
勝林院のちょっと先に、宝泉院(ほうせんいん)がある。勝林院の塔頭という。入口の泉に不動様がいらした。

入ったところに、大きな五葉松がある。樹齢700年で、近江富士をかたどったものだ。

中には、きれいな庭が広がる。

書院の廊下の天井は、血天井と呼ばれる。関ヶ原の戦いでの伏見城の戦いで、鳥居元忠が自刃した時の床板をその供養のため、天井板に使ったという。潰れた顔の跡や、手でかきむしったような跡が見える。あまり気持のいいものではないが、これも歴史だ。

宝泉院のみどこは、何といっても、額縁庭園。書院から、のんびり柱越しに眺める。抹茶がふるまわれ、ゆったりした気分に浸れる。

他にも大きくはないが、凝った庭園が広がっており、散策できる。
これまたいいお寺だった。