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ゴミと公徳心

2018-11-09 12:00:00 | 18期生のブログリレー
こんにちは。18期生の森です。
少し前になりますが、今年行われたロシアワールドカップで、日本人サポーターがスタジアムでゴミ拾いをしている姿が世界で称賛されていました。他の国のサポーターの方の中には日本人に見習ってゴミ拾いをはじめる方々もいました。「日本人はちゃんとマナーができている。礼節の国として誇らしい。」と感じた人も多かったと思います。

また、国内の野球場でも試合後にゴミ拾いをして帰るファンの姿があります。我らが千葉ロッテマリーンズのファンもちゃんとゴミ拾いをしてきれいにして帰ると言われています。ずいぶん前ですが、その行動で表彰されたこともあったように記憶しています。

一方、海外を見てみると、パリがゴミだらけで汚いと有名ですが、パリばかりではなく、他にもゴミだらけの都市が多くあるようです。それに比べると東京は比較的ゴミは少ないと言われています。

しかし1950年代の東京は、道路も川も列車の中もゴミだらけだったようです。昔の写真を見ると驚くほどゴミが散乱しています。

そんな東京にオリンピックがくるということで、1962年に東京都は「首都美化運動」を推進し、その運動の結果、東京が今のような比較的ゴミの少ないきれいな街になったとのことです。

それ以前の東京がゴミだらけだった大きな要因は、人々に公共の場を汚さないという意識が無かったからだそうです。東京の景観を変えたのは、この運動(1975年まで続いたそうです)の結果、人々に公共の場を汚さないという「公徳心」が根付いたからだと言われています。

では、それ以降の日本人は公徳心があり、世界から称賛されたようにマナーがいい人ばかりなのかと言うと、必ずしもそうではないように思います。球場などでのゴミ拾いは、一人一人自分が出したゴミをちゃんとゴミ箱に入れるなり、持ち帰るなりすれば一部の方がゴミ拾いをする必要はないわけです。ゴミ拾いをする人がいるということはゴミをそこらへんに捨てて帰る人もいるということなのでしょう。
先日のハロウィーンのような催しがあると、場所によっては多量のゴミが放置されていたりします。

首都美化運動から数十年、2回目の東京オリンピックが目前になっています。ゴミ拾いをする人がいなくても、一人一人が公徳心を持ち、ゴミを出さない、ゴミを持ち帰る文化を築き、世界の人たちにきれいな街でのオリンピックを楽しんでもらいたいものです。
コメント (3)
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