かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

BOB DYLAN THE LYRICS

2020年05月11日 | Music



いよいよ暑くなってきた。
これで、ウィルスもどっか行ってくれればいいのだが。



またまた凄い本が出た。
ノーベル賞受賞のボブディランの全詩集の翻訳本だ。
全詩集英語版は、持っているが、これを翻訳本を、出版する人がいるとは。

翻訳は、佐藤良明さんで、他にも翻訳はたくさんあり、信頼がおける。
かと言って、このボリュームの2冊同時発売は、かなりアグレッシブ。
ディランの来日に合わせようとしたしたのだろうが、その来日も流れてしまった。

英語の原文も載っているので、和英、読み比べることもできるのだが、とてもその気はない。
知ってる歌だけ、ちらちら見てみたが、わかりやすい、素直な翻訳でほっとした。
それだけに、元が何を歌っていたのか、よくわからない曲も多い。
でもそれが、ノーべル賞のDylanだ。
とても、凡人では理解の及ばないところにいる。

Dylanの詩、歌が、世の中を動かすことになったのは事実だし、それだけの説得力があった。
ただ、これだけ、多様な詩を作ってきたディランにノーベル賞を与えたのは、凄い英断だったことがわかる。
これは、ノーベル賞選考委員の人たちが、トランプに代表される今の自国優先主義に異を唱える意図があったと勘ぐらざるを得ない(たぶん、そう)。

ページをまたがって一つの詩が乗せられていたのにはびっくりしたが、これだけのボリュームを見ると、各ページに一つの詩を収めていたのでは、とても採算に乗らなかっただろう。
今でも乗れているかわからないが、岩波さんからの出版であることも凄い。
愛読書にしたい。

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Web ライブトークショー

2020年05月10日 | The Beatles



今日は、元々、川崎で、トークショーの予定だったが、緊急事態宣言でキャンセルになり、その代わり、YouTubeでの、生配信になった。
便利な世の中になったもので、最初の方は、ノイズが入ったが、ノイズが切れてからは、自宅で、夕食を取りながら、のんびり聞くことができる。
Web会議の時も、その便利さを感じる。
申し訳ないが、IT技術の進歩は、すばらしい。
現役時代、このようなWeb会議をしようと思ったら、コスト的に結構たいへんだった。

中身の方は、過去の3人のトークショーと同様で、しゃべりたい放題。
藤本さんが、かろうじて、理性を保つが、二人は、暴走気味。
それが売りのトークショーなのだが。
もしかすると直近は、皆勤かな?

前半は、Get Back セッションが行われた当時の、日本の状況の振り返り。
サエキさんが、一番おませだったようだが、ロックの、ジャズ、カントリーに対する地位はまだまだだったという。
半ズボン、小学生のサエキさんは、Let It Beの広告方法の相談を受けたという。
今から見ると、不思議だが、ロックが、音楽会で、メジャーな位置を占め、発展したのは、まさにそのころからだったというのが、事実らしい。
それまでもロック歌手らしいミュージシャンの来日があったが、ビートルズ以外は、驚くほど、マイナーな扱いだったという。
ゴールデンカップスのアルバムの売り上げが、ホワイトアルバムを上回っていたというから、驚きだ。
まだ、戦後の匂いが、濃厚だった。

リバプール・ビートルズというグループが来日した時は、先日ライブにいったエディ藩さんが、学生の立場で通訳だったという。
洋楽を引っ張ったのは、東芝音工の力が大きいというが、4B(内一つは思い出せず)、つまりビートルズ、ビーチボーイズ、ベンチャーズ?が押しだったという。
それまでは、押しの上位に入るジャンルではなかった。
高島さんは、もちろんその立役者。

Get Back セッションの話では、ポールには、Hey JudeのMPVのイメージがあったことと、先日紹介したロックンロールサーカスへのジョンの出演がそれをぶち壊したのではないかとの意見が興味深かった。
確かに。
前後の4人の行動をフォローすると、このような考えに至る。

ジョンの全裸アルバムも、他のメンバーを驚かせた。
ジョンが断定的に曲作りをするのに比べ、ポールが、徐々に仕上げたいくタイプだったことも大きい。
Hey JudeやLet It Be など、『圧』を感じさせる曲を出し始めると、グループは衰退するというのが、サエキさんの持論。 ストーンズの、アンジーは、ぎりぎり。

ポールは、White AlbumとLet It Beでは、いい曲を多く提供できたが、Abbey Road では、中途半端な曲しか提供できなかった。
Abbey Roadは、契約を満たすために、作成した実質最後のアルバムだが、ポールは、前作(リリースは後)で、ネタを出し尽くした後の作成になってしまったというのが、真実に近いのだろう。

ビリープレストンがセッションに入ったのが、転機になったが、ジョージがリバプール時代の仲間が参加可能と知り呼んだ。
本日、訃報が流れたリトル・リチャードとも共演している。
彼は、セッションマンとして有名だが、ゴスペル的な音楽作りに大きく貢献している。
特に、驚くのは、My Sweet Lordは、彼がジョージに教えたコードが元になっているというインタビュー。
和久井さんが、直に聞いているのだから間違いない。
ハレルヤを繰り返す部分など、まんま?
彼の音楽人生で、一番嬉しかったことは、Let It Be で、ビートルズと共にクレジットされたことという。
でも、一番好きなグループは、スライストーンというから、本当に好きなジャンルではなかったのだろう。
控えめな性格?

