こんにちは17期小口です。
現在、歯の痛みと戦っています。私は正直歯医者が苦手です。なら虫歯にならないように注意すればいいのですが、残念ながら以前治療した箇所が再び虫歯になってしまったようです。本日は日曜日なので近所で開いている歯医者はないだろうと、自分に言い訳しながら「我慢」を決めているところです。
私が、歯医者が苦手な理由を改めて考えると、
・麻酔の効きが悪い体質なのか、治療中の痛みに耐えられない。
・治療中のドリルの音を想像するだけで、気が滅入る。
・歯医者独特の(医師側のコントロールによってのみ動く)椅子が、居心地が悪い。
・休日以外時間がない、一回の治療で終わらないので休暇をとってまで行く気がしない。
これらを解決してくれる歯医者があればいいのですが、、。といったことを考えている時に、最近読んだ本「ジョブ理論」を思い出しました。それはなぜでしょう?
ということで、今回はこの「ジョブ理論」についての「さわり」をご紹介したいと思います。
この「ジョブ理論」の著者は、「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセン教授です。本書も「イノベーション」を学ぶための本という位置づけです。
本書ではジョブ理論を、
・顧客が特定の製品・サービスを生活の中に引き入れる理由を説明するための理論。
・顧客が、製品・サービスを購入し(本書では「ジョブ」に対応し「雇用」という言葉を使用しています)、使用するのは顧客の生活に生じたジョブを満たすためであり、ジョブとはある特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩である。
と説明しています。難しそうな定義ですが、数多い事例をあげ、分かりやすく本理論の有効性について説明しています。その事例の中で、個人的に「分かりやすい、なるほど」と唸ったのが、ジョブ理論上の「たばことフェイスブック」の関係性でした。要約すると、
・たばこは、仕事中に気分を落ち着かせリラックスし、(所定の喫煙場所で)仕事に区切りを入れて仲間とくつろぐというジョブのために雇用される。
・フェイスブックは、仕事の合間に休憩してログオンし、仕事とは別のことを考えながらリラックスして、遠く離れた友人たちとネット上でくつろぐために雇用される。
・これら観点からたばことフェイスブックは同じジョブをめぐって競い合っており、どちらを選択するかは、当人が置かれている状況で異なる。
確かに、喫煙者である私が仕事中たばこを雇用している理由は、上記の「仕事の区切り」と「仲間とくつろぐ」というジョブを満たすためと言えます。このジョブをフェイスブックが満たしてくれるのであれば、、、。
ただし当然ながら、世の中の全てのジョブが満たされているわけではありません。「ジョブを満たす」製品、サービスが見当たらないとき、ひとは、ある程度の満足で妥協できる製品・サービスで我慢するか、「ジョブを満たす欲求」を我慢して「無消費」を貫くことになります。この「無消費」の状況を探し出し「ジョブを満たす」製品、サービスを提供できれば、大きなビジネスチャンスとなりますね。
ということで冒頭の話に戻り、「歯が痛い」私は、「私のジョブを満たしてくれる製品・サービスは世の中にないかな」と思いながら、明日以降どうするか考えているところです。近所の歯医者で妥協するか、今後痛みが強くならないことを願い当面「無消費」を貫くか、、、、。どなたかいい歯医者紹介してくれませんか?