本書は、ソフトカバーの割に高いので、見送ろうと思っていたのだが、本屋でぱらぱらめくったら面白そうだったので、思わずゲット。
読み応えがあった。
著者である飯塚さんは、もともと画家志望であったが、ひょんなことから、この特撮の世界に入り込み、まだ、この世界への貢献を続けている。
いわゆる裏方ということになるなのかもしれないが、とにかく、手作り感満載だった特撮映画の歴史をずっと見てきた人、そして、それをよく覚えていて、本にまとめてくれた人ということになる。
円谷プロ、東宝の特撮作品には、相当絡んでおり、その裏話、苦労話を作品毎に説明してくれる。
例えば、何気なく見ていたバルタン星人の分身シーンでも当時の技術では本当にたいへんなことだったのだ。
スぺシウム光線をどう描くかなども、無から考え、あの光線になり、それが歴史に残る特撮番組になった。
彼らのバイタリティがなければ、これほど日本の特撮映画が、評価されていたかわからない。
特撮ファンは、絶対読むべし!