![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/91/a001f7cfefa4ae62ef68f0b0e486c77f.jpg)
凄い本が出た。
白川義員さんの、仏教伝来。
学研から1980年代に出ていた同名本の3冊セットを1冊にまとめて、小学館より再発されたもの。
一枚一枚の写真のコメントと撮影苦労話が載っているが、今では考えられないたいへんな苦労があったことがわかる。
今では、危なくて行けないところや、破壊や、開発が進んで、様子が変わってしまったところが多いこともわかる。資料としても、貴重なものになっている。
やはり、日本を代表する写真家が、命をかけて撮った写真集だけに迫力がある。
ちょっと色が濃いような印象を受けるが、これも白川さんの写真の特徴。
昔、山の写真集を撮影中の白川さんのドキュメント番組を見たことがあったが、朝日に映える山を撮るために、命懸けで、セスナに乗り込み、本当に、酸素吸入器がはずれて、意識がなくなる様子が写っていた。
本写真集にも、空撮が多く、同じような苦労をされて撮影したものだろう。
撮影地は、私が行ったところも多く、その写真群が光をうまく活用して、美しさが際立っている。
カンボジアがないのは、たぶん内戦がまだ激しくて、入れなかったのだろう。
中国の奥地も、当時入れなかったところが入れるようになっている。
まだ行けてないところがたくさん載っているので、時間を見つけて、こつこつ訪れたい。