今日もいい天気。
でも、いつも行っているコースで、何とワースト。
歳のせいとは思いたくないが、まずは、矯正が必要。
本書は、新聞の書評欄で知り、本屋に並んでいなかったので、AMAZONでゲット。
新書判だが、分厚く、結構、読むのに時間がかかった。
ビルマの歴史とあるが、近代史部分がほとんど。
それまでの歴史の記録があまりないこともあるが、過去の歴史と、イギリス統治以降の歴史の、継続性がないことが、ビルマの特徴かもしれない。
これは、明治維新や、他の東南アジア諸国と大きく異なるところだろう。
ビルマには、2回行っているが、近時の民主化移行以降大きく、変化している。
その辺の最新情報も交えた一冊になっており、現在のビルマの成立過程を知りたい向きには打って付けの本だ。
まず驚いたのは、イギリス統治と言っても、インドの準州という形で、国として認識してもらえなかったということ。従い、ビルマにとっては、イギリスに統治されると同時に、インドにも統治されたようになり、インド人労働者が大量流入したのは、その時期からという。
本書は、コラム的な欄があり、これがまたいいアクセントになっている。
例えば、日本で有名なビルマの竪琴の話は、ビルマでは噴飯ものだとか。
モン人のことは知っていたが、中国で言うモン族とは別の人種であることも知った。
ビルマの歴史で面白くなるのは、日本との関わりが出てきてからだ。
ビルマと中国を結ぶラインを遮断するために、日本は、ビルマに接近。
そして、占領するにいたるが、その過程は、かなりスリリングだ。
しかし、その後の泰緬鉄道では、大きな犠牲者を出した。
その後のインパール作戦では、日本自ら大きな犠牲者を出した。
ビルマに駐留した日本軍の犠牲がこんなに大きかったとは。
ただ、日本のサポートを受けたアウンサン将軍の娘が、たまたまながらも、今のビルマの運命を決定づけようとしている。
スーチーさんなど、中心人物については、伝記概略もあり。
結構すごい。自分が、スーチーさんの立場だったらどうしただろう?
今のビルマがなんでこうんなの?という思う向きには、まずお勧めしたい。
発見多数のこと、間違いなし!