かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

お堂で見る阿修羅

2009年10月26日 | Nara ( Japan )


正倉院展と合わせるように(いや合わせて)お堂で見る阿修羅展が開催されている。この前、上野で見たばかりなのだが、またもや行列に並んでしまった。



この図によると、現在中金堂を再建中。今の仮金堂は、講堂になり、南大門も再建予定のようだ。まだまだかかりそうだが。



行列は、75分だった。後ろで、”万博以来やな”とのため息も聞こえた(笑)。ちなみに、そのあと行った北円堂の方の行列は、40分だった。



やっとここが入口。その中に、阿修羅を中心とした八部衆、十大弟子、四天王像、そして釈迦三尊像が、おわす。これは、壮観の一言。もちろんそのほとんどが、国宝、重文。仏様は、やはりお堂の中がいいと思える瞬間だった。特に八部衆は、国宝館では、正面からしか見れないので、なおさらだ。



手前に見えるのが、中金堂の土台。まだまだ先は、長そうだ。奥に見えるのが、これから行く北円堂。



手前が中門回廊。奥は、もちろん東金堂と、五重塔。どんどん整備が進んでいる。



これは、南大門の発掘の様子。こちらも、まだまだ先は長い。



北円堂は、鎌倉時代の再建だが国宝に指定されている名建築だ。その中に、これまた素晴らしい仏様が並ぶ。特に圧巻は、無著、世親菩薩(兄弟)の像だ。運慶の作だが、この存在感は、まさに日本の彫刻を代表するものだ。本尊の弥勒如来や、四天王像も国宝。四天王像は、ややユニークなデザインで微笑ましい。

ということで、行列はたいへんだけど、滅多にない機会なので、トライする価値はある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正倉院展 御在位20周年記念

2009年10月25日 | Nara ( Japan )


今日は、4年連続で、正倉院展に行ってきた。今年は、無理かなと思っていたが、あの四弦琵琶が展示されるということで、がんばって行ってきた。

正倉院展は、何回行ってもいい。期待はずれということがない。もちろん毎回展示物が違うということもあるが、やはり天平時代が、つい昨日のことのように目の前に現れるところがたまらない。展示物のほとんどが、1200年以上も前のものだ。保存状態も極めてよい。

特に、今回は、天皇御在位20周年ということで、展示物も、格が高いものが多く、分野もバランスがとれているように思った。

10時前に着いたが、45分待ち。でも、比較的ゆっくり見れた。要するに、過去4回の経験から言うと、朝早く行くことが大事なようだ。
その他にも、ちょこちょこ行ったので、また日を改めてご紹介したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都散策その10 泉湧寺

2009年10月24日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )
fuji今日は、またゴルフに行ったが、ちょっと寒いくらいの気候だった。でも、調子は、やや回復基調。涼しいぐらいの方が、集中力を持続できるようにも思う。

baseballさっき、日本ハムが日本シリーズ行きを決めた。ということは、楽天が今シーズンを終えた。野村監督最期の試合となるのだろう。個性の強い人だから、意見はいろいろあるだろうが、これだけ日本のプロ野球に貢献した人だ。心からご苦労様といいたい。最期に、日本ハムのメンバーも交じって、胴上げをしていたのもよかった。



夜は、何もやることがなかった。朝、比叡山延暦寺の下り参道の説明を聞いている時に、前にも行ったことがある泉湧寺が、三日間だけ、ライトアップをしていると言ってたのを思い出した。
ということで、さっそく出発。行き方がよくわからなかったので、一番近そうな東福寺駅から歩いてみたが、結構遠かった。おまけに、途中は、このような感じで、ほとんどお化け屋敷。なかなかの趣である。



途中に、戒光寺というお寺が、おいでおいでをしていた。入ってみたら、立派な阿弥陀仏があってびっくりした。鎌倉時代の、運慶堪慶の作だそうだ。



そうこうしている内に、やっと泉湧寺についた。相当宣伝されていたらしく、結構にぎわっている。



これが、下り参道。仏殿がライトアップされている。色がころこと変わり、風情というよりは、華やかな感じ、お祭りムードだ。



舎利殿と仏殿。大きな建物で、ライトアップされると、迫力が増すようだ。
ミニコンサートまで、やっていた。



御殿にも入れ、庭もライトアップがされていた。皇室と関係の深いお寺で、皇室の菩提所になっている。皇室の人も多く訪れる。

そういえば、この仏殿がライトアップされた写真が、JRの京都キャンペーンに使われていたのを思い出した。なかなかよかった。写真に偽りなし。

また、同じ道を帰ろうと思ったら、途中にシャトルバス乗り場があった。ライトアップ期間のみ、京都駅の八条口から、無料シャトルバスが運行されていたのだった。知らなかった....
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都散策その9 大原寂光院

2009年10月23日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


少し距離があるが、寂光院にも行った。行く途中に朧(おぼろ)の清水があった。平家一門の生き残りである建礼門院がおぼろげな月明かりで顔を映したと伝えられる清水だ。寂光院は、壇ノ浦で生き延びてしまった建礼門院が尼となって余生を暮らしたお寺なのだ。



三千院方面に比べ、人影も少ない。



聖徳太子創建と伝えられるが、何といっても、平家の生き残りで、平家一門の菩提を弔う生涯を送った建礼門院でこのお寺は有名になった。ここも、紅葉の季節は美しそうだ。



この灯籠は、秀吉が寄進したと伝えられる雪見灯籠。



池のある庭は、落ち着いた佇まいを見せる。



諸行無常の鐘もある。



本堂は、2005年の再建だ。何と、2000年の不審火で中の仏様もろとも焼けてしまった。焼け焦げた仏像の一部は、隣に展示してある。だから、この建物も、中の仏様もぴかぴか。新たな歴史を歩み始めたばかりなのだ。中で、焼け落ちる前の寺の様子、再建の苦労話なども聞ける。

三千院からは、ちょっと遠いが、平家一門の菩提を弔った建礼門院を偲ぶ寺として、訪れる価値は十分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都散策その8 大原来迎院

2009年10月22日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


大原には、お寺がたくさんあるが、その中の一つである来迎院に行ってみることにした。
宝泉院から、三千院に一度戻る途中に、立派な石垣があった。穴太(あのう)積みと呼ばれているらしい。近江の穴太衆により築かれたもの。頑強で、乱積みの一種なのだそうだ。この様々な形の石を、よくもまあ器用に積み上げたものだ。



途中に、実光院というお寺が公開されていた。中には、入らなかったが、勝林院の子院という。秋に咲く桜のある庭が有名だそうだ。



来迎院は、呂川に沿った坂を上った突き当りにある。平安時代に円仁が声明(しょうみょう)の道場として開いたいう。声明は、お経を音楽のように唱えるものだが、呂の音階と律の音階があり、その音階が変わるところが難しいらしい。呂律(ろれつ)が回らないという言葉は、ここから来ているということを初めて知った。
音律を統一したのが、本寺を再興した良忍で、来迎院は、魚山(ぎょざん)声明の総本山である。声明は、キリスト教でいう讃美歌のようなものかもしれない。



本堂は、室町時代のものだが、中の仏様は、平安時代のものとのこと。正直、保存がよくないなと思ったのだが、暗かったせいかもしれない。
本堂の中のボタンを押すと、声明がお堂に流れるようになっていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする