今週は、好天が続く予報。
コロナもとりあえず落ち着いて、楽しく過ごしたい。
本書は、新聞の広告で見つけたのだと思う。
選書コーナーは、あまり見ないので、目的がないと、見過ごしてしまう。
この3月に出た本だが、面白かった。
古い建物が残っている寺というと、やはり、法隆寺がNo1なのだが、そこより少し遅れるものの、東大寺にも、多くの古い建物が残されている。
ただ、平城京に近かったということもあり、何度も、焼けたり、崩壊したり。
修復されるケースもあるが、そのまま、放置され、忘れ去られてしまうこともある。
東大寺の考古学という題名に興味があったのは、陽剣、陰剣の文字の発見によるところも多い。
東大寺地下から見つかっていた件のエックス線調査で、正倉院から出されて、わざわざ埋められたことが分かったのだ。
聖武天皇がスタートしたプロジェクトだったが、完成後すぐ亡くなってしまい、その夫人であった光明皇后が引き継ぎ、正倉院に遺品を奉納したりもした。
その後、名僧が、東大寺を守り続けてきた。
そのような東大寺の歴史にもふれつつ、メインテーマは、過去の東大寺の絵にある諸建物の歴史を一つ一つ、解き明かしていくことだ。
ひじょうに面白かった。
何回も再建されているものもあるが、忘れ去られて、場所さえ特定されていないものもある。
最近の発掘で、場所が新たに特定され、謎が、解き明かされていく過程も面白い。
大仏をテーマにした部分も面白いが、平家の焼き打ち前にも、かなり形が崩れてしまい、補修を重ねていたことも知った。
まだ、製造技術が未熟で、重さに耐えられなかったのが原因だ。
それでも、修復を重ね、今も、すばらしいお姿をされている。
確かに、1200年以上前に、これだけ、巨大な鋳造仏を作ろうとしたこと自体、驚くべきことで、海外の大仏は、ほとんどが、岩に掘られたものだ。
カンボジアで、12世紀の鋳造物を見たことがあったが、ほとんど、朽ちていた(それでも、驚くべき技術と評価されている)。
東大寺の歴史を軸に、古代史の謎解きの面白さを堪能させてくれる1冊。
コロナもとりあえず落ち着いて、楽しく過ごしたい。
本書は、新聞の広告で見つけたのだと思う。
選書コーナーは、あまり見ないので、目的がないと、見過ごしてしまう。
この3月に出た本だが、面白かった。
古い建物が残っている寺というと、やはり、法隆寺がNo1なのだが、そこより少し遅れるものの、東大寺にも、多くの古い建物が残されている。
ただ、平城京に近かったということもあり、何度も、焼けたり、崩壊したり。
修復されるケースもあるが、そのまま、放置され、忘れ去られてしまうこともある。
東大寺の考古学という題名に興味があったのは、陽剣、陰剣の文字の発見によるところも多い。
東大寺地下から見つかっていた件のエックス線調査で、正倉院から出されて、わざわざ埋められたことが分かったのだ。
聖武天皇がスタートしたプロジェクトだったが、完成後すぐ亡くなってしまい、その夫人であった光明皇后が引き継ぎ、正倉院に遺品を奉納したりもした。
その後、名僧が、東大寺を守り続けてきた。
そのような東大寺の歴史にもふれつつ、メインテーマは、過去の東大寺の絵にある諸建物の歴史を一つ一つ、解き明かしていくことだ。
ひじょうに面白かった。
何回も再建されているものもあるが、忘れ去られて、場所さえ特定されていないものもある。
最近の発掘で、場所が新たに特定され、謎が、解き明かされていく過程も面白い。
大仏をテーマにした部分も面白いが、平家の焼き打ち前にも、かなり形が崩れてしまい、補修を重ねていたことも知った。
まだ、製造技術が未熟で、重さに耐えられなかったのが原因だ。
それでも、修復を重ね、今も、すばらしいお姿をされている。
確かに、1200年以上前に、これだけ、巨大な鋳造仏を作ろうとしたこと自体、驚くべきことで、海外の大仏は、ほとんどが、岩に掘られたものだ。
カンボジアで、12世紀の鋳造物を見たことがあったが、ほとんど、朽ちていた(それでも、驚くべき技術と評価されている)。
東大寺の歴史を軸に、古代史の謎解きの面白さを堪能させてくれる1冊。