、100冊の本を読む必要があるそうだ。彼は、100冊の本を書いているので、少なくとも1万冊の本は読んでいるという(フー=ため息)。
大ブームになった『ダヴィンチコード』の、マグダラのマリアに関する記述も妙に詳しい。何でも、中学時代から聖書を読み込んでいたそうだ。
経済の面でも、印象深いフレーズがあった。『米国債はアメリカにとって債務である。かくして、世界最大の債務国家であるアメリカが、その超巨大債務の持つ力によって世界の通貨と金融を支配し、その力を通じて最大の政治力を発揮するという逆説的パワーの転換が起きた。』フムフム。
物理学の分野でのフレーズには、高校の同級生の固有名詞”K.E.氏”の名が出てきて驚いた。量子もつれ???の状態にある光子ペアを反動から発生させる???ことに成功したそうだ。この技術を発展させると、情報的テレポーション???が成立するのだそうだ。高校の同級生にK.E.氏を持ったことにより、私の人生は、文系に大きく傾いたのだった。
とにかく読書とはこんなに面白いものかと、再認識させられる本だ。