東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

飲食業の戦略動向

2018-03-18 10:00:00 | 17期生のブログリレー

17期の永井ゆうくんです。

先日、稼プロ!カリキュラムの1つである診断実習を終えました。
外食業は初見でしたので、大変勉強になりました。

この流れを受けまして、

先日のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、大手外食業者の昨今の戦略を特集していました。


回転寿司 6000
ファミレス 13000
居酒屋 5

何の数字か、お分かりでしょうか?



そう。それぞれの市場規模を示したものです。

特集では、


・回転寿司「スシロー」による、ファミレスメニュー投入

(なんと!ハンバーグやカルボナーラのようです)


・ファミレス「デニーズ」による、アルコール類を拡充

(獺祭を新商品として取り込みました)

 


を取り上げて、従来の主戦場ではなく、より大きい市場を取り込む戦略が見受けられました。



長期的な人口減少が既定路線にある中、ボリュームゾーンを取り込む戦略に一定の納得感をもちます。

今後の展開に要注目ですね。

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「診断報告会」実効性向上のポイント

2018-03-18 00:43:15 | マスターコース説明会・見学会のご案内

「稼プロ!」事務の小林 隆です。

「稼げる!プロコン育成塾」では、先日 診断実習を行いました。
これは「稼プロ!」で学ぶ4つの基本スキル「診る」「聴く」「書く」「話す」のうちの「診る」スキル「診断実習」の最後の部分であり、ヒアリング、診断報告書の作成、報告演習を経て、塾生の代表者が、実際にクライアントである社長に診断報告を行うものです。
そこで今回は、診断報告会の実効性を高めるポイントについて考えます。

ここでいう「実効性」とは、診断報告を聞いた中小企業の社長が、心を動かされ、報告の内容に基づき、何らかの行動を行うことを指します。

今回は、「診断報告会」実効性向上のポイントを、

(1)分析の客観性

(2)事例の提示

(3) ベンチマーク目標の提示

の3点で考えてみました。

 

(1)分析の客観性

① 問題点とその原因の構造化
 多くの中小企業の経営者は、それぞれに直面している課題は認識しているものです。しかし、往々にして、なぜその課題が生じているのかの原因は、把握していないことが多いものです。もちろん、「あれも悪い、これもできていない」とその原因らしき内容をお話をされることは。ヒアリングの際によくある光景です。中小企業の経営者ができないのは、これらの複雑にからみあう、さまざまな原因・事実を紐解き、
いくつかの項目に整理し、単純化・構造化することです。すなわち、課題と原因の因果関係を明らかに、構造化することが苦手なのです。
これをきちんと整理することで、次に打つべき施策が絞られ、またなぜ必要なのかの理解が進み、経営者の行動に結びつきやすくなります。

② 客観的データの提示
 中小企業の経営者は、自社を取り巻く経営環境を大まかな肌感覚で把握している事がほとんどです。「『感』と『度胸』の経営」というフレーズは、最近ではあまり聞かなりましたが、情報化の時代にあっても、経営に必要な情報を、使える形で定期的に入手している経営は必ずしも多くないと思われます。したがって、診断報告書の分析において、客観的データで示すことは、きわめて重要です。
特に普段 経営者が入手できないデータを提示して差し上げると喜ばれます。
また、すでに企業が有している情報でも、手つかずになっているものを、整理して報告(見える化)をしてあげることで、喜ばれることも多くあります。経営者に客観的データーで示すことは、経営者が自信をもって次の施策立案、行動を行うことにつながるため、非常に有効です。

(2)事例の提示
 中小企業に向けた、報告書や指導の現場では、聞き手であるクライアントの社長が理解できる、「例」の提示が極めて大切です。報告書の施策の欄には、具体的な例が記載されていることが多くあります。その一方で、一般的に現状分析に際しては、自社がどのようになっているかは、他社を引き合いにして報告書に記載すつことは、あまりないと考えられます。しかし、報告書に記載がなくても、口頭で報告を行う際には、誰でもしっている事柄や、他社の状況を引き合いに出して説明をすると、

自社がどのようになっていると指摘をされるよりもわかり易かったり、受け入れやすかったりすることがあります。そうした意味で、報告書の行間をうめるべく、例を示しながら相手の理解を促進することは、きわめて有効な方法です。
診断報告会は、コンサルタントと経営者が共通の認識を形成する場です。例示によって経営者と共通のイメージをもつことができれば、後の、討議も同じ土俵の上で議論することができるようになります。


(3) ベンチマーク目標の提示
 前項において「例示」の必要性を記載したが、クライアントに参考または目標としてベンチマークすべき具体的な企業を提示することは、有用です。
もちろん、唯一無二の商品やサービスを展開する企業もあることでしょうが、多くの企業は、模倣をすることで、当面の課題を十分に解決すことができます。ましてや、コンサルタントがオリジナルで考えた施策より、他社で実績が上がっている施策をマネた方が、はるかに実効性が高い場合が多いと考えられます。ベンチマークすべき企業は、同業の優良企業、ライバル企業、他業種 等と様々ですがが、いずれもなぜベンチマークするかを理由を明確にします。そして、ベンチマーク企業の機能を要素に分解し、自社と比較しすることで、ベンチマークした企業のようになるに必要なことを明らかにしていきます。また、ベンチマークを行うことは、市場内での自社のポジションを明らかにすることにつながり、実効性ある事業戦略を立案しやすくなります。


今回は、「報告会」の実効性を上げるポイントに絞ってを考えてみました。「報告会」の前提として、現状を分析し、ビジョンを描き、そのビジョンへ向けた戦略とアクションプラン、現場の改善施策の立案、数値計画の作成 ができていることは大前提です。

 せっかく作った報告書を使い、忙しい社長にお時間を頂戴して実施する報告会です。ぜひともクライアントに喜んで頂きたものですね。

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