フィルスペクターのプロデュースが議論になるが、確かにポールが怒るのはわかる。ただ、どのプロデュースがよかったかというと、フィルの貢献は大きいと言わざるを得ない。
結果、『圧』が強まり、解散に?
もっとたくさんの名曲を提供するつもりでスタートしたセッションだったが、結局スカスカになってしまい、その隙間をフィルが埋めたといえるかもしれない。

50年前の話をこれだけ濃く、熱く話すトークショーがあるのか。

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JIMMY PAGE

2020年05月09日 | Music

 
注文していたJIMMY PAGE アンソロジー本が到着。
以前2,500部発行され、当の昔に売り切れになっていたが、今回再発売になった。
当然、初回頒布の方が、価値は高いだろう。」
このコロナ禍で、1カ月以上届いていないものもあるが、本書は、無事届いた。
相変わらず大げさな装丁。



袋を中から出てきたBOX。
ギターケースのイメージだろう。



そして、ギターの表紙。



彼のサイン。2,500部中2,338。申し込んだのが遅かったら、番号も後の方になった。



彼の著書とは言っても、ギアについての記載が、2/3はあるのではないか。
本人が語っているし、詳細な写真まで付いているので、マニアには、たまらない内容。



お馴染みにツィンネック。
ツィンネックを初めて見たのは、狂熱のライブの映画ではなかったかな。
ロックショーで、デニーレインも使っていたかな。



このギターは、デザインは見たことがあるが、使っているのを見たことがない。
本当に弾けるのか?



これは、2008年の再結成時の記事。
あの時は、最後のワールドツアーをやってくれるのではないかと期待したが、その時限りになった。
ドラマーがボンゾでなければ、ツェペリンではないというロバート・プラントの意見というが、やはり、正直厳しかったのかもしれない。



各国で発売されたアルバムも紹介されている。
当然日本もビッグマーケット。
とにかくすごい人気だったから。
ビートルズの次によく聞いたのは、ツェペリンだったかもしれない。



これも何度か映画館に通った狂熱のライブ関連のページ。
その後、CDやら、DVDやら、とにかくいろいろ買ったな。



日本公演は、特に印象深いと書いているが、リップサービスでも嬉しい。
流石に我々の年次で、ツェペリンのライブを見た人を知らないが。
原爆ドームは、特に強烈な印象を残したよう。
コンサート時のオフショットの写真は多くない中、日本の写真を載せてくれているのも嬉しい。



2回目の来日時の写真も。

Jimmyだけでも、最後のお別れツアーやってくれないかな。
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列島の古代

2020年05月08日 | Books
今日もすばらしい天気。
感染者数も減ってきて、もうそろそろ出口も見えてきたのではと期待してしまうのだが、報道の通り、これから第二波、第三波があるのだろうか。



本書は、日本古代の歴史シリーズの第6巻。
最終巻になるのだが、第5巻が出てから相当年数が経っていて、もう完結しないのではないかと心配していた昨年、ついに出た。

著者は、本シリーズの企画編集委員の佐藤氏だが、定年退職等があり、超多忙だったとのこと。
それはそれとして、本シリーズの総まとめ的な内容になっており、最新情報も取り入れて、すばらしい。
通常、こういったシリーズものは、総論から各論に入るが、本シリーズは、各論から入って、最終、大御所が出てきて総論で締めたという感じ。

日本列島が形成されてから、鎌倉時代になる寸前までの長い期間を、バランスよく、1冊にまとめてある。
様々な議論を、メリハリをつけて配し、読者が、極論に走らず、でも、問題意識を持つような書き振りで好感が持てる。

古代史の本をずいぶん読んできたが、本書のような気づきを与えるような本を読んでから、各論に入ると、より真実に近づけるかもしれない。

どちらかというと、飛鳥から奈良時代の本を中心に読み漁っているが、本書を読むと、改めて、古代史は、どの部分を切り取っても面白いことがわかる。
最後、宮城県出身の私にとっては、馴染みの深い奥州合戦により、武士政権が確立したところで、本書は完結するが、まさにこの時点で、日本の中世の時代に入ったと言えるのだろう(もちろん建武の新政などのより戻しもあるのだが)。
西から東に軸足が移ったタイミングとも重なる(京は、都であり続けるのだが)。

このような骨太の本の出現に、今後も期待したい。
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Where are The Beatles ?

2020年05月07日 | The Beatles


今日は、久しぶりに出社。
小便小僧は、予想通りの出で立ち。



かつて、ウォーリーを探せという本が流行ったが、本書は、それのビートルズ版。
裏表紙を見たら、Where's Elvisという本もあるらしい。
2017年に出ていた。

なかなかの本だった。
ビートルズにまつわる様々なイベントを題材にして、面白おかしく大量の人、動物が描かれている。
一応4人を見つけることは可能だが、ウォーリーの時と同様結構骨が折れる。
いろんな隠れキャラが登場していて、これは、全部把握できなかった。
最終ページにその隠れキャラの一部が紹介されている。

実際のイベント、実在の人物を、架空の大量の人・動物に紛れ込ませたところに、本書の面白さがある。
実在の人をモデルにしたキャラを探すということで、ウォーリーより、探し甲斐がある!

逆に、ビートルズファン以外にとっては、どうなのだろうかとふと思ってしまったりもする。
ビートルズの逸話を、孫子(まごこ)に、面白く伝えたい人向け?

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